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〜表裏の惑星〜

 

 

憧れのヒトも居ない 自分に自信も無い

恋に恋するしかなかった あの頃

周りの視線を受け 期待感に燃え

それでも増えてく劣等感 逃げたい

 

初めて会った時あなたはこう言った

「自虐的なんじゃない?」

第一印象・最悪・・・。でもその時は

こんな事になるなんて思いもしなかった

 

shining moon 輝けないの?

初めてココロを 惹かれたヒト

届かないの? 表裏の惑星のように

交わらない想いが 寂しい

 

 

私は無事なのに あなたは今、居ない

あなたが護ってくれたから だけど

自分を蔑んで ひたすらに嘲笑う

私じゃ何も出来ないの? もう嫌

 

それでもあなたは自分で戻ってきた

大切なモノを護る為に

恋愛感情・爆発・・・。もう止められない

今なら言える、「あなたが好きです」

 

shining moon 輝きたいよ

初めて解りたいと 思ったヒト

表裏の惑星が 共に寄り添った時

白雪が降り 聖夜の音が鳴る

 

 

 

 

 

「・・・・ん?葵、何書いてるんだ?」

 と、龍麻は葵の机の上にあるノートを覗き込んだ。

「ちょッ・・・・お願い、見ちゃ駄目ッ!!」

「・・・・?」

 珍しく声を張り上げて拒否する葵を見て、素直な驚愕を覚える龍麻。
 勿論、その行動が意味するモノを直ぐにある程度理解した龍麻は、
それ以上の詮索を避け、何処かへと立ち去った。

「・・・・ふゥ」

 恐らく小蒔にも見せないであろうノートを鞄の奥に仕舞った葵は、
上機嫌で帰途についた。

 

 

――そう、こんな詩、死んでも彼には見せられない。

たまには私だって、私情をぶちまけたい時もあるのだから。

 

 



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