2人は

足りないものを補って、互いに

埋め合い生きている事を知っているのに


いつかの別れを知っているから

固く固く心は拒絶して

相手の心には決して触れないように

注意深く、限界まで近付き合う

別れの時に笑顔で笑って

サヨナラを言えるように

貴方の隣で自分以外の誰かが

貴方と笑い合っていても平気なように

独りでも、大丈夫なように

一見仲良さそうに見えても、分かり合っているように見えても
馴れ合い過ぎて依存し過ぎて離れられなくなるのを恐れて決して相手の領域にまでは
踏み込もうとしないのが皇と夏姫。距離的には人一人分。
皇が男だったらそんな事は無かったんですけどねェ(笑)


でも

せめてその刻が来る0.01秒前までは

『この手を離さなくてもいいですか?』