―相棒の定義って何だろう?
夏姫の住所を知らなくて友達に聞いたら怒られた。
相棒のくせにそんな事も知らないのか、と。
皇だって一応知っているには知っているのだが郵便番号をいつも忘れるのだ。後番地。
やっと覚えたと思った頃郵便番号のケタが改正されたんだから多分悪いのは俺じゃ無いと皇は思っている。
「私も怒られた」
どうやら夏姫も皇の住所を知らなくて全く同じ人物に聞いたらしい。どいつもこいつもと大層呆れられたそうだ。
相棒だから住所を知ってて当然。
相棒だから血液型ぐらい知ってる。
相棒なんだから誕生日もバッチリ。
相棒だから…?
「そんなモン相棒だからって何で知って無きゃなんないんだろな」
「まったくだ」
住所は知らないけど、誕生日なんかウロ覚えだけど
何が好きで
何をしたら怒って
何を言ったら喜んで
何がしたいのかは自然と分かる。分かってしまう。
100%理解なんてしようなんて事は端っから考えていない、分かるトコだけ分かってればいいとお互い思っている。
深くまで入り込めなくて、でも意地を張って相棒って単語で互いを繋ぎ止めて睨み合っている2人だから。
「つーことで明日の授業なんだっけか」
「いっちゃんめ英語ー」
「……………………当たりませんように……………………」
「ひーにあたって私ントコ来ませんように」
「テメェに当たるといいなぁ」
「私日頃の行いいいもん」
「は?何か言ったか?」
「ひーも歳か、ついに耳まで聞こえなくなって、よよよ」
「おーおーじゃぁ俺より生まれの早いオメーもババァだな」
「何言ってんだ、私はまだぴちぴちだぞ」
「はいはいはいはいはいもー寝るぞ明日ぜーってぇ起こさねェ」
「………………信じてるぜ相棒★」
「ファイト相棒レッツタイムトライアル★」
相棒と言う単語によりかかって
いつまでも終わらない軽口の叩き合いの中にひとつの居場所を求めている。
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文章のキレが悪くて泣きそうなんですがまぁ所詮絵書きの書く文なんてそんなモンだろと諦めてみた(爆)
心理面書くのって難しいですなーがふがふ。
ちなみに元ネタは互いの新住所知らなくて同じ友達に住所聞いた俺とのうさー(爆死)
でもホントに実家の郵便番号ウロで毎年年賀状の季節は捜すのに苦労してました。ハイ。
ちなみに誕生日はすげーあいつ分かりやすかったから俺は覚えてたけど、俺の誕生日は忘れられてましタ。