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デザイナーのための用具・材料学
  第8回)はさみ・カッターなどについて  
  昔から「○○と、はさみは使いよう。」なんて言う言葉がありますが、デザインをするうえでも事務処理をする上でも必要で便利なものです。
グラフィックデザインは紙を扱う頻度が高いジャンルの訳ですから、紙を切ったりする道具も必修アイテムなので、ある程度使いやすいものを選んで欲しいです。



1.はさみ
今は良いものがかなり安く手に入るし、種類も多いので自分の手に合ったものを選ぶと良いでしょう。色なんかもいろいろあるしね。ただ、私の趣味としては、親指を入れる穴と人差し指を入れる穴が同じ物が好きです。
中にはこれが大きさが違うものもあるのですが、使うたびに迷います。どちらにどの指を入れればよいのかが一瞬分からなくなるのです。洋裁用の裁ちばさみぐらいになると迷わないのですが、デザイン用のはさみのサイズでは分からなくなります。
大きさも何種類かあります。私が持っているのは「PLUS」製の物で、小さいものと大きいものの2種類です。携帯用には小さいものを筆記用具入れに入れてあります。ステンレス地に穴の所が黒のプラスチックでカバーされているもので、どこかで拾ったものです。かれこれ5〜6年使っています。もうひとつは、デスクで使う大きめのもので、青色の本体に白いプラスチックのカバーが指を入れる部分についている物です。これも10年近く使っていると思います。
本当に長持ちするので、一生使えます。

少なくとも100円ショップで買ったものより1000〜2000円出した物の方が切れ味とともに、指が楽だと思います。長時間使っていると安いものは指が痛くなります。ここはチョッと奮発してください。10年使えると考えれば、経済的だと思います。何より、切り口が汚いはさみは、デザイナーが使う物ではないと思いますしね。
最近、生徒に左利きの人がいて再認識したのですが、左利きの人はチャンと左利き用を買ってください。右でも左でも同じように切れると思っていたら大間違いでした。左利きの人は安易に隣の人から道具を借りるわけにはいかないと言う事です。大変です。
大きな文具店や画材店に行けば、左利き用を置いてありますから探してください。

また、糊(ペーパーセメント)を使う仕事と併用することが多いので、刃先に糊が付いていることが多いため、使用後や使用中気になったらシンナーできれいにするようにしましょう。


2.カッター
「はさみ」と同じように切る道具として大切なのがカッターです。場合によっては「はさみ」以上に使用しますし「はさみ」より便利なことも多いです。
デザイナーは、紙を真っ直ぐに切らなくてはいけないことが多いために、カッターと定規、それとカッターマットの組み合わせによる作業が大切になります。
定規をしっかり左手で固定してください。この時、作業の中心はヘソにあります。自分のヘソをしっかり正対させることが基本です。切る方向はもちろん上から下方向です。左から右方向で切る場合も多いのですが、細かい作業や文字組みをスライスする時です。
徹夜で作業をしている時など、固定している左手(指)を一緒にカットしたりします。そう言う私も一度やりました。(^O^) 親指の肉を1mm厚でスライスしてしまい、慌てた覚えがあります。

カッターの切れ味自体はどのカッターも使う刃が同じ物のため、種類によっての差はないのですが、切れなくなった刃でいつまでも作業をしている人が多いようです。
刃はこまめにカットして新しい部分に変えてください。
切れないカッターが一番怖いです。

先ほども書いたように、種類によって切れ味に差は無いのですが、使い勝手はいろいろです。刃先がぶれるような物でなく、グリップ感の良いものを選んでください。替え刃がストックできる物も便利ですが、チョッと本体が厚くなるのが気になります。
カッターは切る以外に、ピンセットの代わりとしても役立ちます。刃先と親指で紙を挟んで移動させたり、貼り付けた紙を剥がすときなど、カッターが無いと困ります。使い慣れるとカッターが無いとほとんどの作業がやり難くなってしまうほどです。このあたりは、実際に使っているところをお見せしないと分からないかも知れませんね。


3.デザインカッター(ナイフ)
通常のカッターの他に、デザインカッター?と言うような物があります。正式名称が分からなくてすいません。柄に小さな刃が一枚付いている物です。見たことありますよね。
刃先がより鋭いために見ているだけで危険な感じなのですが、細かい作業にはGOODです。定規を使って真っ直ぐ切る作業には向きません。フリーハンドで曲線を切り抜いたり、小さなパーツを切り抜く時などに便利です。その他にも私は使用するのですが、今後何かの折に解説したいと思います。

「カッター」や「はさみ」には特殊な物も多くあります。
紙が波波に切れるはさみやサークルカッター(丸が切り抜ける)などお店に行ったら見つけてみるのも楽しいものです。


「はさみ・カッターなど」についての章はここまでです。次回は「紙(2)」についてです。
 
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