バイク車関係自作大好き人間のバイブル”雅屋”さんを参考に洗浄台を製作してみた。
タンクに洗浄油の灯油(上層)と水(下層)を作り、洗浄後の汚れた灯油を下層の水に落とし、下層の水を通過する間に土とかサビとか水より重いものが分離され、キレイになった灯油が再び洗浄に回される仕組みだ。

 この洗浄台の肝、ポンプにはジャイロキャノピーのウォッシャーを使ってみる。水とかアルコール類が専門かつ連続使用はありえない部分のポンプだけに灯油の連続運転に耐えれるのか怪しいところだが、今のところ問題なく動作してます。車やバイクの燃料ポンプが手に入れば最高だろうけど、風呂から洗濯機に移すポンプとか電池式の灯油ポンプとか身近に流用できそうなものけっこうありますね。

 ちなみにウオッシャーポンプはもちろんDC12Vなんで、電源は12VのACアダプタから。溶接機の冷却ファンに使ってるのをコネクタ差し替えて使えるようにした。

1斗缶をサンダーで適当に切って、洗浄台本体に。これに穴を開けて洗浄油をタンクに戻す口をハンダ付け。

 廃液はスマートにドレンボルトから抜くようにしたいので、ナットとワッシャと、ラブスリーのプーリーボスを溶接。絶ぇっ対使わない部品も取っておけば後で何かに使えるのいい見本だ。

 オイル缶の横にハンダ付け。オイル缶は薄すぎて溶接できんからね。ドレンボルト回す時ひねる力がかかってしまうので、かなり厚めにハンダを盛っている。

オイル缶ふたつの上に洗浄台を置く構造にし、そのままRVボックスの中に組み込んでしまう。

ポンプとの接続部にはフィルターをつけておく。

 *使用中分かったこと*
 このフィルターだと小さすぎで詰まって出が悪くなることがあります。ということで、時々缶を叩いてゴミを落とす必要が出てきました。かなり大き目のフィルターを使ったほうがよいみたいです。

 こういう感じで配管。オイル缶の2L部分あたりで、2つを繋いでいる(トランスファーラインとでも呼ぼうか)
 左側オイル缶のトランスファーラインの少し下あたりまで水が入っており、汚れた灯油は左側のオイル缶の底に落ち、水油泥分離されキレイになった灯油だけが右側オイル缶にトランスファーラインを通っていき、右側オイル缶底部より若干上のポンプから洗浄に回される仕組みだ。オイル缶左右ともレベルゲージを付けて、灯油の量、汚れ具合を確認できるようにしてある。

ドレンボルト動作確認。

 ポンプ動作確認。ポンプには流れを止める能力は無いので、保管時などノズル先が油面より下になると、灯油ダダ漏れ状態になってしまう。そのためコックをつけてある。流量も自由に調整できるし、農薬ポンプ用コックなので、農薬噴霧用のノズルとかが連結できる。

こんなカンジにRVボックスに入れる。そう頻繁に移動するものでもないし、メンテナンスのことを考え敢えて強くは固定してません。レベルゲージとかドレンボルトとか外に出てるところのスキマをコーキングでふさいでるくらい。

 洗浄台をオイル缶二つの上において完成!ポンプ作動用の押しボタンスイッチは、ノズルといっしょに片手で操作できるように配線と灯油ラインをまとめている。

 

 レベルゲージやドレンボルトが外に出てるけど、一見単なるRVボックス。
でも、開けてACアダプタ繋げば洗浄台に早変わり!

早速適当なものを洗ってみる。TACTのオイルポンプだ。

 灯油をふりかけ汚れを浮かし、要らんハブラシで磨きまくり、灯油をふりかけすすぐ。
ハブラシの届かないところにはバルブ絞って圧をかけてやれば、パーツクリーナのように、噴射圧で汚れ落としもできる。

5年放置のオイルポンプもこんなにピカピカに!