整備手帳

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スイングアームシャフト・ベアリング交換

エンジン圧縮無くなる事件

Fフォークオーバーホール

ステムベアリング交換

リヤスポーク張替え

**素人整備なので内容に信憑性はありません。参考程度に見てくださいね。**


スイングアームシャフト・ベアリング交換

 始めに何故これを交換するハメになったかと言うと、いわゆるひとつのグリス切れです。

 あれは忘れもしない1998年夏の北海道ツーリングでのこと、函館に上陸し、海沿いを回って宗谷岬を通って知床峠?を下っていると突然リヤタイヤがブレまくってコーナーに刺さりかけました。そのときは「SRフレーム弱いなー」などとそのまま気にせずにいたのですが、少し後で見てみるとスイングアームごとリヤタイヤが動いているのを発見。

 無理せずに無事帰って来てからスイングアームを外そうと試みるも全く取れない、抜けない。鉄ハンマーで叩き続けること数十分、錆びたシャフトと共に砕けたベアリングがボロボロと出てくる。
 「こりゃブレるわけだ」と納得しつつ、パーツ注文してみると、シャフト、ブッシュ、スラストカバーX2、ベアリングX2でしめて1万2千円ぐらい。
 ベアリング打ち換えてもらって2千円、高い買い物でした。皆さんもグリス切れに注意しましょうね。グリスはモリブデングリスでよろしいかと思います。

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エンジン圧縮無くなる事件

 あれは走行距離が4万キロに達したころだと思いますが、大学から帰ってくる途中、家まで1キロぐらいのところで交差点を左折したとたんガス欠のように止まったので左に寄せて確認すると、ガソリンは入っている。プラグもプラグキャップもちゃんと付いてる。
 再びキックしてみると、なんかおかしい。デコンプを引かなくてもキック出来る。手でやってもキックが下りる。なんと圧縮が全く無いではないか!
 仕方なく家まで押して帰り、部のハイエースに引き上げてもらい部室で修理することになりました。
 とりあえず考えられるのはピストンに穴があいたかピストンリングの消耗、バルブの圧縮もれ、バルブタイミングの狂いなどですが、バルブタイミングは異常なかったので後は開けて見ないと分からんと言うことでエンジンを下ろすことに。

 サービスマニュアルを見ながらバラします。ビールケースぐらいの高さのウマがあれば横にスライドさせることが出来るので載せるときも楽です。一人でも十分出来るのですが出来れば二人いた方が楽です。
 エンジンを開けて見るとピストンはカーボンが付いてるものの穴は開いてない。するとピストンリングかバルブのカーボン付着による圧縮もれだということにして、オーバーホールのつもりで換えてみてだめだったら修理に出そうと思いやってみることに。

 パーツが来るまでの間ピストンの鏡面加工とバルブの摺り合わせをやろうということで、まずピストンのカーボンを落とします。ここで使用したのがワコーズのカーボン落し。剥離剤代わりにもなり、ガスケットもはがせるので便利。カーボンが一通り落ちたらサンドペーパーで磨きます。注意点はピストンのサイドと角は磨かないこと。圧縮もれや焼き付きの原因になります。仕上げはピカール(研磨剤)かバフでしょう。結局私は電動工具持ってなかったのでたいして鏡面になってなかったのですが妥協しました。

 次にバルブの摺り合わせですが、バルブスプリングコンプレッサーと言うバルブスプリングを縮める特殊工具が無いとバルブは外せません。スプリングを縮めてバルブを留めているコッターというちっこいパーツを外します。磁石付きのドライバーがあると便利。コッターが取れればバルブは抜けます。あとは棒の先に吸盤が付いてるタコ棒というものとコンパウンドを使って摺り合わせをします。
 あとはバルブを組むだけですが、バルブのステムシールを換えないとオイル下がりの原因になります。ここからが結構ハマリます。コッターを元に戻さなければならないのですがなかなか入りません。磁石付きのドライバーは離れが悪いので普通のドライバーにグリスをつけてやると良いようです。

