屋久島のとびうお漁師はトレーラー暮らし  ジャパンネットショップMATSUSHIMA

屋久島のとびうお漁師の日記帳




6月9日 宝くじ

もうすぐサマージャンボ宝くじの抽選日らしい。
ギャンブルには縁がない私だが 宝くじだけはちょっと・・・

前職 佐川のドライバーをしたのは もちろんお金が欲しいからなのであるが
その目的は ヘリコプターのパイロット になること だった。

話を総合すると 自家用の免許は外国留学などで比較的簡単に取れるらしいが
車で言うところの 緑ナンバー を操縦することのできる免許を取るには
総額で 1500万ほど必要だった。

死ぬ気で働いたが 屋久島の土地も売れず 頭金も貯まらずで なかなか先が見えなかった。

ということで ワラにもすがる思いで 宝くじを買ったものだ。
買わなきゃ当たらない と よく言われるので 継続して いつも買っていた。

平成10年の夏 一発勝負に出た。
有楽町にのこのこと出かけ 窓口のお姉ちゃんに言った。

「サマージャンボ 連番で1000枚下さい。」
「え? 1000枚ですか?」
「そうですよ。 30万円分。」

やはりこれだけ買う人はあまりいないのか お姉ちゃんは慌てていた。
奥の男性に相談にいき とある場所から束を取り出してきた。

「こちら 連番で1000枚。 30万円になります。」
「はい これね。」 

今でも もったいなかったとか そういうことは全然思わない。
私は自分なりに勝負に出たのだ。

裸ではバツが悪いので お姉ちゃんは 紙の手提げ袋に入れてくれた。
夢の塊は ずっしりと重かった。

発表を見たが 見事 かすりもしなかった。
ほんとお見事 末等だけだった。
ま こんなもんだ。 私にパイロットになるな と言っているんだと 前向きに考えた。

先日 東京で久しぶりにパチンコをした。
難しいやつはわからないので コーナーの隅に押しやられている 羽根モノ を打ってみた。
久しぶりにやるといいのか 少し出た。

今度の年末ジャンボは カードローン枠 目一杯やってみようかな。
やるならこれくらい豪快にやらないとね。
(冗談)

                              6月9日  21時55分
                                        ひろし





6月7日 新人さん

昨日 明日は起きなきゃね とか書いて寝たのに 今日も寝坊した。
読者の方の中には いづみのモーニングコールは? との声も聞こえそうだが
それはちょいと言えない事情があって 一時休止 となっている。
何でも書いちゃう私だけど たまにはこんなこともある。

大体において 目覚ましを止めたのを覚えていない。 一年前くらいにも書いたが ほんとうに
鳴ったかどうかも覚えていないのだ。 
寝てから4時間くらいだと 脳みそのリズムの具合がいいのか さっと起きられる。
それ以上長いと 再び 深い眠り になってしまうのだろうか。
関東や東北では地震が多発しているらしいが こんな時にきたら おしまいだろう。

とか言っておいて 夜中の12時半ころ 屋久島でも地震があったらしい。
ヨシタケさん曰く スゴイ揺れだった らしかったが もちろん知らない。
何の自慢にもならないが 眠りの早さと深さと短さは 人に負けない自信がある。
7時半頃の山手線なら 電車のドアが閉まったと同時に眠り 開くと同時に起きたりもできる。
新宿で乗れない人が出るほど めちゃくちゃ混んでいたほうが 体が固定されて よく眠れる。
ラッシュ時には椅子がなくなる 扉だらけの車両は この時 非常に具合がいい。

まったく 何言ってんだか。

本日も いつもとおんなじ弁当を作り 起きて10分で出発。
このように なんとか間に合ってしまうと 脳がそのことを記憶するのだろう。
きっと無意識のうちに 目覚ましが消されているに違いない。

県道を 最高時速100キロでふっとばし 到着は4時33分。 ちょっと危なかったが 余裕だった。

船に乗ると なんだかいつもと違う雰囲気を感じた。
朝っぱらは私も眠いので 一応挨拶はするものの 顔は下を向き あんまり元気はない。

「ひろしっ!」
なんだなんだ。 朝っぱらから親方に呼ばれてたまがった。
「今日から一緒に船に乗る人です。」
暗くて顔は判らないが 年の頃 私より少し上の方が そこには立っていた。

