《 二学期 》
様々な活動や友だちとの触れ合いの中で育んできた
集中力や社会性を基礎にして、二学期は少しずつ進
級にむけての内容も組み込まれていきます。在園児に
混じって『運動会』に参加したり、母の会主催の 『小さ
な秋コンサート』で歌を聴いたり、みんなで歌ったり、
いつもと異なる大きな集団の中での活動も 入ります。
また、11月からは保育時間が30分長くなり、
お弁当も始まります。『手を洗う』・『うがいをする』などの
お弁当前の準備も子どもたちが無理なく自分で行える
ように、ゆっくり・丁寧に『やり方』を伝えていきます。
お仕事もより難しいものにチャレンジする姿が見られ、
ピンクタワーや茶色の階段など感覚教具にも関心を持ち
始める子どもも出てきます。
いちご組の一年
大好きなお母さんと離れて過ごすいちご組での生活。一年を通しての子どもたちの成長と変化をご紹介します。
《 一学期 》
まずは幼稚園の環境や生活に慣れることを目標とします。
お母さんとスムーズに離れて幼稚園生活を送ることができる
ように、最初の数回は親子一緒にお部屋に入ります。子
どもたちに無理のないように様子を見ながら、一人で活動
ができるよう促していきます。
入会当初の子どもたちは、幼稚園(いちご組)の棚にき
れいに並べられているたくさんの教材教具に興味津々です。
まだ、自分の思うようには動かない指先を一生懸命に使
いながら、『シール貼り』、『リング落とし』などに取り組みます。
一つひとつの活動をとおして、身体の様々な部分が成長し
ていき、また精神的にも安定していきます。
《 三学期 》
いよいよ入園が近づいてきました。少し大きめな制帽が何とも
微笑ましい限りです。制帽のほか『カラー帽子』、『お仕事袋』、
『名前のはんこ』なども、在園児と同じものを使い始めます。
少しずつ、お兄ちゃん・お姉ちゃんの仲間入りです。また、スム
ーズな新年度を迎えられるように、在園児のクラスで過ごす時間
を少しずつ組み込んでいきます。環境の変化を無理なく子ども
たちが受け入れられるよう、環境づくりに配慮し、ゆっくりと促し
ながら、見守り、援助していきます。4月には子どもたちから『幼
稚園大好き!』という言葉が聞こえることを願っています。
お仕事でも、すっかり自分の意思で取り組めるようになり、
いろいろなものに挑戦する姿が見られます。いろいろな体験から
指先も上手に使えるようになり、『切る』お仕事や、『通す』お仕
事などもできるようになります。