 次はピストンリングを換え、オイルを塗ってシリンダーを戻し、上死点を出してカムチェーンをかけます。ここで間違えるとエンジンかかりません(バルブタイミングが狂うため)。
 ちなみに上死点を見るためののぞき窓は周りにシールみたいのが付いててバラすときに大抵ボロボロになります。このシールみたいのだけ注文できるのかと思ってたのですが、のぞき窓丸ごとしか買えません。私は無理やり液体ガスケットで付けましたが、その後オイル漏れ発生。しっかり換えましょう。ここをXT500のカバーに換えるのもいいかもしれません。(と思ったらもう在庫が無いらしいです)
 後はエンジンを載せてオイルを入れて循環を確認すればOKです。タコケーブルの横のホースつなぎ忘れるとカムにオイル来ませんので注意してくださいね。
 結局これでめでたくエンジン始動。しかし、圧縮抜けのちゃんとした原因はわからずじまいでした。

 今こうやって書いてみると普通の人出来ませんね。特殊工具とか無いですしね。お店に出すかお店の人に工具貸してもらうかしないとだめですね。全部やってもらったら工賃いくらかかるんでしょうか。ちなみに私はパーツとケミカル類合わせて3万円ぐらいかかりました。

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Fフォークオーバーホール

 Fフォークのオーバーホールのきっかけはオイルシールの劣化によるオイル漏れでした。
 4万キロ近くなっていたので、まあよく持った方だと思います。

 今回使用した道具は
    ・部室にあったプラグレンチ
    ・コンプレッサー&エアインパクト&ヘキサゴンソケット
    ・メガネレンチセット
    ・マイナスドライバー
    ・フォークシールドライバ
    ・万力 etc... です。

 交換パーツ
    ・オイルシールx2
    ・オイルシールをとめるクリップx2
    ・スライドメタルx2
    ・フォークオイル10番 1リットル

 まずセンタースタンドをかけ、スピードケーブルとブレーキワイヤーを外し、Fタイヤを外します。
 社外のライトステーを付けている人はステーを外し、フェンダーを外して下さい。

 次に、フォークを抜くわけですが、いきなり抜かないで下さい。フォークのキャップを先に緩めておかないと外すのに苦労します。
 まずハンドルを外します。ケーブル等まで外す必要はないでしょう。フォークのキャップを外すだけなので。
 フォークのキャップですが、年式によって違いがあるようです。私のは95年式で、でかいヘキサゴンレンチで外すようになっています。
 ここで私は部室に転がっていた何かの車載工具らしきプラグレンチで外しました(SRの車載工具のプラグレンチでも外せるかも)。
 セミエアー式のキャップの場合はエアを抜いてバルブを外してから取るようです。しかし、どうやってキャップ緩めるのかマニュアル見た限りでは分かりません。マニュアル見ても普通の工具で外せるようにはみえませんし。(どうやらモンキーレンチで外すとのこと)
 キャップを緩めたら、ステムのボルトを緩めてフォークを抜きます。

 フォークを抜いたら、キャップを外しオイルを抜いて下さい。キャップを外すときはスプリングの力で飛んだりするのでなくさないように注意が必要です。
 古い車両や距離を走っているバイクはグリス状になったオイルが溜まっているそうなので、灯油などで洗ってよく乾かして下さい。

 次は、インナーチューブを抜くわけですが、フォークの中身が底で共締めになっています。
 普通はT型レンチの長いやつの先にヘキサゴンまたは四角錐の先を切ったような形のソケットを付けて回り止めをして外しますが、部室にあったものはソケットがでかくて35パイのSRのインナーチューブに入りませんでした。
 そこで、エアインパクトで回すと共回りしないと聞いたのでヘキサゴンソケット(ディープじゃないと届かないかも)で回すことにしました。
 アウターチューブが傷つかないように布などを巻いてから万力に固定します。フォークの下のボルトをエアインパクトで外します。ボルトはナメないように気を付けて下さい。自分では多分取れません。
 ボルトが外れればインナーチューブは抜くことが出来ます。