「何もわからないので よろしくお願いします。」
「こちらこそ よろしくお願いします。」
私は 眠さも手伝ってか 腰から深く長いお辞儀をし 何かブツブツと独り言のように言った。
「こちらこそ・・・   お願いします。 お願いします。 こちらこそ・・・」

「ナカマガフエルコトハ イイコトダヨ ミンナデガンバロウ」 じいちゃんからも一言あった。

ナンパされるのを待っている女性ではないが 私はこのようなシチュエーションで
なかなかはじめから話しかけられるタイプではない。 最初の一言を交わすまでは
どういう訳だか黙ってしまい 変に一人で緊張してしまう。

この 私の苦手とする段階を取っ払ってくれるのが この インターネット。
仮に初対面でいづみと会い バッチリ化粧をして キメキメだったら 話しかけるどころか 私は逃げる。
飲み会などでも 随分と酒が入らないと エンジンはかからない。
その点 インターネットはやりやすい。 顔など考えず ズケズケと話ができる。
諸説あるだろうが 私の性格とは非常に相性がいい。

そんなこんなで出漁し 網を入れ終ったところで ヨシタケさんが口火を切ってくれた。
「まあ 少しお話ししましょう。」

そこでやっとこさ緊張が取れ お話しすることができた。

新人さんは38歳。 千葉からの移住者で 安房橋の下に 高い家賃の借家を借りているらしい。
建築関係にお勤めだったそうだが やはりいろいろあってイヤになり 海と山がすばらしい屋久島にやってきた
という。 将来的には船を持って 本格的に漁をやってみたいという パワフルな方だった。
とあるホテルに 社員として もう既にお勤めの奥様 と二人暮らし。

初日なので 仕分け 箱詰め を中心に手伝ってもらったが やはり一人増えると 体への負担が違う。
私もヨシタケさんもくたばり気味だったので 非常に助かった。

新人さんは船酔いもせず 汗をかきかき一日を終え さばけるかもわからない などと言いながら
大量のおかずを片手に帰って行った。

それにしても突然だった。
せっかく一緒に仕事できるのだから 早く仕事を覚えてもらって 楽しくやりたいものである。

がんばって下さいね。

                                     6月7日 23時15分
                                     明日休み  ひろし




6月6日 寝坊

3時半に小便がしたくなって起きた。 コーヒーばかり飲みすぎると こういうことになる。
眠かったが仕方なく起きて 灯かりも何も無い 真っ暗な外で用を足し 再びベッドへ。

あと15分寝るべや。(東北)

起きたら4時を過ぎていた。 大ピンチ。 4時15分には家を出なければならない。
慌てて弁当を詰める。 ご飯を詰め キッコーマン醤油をふりかけ 梅干しをのせ
おかず入れには 生卵2個と雪印のチーズと肉の缶詰。(実家からの盗難品)

全く 色気も栄養バランスもあったもんじゃない。 これが 早い 安い 旨い? の スペシャル弁当である。
大体において 船の上で 海を見ながら食べるご飯は とってもおいしい。
足りなけりゃ とびうお君を一匹もらってきて 刺身で食えば これはもう 豪華刺身ランチなのである。

しかし いづみが毎日一杯にしてくれていたおかず入れには 生卵がごろごろしている。
夢のようだった日々が思い出される。
生卵もいいが やはり 愛情のこもった卵焼きに勝るものはないな・・・   などと。

次はお茶。 しかし 電気ポットは便利だ。 いつもお湯が沸いている。 (当り前か)
これをいただいたおかげで 朝 お湯を沸かすこともなくなった。 ガスの減りも 随分と違う。
最近の電気ポットは タイマーが効いたり お湯の温度が設定できたり 電動給湯だったり
とどめにゃ コードレス給湯可能だったり 凄いシロモノだ。 ケンタロウ君 どうもね。

お茶とコーヒーをそれぞれのポットに詰めて用意完了。
危なかったが なんとか間に合った。

5時ちょいと前に出漁して 7時に 持参した飯を食ってしまった。 ま いつものことだ。

聞けば 昨日出漁した船が数組あったようで 少しばかり獲れたらしい。

結果は 久しぶりに7回やり 最後の網でどかんと入った。
小さいとびうおが2種類と 青いはね 赤いはね 白いはね もう一つの白いはね など
6−7種類あるので 仕分けと箱詰めが大変だった。

