<大津の芭蕉俳跡>

  新築の幻住庵
念願の滋賀の芭蕉俳跡をめぐるハイクに出かけ ることが出来た。まずは山の手の幻住庵跡地、神社の中にかわいい茅葺の庵が再建されている、二間の小さい間取りだ、今句会などに利用されているようだ。
しかし昔は本当にさみしかった場所だろう、寒くて寂しく文句の一つも出そうな場所だ。
現在は近くに家が建ってはいるが、避暑地のような場所でもある、現在でも・・・・。

   中へも上がれる
句碑も設置されているが既に読みにくい、「ま ずたのむ椎の木もあり 夏木立ち」かな?。
付近は散策路も付けられ、いたるところに素人俳句もつるされ、さながら俳句神社となっている。
ひとしきり見学後は膳所の義仲寺へ向かう、そう芭蕉と木曽義中が眠る寺だ。




京阪膳所駅から義仲寺まで歩く、昔の町並みが かなり残り、北国のベンガラ塗りの家屋が目を引く。狭い路地も最近のウオークブームで案内版が所々あるので道は間違わない。
 さあついに芭蕉の眠る寺へ着いた、昔はこの寺の横まで琵琶湖であったらしい、永眠の場所に指定した頃の義仲寺とは程遠い環境になっているのかな。寺の中 は俳句寺の様相だ、句碑の乱舞、芭蕉信者の俳人の残した句碑が燦然と並んでいる。


杉風書の芭蕉画
芭蕉関係のの遺品などもあり、とくに面白いの は芭蕉の杖、今の子供が使っても折れそうな椿の杖だ。
墓に参った跡は伊勢の俳人の句碑を見る、島崎又玄の「木曽殿と背中合わせの寒さかな」、たぶん芭蕉病没を聞いて飛んで来ただろう、伊勢の滞在時は又玄宅で 数週間過ごしているので感慨深かったでしょう。