 次は、クリップを外しオイルシールを取ります。どちらもマイナスドライバーで外せますが、オイルシールは結構硬いので多少アウターチューブ側に傷がつきますが性能や外見には影響しないです。板などをかませば良いかも。(タイヤレバーを使うとよいそうです)

 次は、スライドメタル交換ですが、ここはマイナスドライバでは外せないうえにフォークの内側なので、お店に持って行って外してもらいました。工賃は1,000円位でした。ベアリング外すのと同じぐらいですね。
 スライドメタルの打ち込みは自分でやったのですが、結構大変でした。同じぐらいの径のソケットなどで、平行に打ち込まないとインナーチューブが軽く動きません。打ち込んだら軽く動くか試して下さい。
 ちなみにここはあんまり交換する必要は無いようですが、インナーチューブにガタが出る場合は要交換です。

 次に、インナーチューブを固定します。始めのボルトのかみ合わせはヘキゴンレンチを使い手で行って、再びエアインパクトで一気にトルクをかければ締まります。

 次は、オイルシールをフォークシールドライバでクリップの溝が見えるまで打ち込み、クリップを組み付けます。クリップは良く錆びるのでグリスなどを塗っておくと錆びにくいらしいです。

 あとはスプリングを入れないでいちばん縮めた状態でオイルを規定量入れて下さい。油面で見るならメジャーなんかで測って下さい。年式によってオイルの量は違うと思うのでマニュアルを参考にして下さい。
 SRのノーマルFサスは柔らかいのですが油面を上げると多少硬くすることが出来ます。

 最後が難関です。スプリングを入れてキャップを締めるのですが、スプリングの縮めながら入れるのでかなり苦労します。

 ここまで来ればあとは組み付けるだけです。ステムにフォークを差したらキャップを本締めしてタイヤなどを付ければ終わりです。

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ステムベアリング交換

 ステムが緩んできて、ブレーキをかけるとコツっという音がしていたので増し締めしたついでにベアリングのチェックをすると、少しコリコリした感じがあったので、これはレースに打痕が付いたかも知れないということでステムベアリング交換。

 まずセンタースタンドをかけ、エンジン下のフレームにジャッキをかけて固定。
 Fフォークやヘッドライトなどをすべて外しステムだけの状態にします。
 トップブリッジの締め付けボルトを外し、トップブリッジを外す。
 ステアリングナットを専用工具を使うかマイナスドライバーで叩いて外し、アンダーブラケットをとる。このときベアリングのレース下側とベアリングのボールが一緒に取れるので注意する。トップブリッジ側のベアリングのレースとボールも取る。
 フレームに付いている残りのベアリングレースは長めの貫通マイナスドライバーで均等に叩いて取ります。下側のレースは引っかかりが少なく苦労したような気がします。
 ここで重大な問題が発生!アンダーブラケットにくっついているレースはどう見ても引っかかるところがなく、叩いて外せないことが判明。とりあえず新しいレースをフレームに打ち込む。

 専用工具などもちろん持っているはずも無く、お店に持っていこうかと思ったのですが、そこは素人整備。
 見た目に傷も無くさわっても凹んでいる様子がないので、とりあえずグリスを塗って仮組みしてみると特に問題も無くスムーズだったのでOKにしました。(本当は全部換えなきゃいけないのですが・・・)

 ステムナットの締め具合は締めすぎてもハンドリングが重くなるし、逆にゆるいとまたガタが出ます。
 アンダーブラケットを付けて真っ直ぐの状態から、ちょっと左右に振れるように軽く力を加えて、自重で自然にハンドルが切れていくように締め具合を調整します。
 ある程度納得がいったらFフォークやタイヤを付けて、ステムに負荷がかかるようにFフォークを伸縮させた後に
ガタとハンドルが自然に切れるかをチェックします。これを何回か繰り返して終了。
 しばらく乗って必要に応じて増し締めすればよりベター。

結論
 時間に余裕があるときにやりましょう。
 アンダーブラケットに付いてるレースを外すには専用工具が必要です。(多分・・・)

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