荷揚げ時は 漁協の横に船をつけて 陸に 箱詰めした魚を揚げるのだが 今日は干潮と重なってしまった。
小さなとびうおは アゴ といわれるものが100匹 セミ といわれるものが80匹入っており
その上に氷を打ってあるので ずしりと重い。 潮が引いているときは 船ももちろん下がっているので
陸の線との差がとてもある。 重いトロ箱を100箱近く扱うと さすがの私もくたばってきた。

揚げて並べたトロ箱を 今度は指定の場所まで運ぶ。 リヤカーに積んでえっちらおっちら運んで行くのだ。
指定の場所に 氷を打ちなおして積み上げる。 全てが手作業である。

場合によっては 仲買人のトラックに積み込む。 こんなこと言っちゃ怒られるかもしれないが
漁師は 積み込みがほとんどの仕事である彼ら の手伝いもしなければならない。
小売価格が変わっていないのに 浜値が暴落している原因を詰めて行くと 少し納得いかないフシもある。
アンちゃん達はくわえタバコで作業していたりするので これもまたバカにしている。

久しぶりの労働で 今日はくたばってしまった。
おかずが浴びるほどあったが 全て権利放棄し とびうお1本と さより2本だけもらってきた。
もう さよりを扱うのがかったるくなって こいつは のらにゃん にくれてやった。

夜のおかずを考えるが この疲労を考えると 凝った料理など出来るはずもなく 即席ラーメンに決定。
あんまりなので とびうおのたたきとご飯をつけることにした。

天気予報を聞くと 明日は快晴だそう。 降水確率0%だったので 急いで洗濯機を回した。
梅雨入りした屋久島は 晴の合間をぬって洗濯をしなければならない。
体がしんどくたって これをさぼっちゃいかんのだ。
3回回して 久しぶりに物干しがいっぱいになった。

飯を食い終わり 洗い物をして 洗濯物を干し 明日の米をとぎ・・・ と やもめは忙しい。
明日も明後日も明々後日もがんばれるかな? 
大丈夫。 焼肉食ったからね。

                                   6月6日 23時00分
                                   明日は起きなきゃ ひろし





6月5日 焼肉

昨日 焼肉を食べた と書いたら いづみが怒ってきた。(軽く)
自分だけ食べてずるい ということらしい。 一緒にいる時に連れて行ってあげなかったこともあるらしい。

私は大体において 食に対していい加減だ。 食うもんがあるだけ幸せに思え 的に育てられたせいか
食えれば何でもうまい。
飽食のこの時代 どうしようもないと思いながらも 捨てられる食べ物はもったいないと思う。
例えば グルメ番組で 一口しか食べてもらえずに捨てられてしまう食べ物を見ると
いたたまれない気持ちになることから そのテの番組は体で受けつけなかったりする。

友人なら何も言わないが 一緒に暮らして行くいづみだから 持論を唱えると このオヤジ と一喝される。
まあいい。 私は小さい時から少し変わっているところがあることは 自分で十分にわかっている。
いづみもそれを知っている。

焼肉を食べたところで どうのこうのいうことは私の中ではない。
贅沢をしてしまったことに対する罪悪感がつのるだけである。

しかし いづみにとっては 焼肉を食べることは 食のイベントらしい。
「肉はどうだった?」 と言われても 気の利いた答えができない私に 何か言いたげ満々である。
「焼肉はタレが決め手だよ。」 と言われても 興味を示さない私に 不満爆発寸前である。

こんな私は 焼肉だろうが 特製海苔卵醤油梅干弁当 だろうが 飯くった でおんなじである。
ずるい と言われても ピンと来るはずはないのである。

続けると このオヤジ が出そうなので あまり反論はしなかった。
やっこさんもわかっているようで 言い合いにはならなかった。

とりあえず大丈夫だった。


こんなことがあったって いづみを思う気持ちには変わりがなく 今日も 曲を練習した。
昨日 難しいのでこれはやめよう と言う事になったが ソロでしつこく練習することにした。
バンドでではなく 一対一で聞かせよう という 強烈な思いが アコーディオンを取り出させた。
結構やったが ゴールには程遠い。 ウルトララブソング どうなることやら。
(JUNさんの曲もしっかりやります。 Sheは個人的に)

