4、いざ車検場へ
大体車検場は検査の受付と用紙の販売所は少し離れている。
まず、用紙の販売所で継続車検用の用紙(30円)を買う。
同じ建物内に印紙が売っているので、検査手数料(1,400円)と重量税(5,000円)の印紙を買い、自賠責保険に加入(24ヶ月22,400円)。自賠責は事前に保険屋で入ることも可。
ついでに納税確認も同じところで行っていると思うので、納税証明確認のはんこを用紙に押してもらう。
後は検査受け付けのところで用紙に必要事項を書いて提出。
5、検査
検査項目は
・車体番号
・エンジン形式
・タイヤなどの外観で分かるもの
・ウィンカーなどの灯火類
・ブレーキテスト
・スピードメーターチェック
・光軸
というところ。
車体番号はまあ問題ないでしょう。
エンジンは排気量の打刻に変更が無ければ実際に変わっていても分かりません。
400ccをボアアップしていても外観で見るので分かりようがないってことです。
タイヤの溝、ボルトの緩み、OIL滲み、ハンドル変更していたら寸法のチェックなどが行われる。
ウィンカー、ライト、テールランプ、ホーンの動作チェック。
ブレーキテストはタイヤがロックする程度の制動力があればOK。
スピードメーターチェックはやったことないのですが車検場によって違うようです。タイヤをローラーに乗せて40キロになったらスイッチを踏むというテストが行われるようです。10%程度のずれは許容範囲とのこと。
キャブレターの変更は可です。
ただし直キャブは不可。パワーフィルターかファンネルならネット状のものが付いていれば通ります。
何かしら異物の混入を防ぐようになっていれば良いという判断らしいです。
エアクリーナーを外すとブローバイガス(気化したエンジンオイル)を逃がすホースが余りますが、
これをレーサーライクに大気放出してると通りません。ブリーザーフィルターを付けましょう。
一番引っかかりやすいのが光軸。ハイビームで水平ぐらいで合わせておけば大丈夫。多少の左右のずれはハンドルをちょっと動かしてロボットが正面にくるように合わせればOK。カウル付きのバイクはこれが出来ないのでちゃんと合わせましょう。
検査は1回で通らなくてもそのあと何回でも受けられます。
6、交付
検査合格のはんこをもらった書類を検査の受付をしたところに持っていくと新しい車検証とステッカーがもらえるので、ステッカーを張り替えたら終了です。
まあ大体こんな感じです。
分からないことがあったら聞けば教えてくれるのでそう困ることは無いでしょう。
最低価格は用紙(30円)+重量税(5,000円)+検査手数料(1,400円)+自賠責保険24ヶ月(22,400円)=28,830円〜ということになります。
もちろん、チェーン、スプロケ、タイヤなどを換えればその分費用はかさみます。
あとがき
最近はバイク業界の景気が悪く、最盛期は300万台を越えた年間販売台数も80万台を切るという状態です。
ユーザー車検を行うということはバイク屋任せにしないということになり、多少なりともバイク屋の収入を減らすかも知れません。
私は大概の整備は自分でやることにしているのでバイク屋にはパーツの注文に行くぐらいですが、お店の人は気さくにいろいろ教えてくれます。
ユーザー車検を勧めるということはバイク屋に少なからずダメージを与えるのではと思うと心苦しい限りですが、自分のバイクをある程度自分で整備できるのも必要なことだと思います。
実際のところ悪質なバイク屋がいて、私もSR買いたての頃、リッター500円ぐらいで売っているオイルを1500円で買わされたこともあります。当時は何も知らなかったですし。
世の中いいバイク屋もいるんですけどね。バイク屋を見分けられる目も整備しているうちに自然に身についてくると思います。たとえそれがグリスアップだけだとしても、立派な整備です。簡単なものからやっていけば楽しいものです。
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