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レコードジャケットデザイン>>第9回>NEXT
 
THE MAGICIAN'S BIRTHDAY (魔の饗宴)
URIAH HEEP
1972年
VICP-61830

YESのロジャー・ディーンとURIAH HEEPのロジャー・ディーンは違うのだろうか?確かにそこに描かれた様式を見ればロジャー・ディーンであることは分かるのだが、やはりアーチストが違えば、その表現は多少変化してくる。
今回取り上げた2作品は、同じ時期(1972年)に発売されたものだが、この2作品(The Magician's BirthdayとDemons And Wizards)ですらだいぶイメージが違う。それはもちろん違うアルバムのジャケットなのだからあたりまえだけど・・・。

なぜこの時期ユーライア・ヒープはロジャー・ディーンのアートワークを採用したのだろうか?
この時代ブリティッシュ・ハードロック・バンドは各々ひとり立ちしていく。レッド・ツェッペリン、デープ・パープルは完全に地位を築いていたし、ブラック・サバスは黒魔術で独自の世界を作り出していた。ユーライア・ヒープは「対自核」(下記参照)で認知度はUPしたが、まだこれといった特徴がなかった時だったと思う。
そんな折、コンセプト・アルバムを立て続けに発売した。 それがこの2作で、最初が「Demons And Wizards」、次が「The Magician's Birthday」だ。彼らは魔法、悪魔といった世界を自分たちの特徴にしようとした。ある意味サバスの黒魔術、血、儀式といった世界に対抗したのかもしれない。
そのコンセプトをより明確に表現するのに、ロジャー・ディーンの表現が必要だったのだろう。
YESの広大な世界観と違う、舞台美術のような世界がヒープにはある。よりドラマチックにストーリーを感じさせている。
「The Magician's Birthday」の血のような赤のベタは何だろう?手前の剣(杖)を持った人物に対する陰の世界のようだ。ソラリゼーションのような技法は現実と陰の世界の狭間を表している。絵の奥行き距離感を作り出している。日本画の霞や雲のような感じだ。
ロジャー・ディーンの作品としては珍しく多くの人物(動物)が登場しているのも興味深い。対局する2人の他に、それを見守る花の妖精(?)らしき女性がいるし、裏面には猫のような動物が描かれているのも面白い。
ロジャー・ディーンの作品の中でも色使いなど、1番インパクトのあるジャケットだと思う。

その他のUriah Heepのアルバムジャケットです。紙ジャケで発売されているものが初期Heepのものなので、このぐらいしか集まらないのが残念です。3つそれぞれの表現でとても同じバンドと思えないです。
そんななかでも「Look At Yourself 」は特殊ジャケットとして面白いです。写真では黒くなっている部分が、鏡(メタリックの銀紙)になっています。レコード屋さんで見たときはビックリしました。まさにタイトルどおりです。
■THE MAGICIAN'S BIRTHDAYの表面
THE MAGICIAN'S BIRTHDAY見開き  
■THE MAGICIAN'S BIRTHDAY見開き
Demons And Wizards  

■Demons And Wizards (1972)

 
■URIAH HEEPその他の作品  
...Very 'Eavy Very 'Umble Salisbury Look At Yourself
...Very 'Eavy Very 'Umble(1970) Salisbury (1971) Look At Yourself (1971)
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