リクエストがありましたので 下記にオリジナル英詩をタイプします。



She


She maybe the face I can't forget
The trace of pleasure or regret
Maybe my treasure or the price I have to pay
She maybe the song that summer sings
Maybe the chill that autumn brings
Maybe a hundred different things
Within the measure of a day


She maybe the beauty or the beast
Maybe the phantom or the feast
May turn each day into a heaven or a hell
She maybe the mirror of my dreams
The smile reflected in a stream
She may not be what she may seem inside her shell


She who always seems so happy in her proud
Who's eyes can be so prouder than so proud
No one's allowed to see them when they cry
She maybe the love that cannot hold to last
May comes a need from shadows of the past
That I remember till the day I die


She maybe the reason I survive
The why and when for I'm alive
The one I care for through the rough in many years
Me I'll take her laughter and her tears
And make them all my souvenirs
For where she goes I've got to be
The meaning of my life is
SHE SHE SHE


                            6月5日 22時45分
                             regard Hiroshi





6月4日  お詫び

本日 JUNさんちでバンド練習の後 焼肉を食べに行ったらこんな時間になってしまいました。
ファンの皆様には 大変申し訳ありませんが 明日も3時半起きにて仕事の可能性があるため
本日日記をお休みさせていただきます。 ちなみにJUNさんもお休みだそうです。
どうもすいません。

 
6月3日 SHE

昨日寝たのは夕方の6時半。 ちょいと寝るつもりだった。
起きたら10時半。 今日の朝の10時半。 少し寝過ぎた。
スパゲッティーを食べたので 途中デニーズのバイト時代の夢を少し見たような気もするが
相変わらずよく覚えていない。 夢を思い出せないというのは 何かあるのだろうか。
私は絶対と言っていいほど 夢を覚えていない。

今日はもしかすると仕事かもしれなかった。 だが 朝方の 雨の音や風の音 が私を寝かしつけてしまった。

なんとか起きあがると体が痛い。 いづみといた時に お菓子を食いすぎたためか 
体重が70キロを超えたせいもあるかもしれない。 頭もボーッとしている。

にゃん 用の小さなとびうおを一匹焼いてから与え 私も食パンをかじった。
焼いてない食パンに マーガリンを塗ってからマヨネーズを塗るのが好きなのであるが
いづみに言わせると なんだか違うらしい。 いづみ曰く マヨネーズを塗るならマーガリンはいらないらしい。 
つまらない事であるが お互い気が立っていたりすると こんなつまらない事から喧嘩になる。
まあ こういうことは それを食べる人がおいしければそれでいいのだろうが 
正解があるのなら聞いてみたい気もする。

あわてて昨日は日記を書かなかった事に気がつき 慌ててしたためる。
しかし 日記を書いた事を日記に書くなんて こりゃ 何か変だ。 まあ  16時間寝たこと自体 間違っている。かもめーる発売 なんていうことをいつか聞いたので 密かに対抗して とびうお3000円パックも売り出してみた。

外は雨模様で洗濯もできやしない。 そのくせ梅雨に入ったんだか むしむしと蒸し暑い。
パソコンをしばらく弄っていたが飽きてきたので シャワーを浴びてから 楽器を練習してみた。

私は中学生の頃から楽器をいじっているが お気に入りは ジャズやらフュージョンやらクラッシックやら
テクニックが必要なジャンルだった。 いつかも書いたかもしれないが 高校を卒業する時に
ミューズ音楽院に行きたい(音楽の専門学校) といったら 父親に
「音楽では食えない」 と言われ 諦めたことがある。 今となっては とびうお漁だってままならない。
その後 CDの発達などにより 日本の音楽がこんなに発展するとは思ってもみなかった。

受ける音楽を考察してみると やはり歌わなければダメだ。
売れているCDの中に ジャズ フュ―ジョン クラッシック は ないのだ。
先日 教祖と仰ぎたい スペシャルテクニカルべーシストの桜井哲夫がテレビに出ていたが
悲しいことに とあるグループのバックで演奏しており 演奏自体が陽の目を見ることはなかった。
これが 日本の現実なのだ。
音楽を本業にする気などさらさらないが やるなら受ける物をやりたいものだ。

