ホンダ ジャイロキャノピー(デッキタイプ)                  

A-TA-02
全長1895mm
幅690mm
高さ1690mm
乾燥重量129kg
最高出力5.3ps/6500rpm
最大トルク0.60kg・m/6000rpm

  都市部では最もよく見かけるバイクのうちのひとつ。ピザ屋のバイクって言えば一番とおりがよい。が、都市部から抜け出せばまず見かけることはなく、おばちゃんやおっさんに”始めて見た””これって車?バイク?””便利そう”etc..とよく聞かれる(笑)

 元は熊本のサニックスで使われてたらしい。走行31720キロの中古をYahoo!オークションで4万で落札。
35500キロ時、45000キロ時に駆動系(Vベルト、ウェイトローラー)交換。
 引越はコイツで18往復にて済ませ、その後日本各地を3ヶ月15000キロ走りまくった。
 約53000キロ走行の現在も快調に最高速58キロで雨の日、ご近所行き、量だか物運搬マシーンとして活躍中。恐るべき耐久性である。

 走行性能、乗り心地                

 

とにかく抜群の安定感。大型バイク以上です。ただ車高も重心も高めなんで突風には弱い。走り出したら左手は膝の上にでも置いといて平気です。ショックはかなり固めで普通のスクーターのようにふわふわすることもなく路面状況が掴みやすい。

 

動力性能                  

荷物を積めば総重量200キロを軽く超える車体にエンジンは非力な5.3馬力空冷2スト50cc。のわりに走ります。(微妙にいじってるので。)発進加速は空荷のトラックよりも遅いですが、高速側にシフト終わった45キロくらいからまさに胸のすく加速で65キロまで加速します。

 

 ハンドリング                  

ハンドルは左右90度近くまで切れるので巨体からは想像できないくらい小回りがよく効く。後輪を軸にコンパスで円を書くような感じで回れます。高ささえ注意すれば普通の原付が入れるなら間違いなく入れます。走り出してからのコーナリングはかなり異質。まず後輪が向き変えに関与してないので思い切りバンクさせないと曲がらない、エンジンがあまりに非力なんでアクセル開けてもほとんど起き上がってこないなど普通の2輪とは違うところが多く乗り換えてすぐは違和感が多くて気持ち悪いくらい。内輪差も大きいし、屋根が想像以上に内に切れ込むなど注意する点が多い。バネ下重量が非常に大きいためかギャップの多いコーナーではギャップで跳ねた後輪が遠心力で外に滑り、どんどんアンダーになって曲がらなくなっていくのが実感できます。でも慣れれば3輪ならではの素晴らしいコーナリングスピードが味わえます。

 

 ブレーキ性能                  

空気抵抗が大きく、路面抵抗も大きいためかアクセル戻せばみるみる速度が落ちます。ほとんどノーブレーキで走れます。ブレーキ自体も3輪ともドラムだが荷物満載でも何の不安もなくよく効く。

 

 積載性                  

原付のみならず、バイク中最強でしょう。乗用車で無理なものでも運べる(笑)。多少フレームがしなってるのを感じることもありますが、二輪車に荷物大量に積んだ状況より全然マシです。一応積載は30キロまでらしいが過積載らくらく。冷蔵庫(推定50kg)積んでも六甲の坂を登ったし、原付(80キロくらい?)載せて林道30キロ含む130キロ走ったこともある。

 

 不整地走行性能                  

後ろは滑ってもどうってことないのでフラットな土ダートはかなり得意分野。硬いしストローク短いショックと5センチくらいしかない最低地上高のため砂利になるとカナリ苦戦する。大きめな石が後輪の間に来ないように頭使って走らねばならない。締った雪道なら前輪取られないよう気をつければなんとか走れる。腐った深雪はまったくだめ。すぐに腹下でつっかえて動けなくなる。

 

 防風、防雨性                  

防風性能は走ってさえいれば完璧に近いです。普通にタバコ吸えます。このスクリーン+屋根に比べれば他のバイクのカウルやスクリーンは飾りです。雨に対しては小雨ならカッパいりません。大雨でも顔にはかからないし、ワイパーのおかげで視界が悪くなることも無く不快感はほとんどありません。

 

 改良、改造点                  

前後フェンダー外し、/白/黒に全塗装、カーステレオ、シガーソケット、シート張替え、スモークヘッドライト、

灰皿、NGKプラグコード、ステッカーチューンなど。

もともとのデザインを生かしつつピザ屋イメージを排除した。

足回り、エンジンはほぼ完全にノーマルです。実用性第一にしてます。

 

 

購入直後はこんな姿でした(笑

ほか2台と比べても

圧倒的な存在感!

あの巨大なRF900Rが

まるで原付(笑

 

 

 

真横から。ステップボードから荷台にかけてのライン、シンプルで乗用車的な内外装と対照的に複雑なエンジン周りなど、意外に見所が多い。

 

正面から見ると、

素晴らしいウマズラ(笑

 

 

原付離れした運転席。

カセットデッキ(日産ブルーバード純正品)

を装着。

ついでに12Vソケットも装着し、

携帯やパソコンを充電できる。

 

スピーカーはこんな感じで前後に2つずつ。

前は300円で購入のジャンク品ラジオから摘出したもの。

後はジャンク品スピーカー(2個で500円)を背もたれ

裏側にビス止め。

全開走行時でも普通に音楽聴けます。

アンテナはここに。

普通にFMは聞けます。

AMはエンジンからのノイズが入るが、聴けないことはない。

アンテナ伸ばすと全高2メートル超える。

高さ注意(笑

 

 

前面アクリルガラス越しの視界。

全然クリアーです。

メーターも見やすくさすが実用車。

100円ショップで購入の時計を装着。

 

なかなかフクザツなフロント周り。

機械好きにはたまりまへん。

よくよく見ればすごいキャスター角!

チョッパー並。

ショックユニットはスクーターの

リアサスが流用できそう。

 

 

給油口、オイル口はシート下にあります。

ガソリンは7.3リットル、オイルは1リットル缶

まるまる入る。

これだけでかいくせにメットインではない(^^;