屋久島なら 演奏で出演する機会もいろいろあるだろう。
そんなこんなで 今日から練習をはじめることにした。 楽器は比較的簡単な エレキベース。
曲は 離れて暮らす いづみ に贈る SHE という曲だ。
細野晴臣ばりに 歌うべーシスト 目指して 練習である。 問題は 歌詞がエイゴなことと
歌詞が長くて覚えられるか といったところ。

ちなみに 日本語に訳すとこんな詩です。 これがエイゴになってるんです。 どうなることやら。


彼女 忘れられない面影 
僕の歓び それとも悲しみ
輝かしい宝物 それとも代償
たった一日の中で
いくつもの違う顔を見せる

彼女は美女 それとも野獣
苦しみ それとも至福
これからの日々は
天国 それとも地獄
彼女は僕の夢を映し出す鏡
川面に光る 天使の笑顔
でも彼女の 心の奥の思いは
誰にもわからない

人々に囲まれ いつも幸せそうで
自信と誇りに満ちた瞳
涙を流す姿は 誰にも見せない
手の届かない はるかな愛の夢
もし彼女が 僕の前に現れたら
僕は死ぬまで 忘れはしない

彼女への思いを この胸に秘めて
彼女ひとりの為だけに
これからの人生の日々を生きていこう
僕は彼女の 笑顔や涙を見つめ
僕だけの思い出にして
彼女がどこにいようとも
彼女こそ 僕の生きる望み


皆様にお聞かせできますよう がんばってみます。 (公開練習)

                                 6月3日 23時30分
                                 作詞でもするか  ひろし




6月2日 寝坊

相変わらず不漁続きで 水揚げは40箱程。 しばらくはガマンの毎日である。

帰ってきたのは昼の2時過ぎで 時間に余裕があった。
しばらくボーッとしたり 魚をさばいたりした後で はやめに夕飯の支度にかかった。

いづみが仙台に帰ってしまったので 一人での夕飯作りは何だか淋しい。

本日の料理はトマトとナスのスパゲッチィー に決定。
いづみはニンニクを食べなかったので 在庫なし。 まあいい なくたっていい。

オリーブオイルを熱し 玉ねぎとナスを炒め ホールトマトを一缶ぶち込んだあとで味付け。
説明には 塩とコショウで味を整える と 書いてあったが なんだかそれだけじゃ美味しくなさそう。
早速 お料理サポートセンターに電話。
「トマトのスパゲッティー作ってんだけど 味付けは何入れんの? 塩とコショウだけじゃたんないよね。」
「それだけじゃ美味しくないよ。 ちょっとケチャップ入れてね それと コンソメがガス台の棚の上にあるから 
小さじ一杯位入れると美味しいよ。」
なるほど。 台所はしばらくいづみに任せていたので 場所が変わっているようだ。 
教えられた通りに味付けし 冷蔵庫を開けたらソースが目に入ったので これもちょいと入れて
トマトソースの完成。 見たところは美味そうだ。

スパ麺も結構茹でた。 いづみがよく
「アタシ 麺は固めが好きなのよね・・・」 と言っていたのを思い出し 表示より1分少なめに 固く茹でた。
お客様にいただいた1キロ入りの麺であるが やはり300グラム程 入ってしまったようだ。

いづみと食事した時 よく怒られた。
オヤジとオフクロに戦争時代の食事の事 また 兄弟が多いと おかずを食べるのは早い者勝ちなんだということなどを
耳にタコができるほど聞かされていたので 私は飯を食うのが早かった。
昼休みに数回転せざるを得ない サラリーマンのランチの戦場などは 性に会って大好きだった。
タバコと財布を片手に 状況が判っているんだか くっちゃべっているOLを横目に 
ハイスピードでかき込む飯はうまかった。

同じことをいづみと二人の時にやったらば 怒られた。
食事は お喋りも楽しみながら ゆっくり味わうもの なんだそうだ。
何度か怒られたが じきに癖もなくなって おいしい食事ができるようになっていた。

一人になってしまった今 やはり体に染みついている癖は治らない。
一人になってしまうと 親から教え込まれた状況が頭に浮かんでくる。
早く食べないと 空襲が来るんだよ。
早く食べないと 兄ちゃん姉ちゃんに食われちゃうんだよ。

与えられた食事は 絶対に残さない いや 残せない。 米一粒残さず 全部平らげる癖が
私にはついている。 親父がよく酔っ払うと
「戦争の時は 食うもんがなかった。 今に同じ時代が来るぞ。」
などと言っていたが 飽食の現在 誰がそんなことを思うだろうか。

ハイスピードディナーの スパゲッティートマトソースは 瞬く間に無くなった。
味は なんだかよくわからなかった。

いづみも仙台で 夕食に 野菜炒め を作って 一人で食べたらしい。
これは 屋久島にいたときよく作ってくれて おいしいね と いいながら 二人で食べたものだ。

「なんだか おいしくなかったよ。 同じ物なのに 一人で食べると味が違うね。」

どうやら味というのは 味覚だけで判断されるものではないようだ。


食いすぎて 一眠りしようと思ったのが大間違いだった。
夕方の6時半ー7時半まで寝ようと思っていたのだが 短い針が一回りと90度 朝の10時半まで寝てしまった。
(途中いづみが起こしてくれたのだけれども)
精神的なものかな? 疲れているのかな?
どうもすいませんでした。

寝すぎて ボケていたのですが 指先からの刺激は脳にいいのか 調子が出て来ました。
調子に乗って 新3000円パック 発売します。 詳細は下記へ。

                                    6月2日 13時10分
                                    おはようさん  ひろし





6月1日 不漁

久しぶりにいづみのいない朝。
訳あって モーニングコールもなし。 全身にたぎる淋しさをこらえ なんとかベッドから這い出す。
にゃんも寝ぼけ顔なら 私はもっと寝ぼけ顔。 
久しぶりに作ろうかと思っていた弁当は 自信がなかったので 昨日詰めておいた。
魚の塩焼き2切れと 家庭菜園から引っこ抜いたレタスとプチトマト。 5日間手入れをしなかっただけで
レタスは変な色になり トマトは猿にやられ もうやる気がうせ気味だ。 
土代 肥料代 種代 インチキ菜園だけあって大赤字確実。 大体 高いから自分ちで作ろうと思ったのに
今や ナスは3本100円 キュウリもピーマンも安い。 何が悪いんだか 大きくならないのもいるし
ほとんどの葉っぱが虫に食われるし 調子の良かったプチトマトは いざ収穫 というところで 猿にやられるしで
やはり農業は私と相性が悪い。  いづみがいてくれた頃は 彼らに水をくれるのが生きがいになりかけていたが
昨日も今日も 夕方に一回だけ。 だいぶ 回数も少なくなってきた。

いづみが毎日いっぱいにしてくれていたおかず入れは もちろんスカスカ。
仕方ないので 必殺生卵をひとつ入れてみた。 冷蔵庫にミートボールがあったが 時間がなかった。

お茶はあと1回分しかない。 砂糖はもう少しでなくなる。 塩もなかったな。 頭が痛い。

27度になるというので カシータの窓をいくつか開けたままにし 冷房をつけ 出発した。
一ヶ月半 お見送り付きだったので クラクションを鳴らしたり ハザードを焚きながらの出発だったが
今日からは淋しい。 まだ真っ暗な屋久島は高平の夜に カシータの冷房の音が響いていた。

港到着は一番。 連日不漁らしく やはり出だしが悪い。
親方号到着 ヨシタケさん到着 キヨサクさんは電話で呼ばれた。

じいちゃんの兄弟の 丸喜丸 の親方がスタスタとやってきて うちの親方と話している。
「いけんすると?」
「今日はどうするかねぇー。」
「出ても どこへ行くと? どこにもおらんよ。」
「もう 山の上にでも行かんば おらんかもね。」
「まいったねぇー。 うちは誰も来ちょらんし。」

そうこうするうちに 重丸が 一番に出漁。 やる気まんまんのところを見せる。

で 結果。  5回やって 20箱程。  中には50箱位獲ってる船もあったようだが 
総合的には不漁。 とびうおがいなくなった。

梅雨を控えたこの時期 少しキバって貯金しておかないと 後がキツイ。
だけど結果は最悪。 

とびうおくん 戻ってきてちょうだい。

情けないが 天に祈るばかりである。

                                    6月1日  22時15分
                                    外は虫の声だけ  ひろし





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