>>モドル

 

 
   リジッドマウントの水平対向バランサ搭載2気筒DOHCエンジンに、スポーツバイク同様のフロント周り等、新機軸満載で登場した世界初の大型二輪スクーターである。2002年10月新車購入。19000キロでカムチェーンテンショナー交換した以外は特に大きなトラブルも無く2005年10月29500キロ走行で売却。同じヤマハのXJR1300に乗り換えました。

前から。

 大型スクーターの中ではかなり小ぶり。
ぱっと見、250ccクラスのスクーターより
小柄。でも、重くて足つきも悪いですが。

 サイドスタンドだと暖気できないんで、
センタースタンドで駐輪が基本。
柄が長いんで誰でも簡単に掛けれます。

 

後から。

 テールランプのカタチがイイ!
他の大型スクーターみたいにいかにも
”荷物入ってます”なボッテリ具合じゃないし。グラブバーも使いやすい。

 横幅けっこう広いんで、すり抜けが辛い時もある。ミラーは前にも後にも倒せて狭い駐輪場で便利。

 アイドリング中はへちょいけど、回せばけっこうイイ音出すノーマルマフラー。
見た目も悪くないし、静かさもこのバイクのよさの一つだと思うんで換える気ナシ。通勤車だし(笑)。

 純正装着のタイヤ(BSフープB03、B02)は小径タイヤなのにかなり長寿命。
私の場合16500キロまで使えました。

 現在はダンロップD305を使用中。
7000キロほど使ってますが、減った形跡ほとんどナシ。これもまた寿命長そうです。

 

左サイドビュー。

安っぽくなく、また無駄に威圧感もなく、どんな年齢層でも合うよく出来たデザインだと思う。(グッドデザイン賞受賞車)

 変速機が車体側にあり、後輪への動力伝達は普通の単車と同じくチェーン駆動。しかもオイルに浸かってるから静かで交換不要。そしてスイングアームがスッキリしていて美しい。

 リアショックはエンジンからマウントされるカタチで車体下部にある。

 

 38馬力を発揮するDOHC4バルブのパラツインはフロアトンネル内にほぼ水平に配置されていて、フレームの一部としても機能している。このため普通のバイク並の優れた荷重分配とフレーム剛性があるらしい。
 水平対向バランサーは効果抜群で、振動は乗用車並。パラツインとは思えないモーターのようなフィーリング。

 クラッチはスクーターでは珍しい湿式多板式。このため走り出しがスムーズ。

 吸気は21世紀製造の大型二輪車なのにキャブレター。自分でいじれるのがありがたい。

 

何となく実用車チックなメーター周り。

 左からデジタル時計、190キロまであるスピードメーター(オド、トリップは液晶表示でボタンで切り替え)水温計、燃料計。

水温計は走りだして5分くらいはCより下指しっぱなしで、針動き出したら水平位置で止まったまんま。冷却ファン回りだしても同じ位置(笑)意味ないやん。。

燃料計は50キロくらいまでFより上で、急速に降り始め、100キロくらいで真ん中。Eで2Lくらいの余裕。

 夜中は字も針もマッカッカに光ります。(ちょっといい車みたいでよい。)

 

シート下はこない感じ。容量33リットル。

不織布の内装と2Wの照明つき。

メットはフルフェイスがどうにか入る。

ノートパソコンは余裕で入る。

全然守ってないが5kgまでだそう。

他の大型スクーターに比べるとずいぶん狭いが、50ccスクーターよりかはかなり大きく、男一人が一日行動するには十分な大きさです。

 

フルフェイスは置き方にコツが要る。

ちょっとでもずれると閉まらん。

どうも使いにくいチケットボックス。 高速券入れたら見えんし出しにくいし。 財布はギリギリだし、携帯入れるには大きすぎだし。 タバコとお菓子入れにしかしてないような・・。

 
 

 

 
 

〜イイトコ〜

・小径ホイールのくせに極低速での安定感が抜群。

・200キロ近い車重に250ccスポーツ以下の38馬力という非力なエンジンのわりに走る。
 最高速はメーター読み172キロ(@舞子トンネル)。130くらいの巡航は上体起きたままでも楽々。

・走り出せば軽快そのもの。原付なみに振り回せて楽しい。

・眼球動かすだけで後方確認できるカウルマウントミラー。

・クソうっとうしいチェーンの張り調整しなくていい。

・全くショックなく自然に繋がる遠心クラッチ。めっちゃうまい人の半クラッチみたい。

・A4ノートPC、着替え3日分、洗面用具、ロック×3本入れても余裕ある広大なシート下スペース。

・スーツでもジャージでもタンクトップ、短パン、ビーサンでも革ジャンでもあらゆる格好で違和感なく乗れ、オシャレな店の前に止めても恥ずかしくない素晴らしいデザイン。

・2ケツでも余裕の走り。特に操縦性がほとんど変わらないのに驚いた。

・デジタルの時計、距離計内蔵で針もちゃんと光るメーター。

・高速巡航中伏せた時に聞こえる音がJRの青い電車が全力疾走してる時の音とソックリ。
 バイクらしくなくてなんかイイ。

・ATであることと性能を考えればかなり高燃費♪街中17km/l、ツーリングで22km/lくらい。50ccのキャノピーよりもいい。でもハイオク指定。。レギュラー入れたらフィーリング悪くなるw

 
 

 

 
 

〜チョイと気になるトコ〜

・慣れたら問題ないけど、見た目は低いシートなのに幅があるし、硬いショックはほとんど沈まんので足つき悪すぎ。俺(167cm:54Kg)じゃつま先がかろうじて届くくらい。まぁ大型二輪免許あるなら問題ないのですが。

・スーパーカブそっくりのアイドリング音。なんか4輪からナメられる気がする。やたら煽られたりむきになって追いかえされたり。。。

・大型バイクなのに力ない。勾配キツイ峠やとほとんど全開のままだ。(でも制限速度の倍くらい出てるんで実用には差し支えないけどね。)

・整備性最低。自分で整備するようなセチカライ人はターゲットにしてないんだろう。

・背高くて横面積大きいせいか、横風にほんっとに弱い弱い。大鳴門橋渡るには覚悟要る(笑

・始動性が悪い。オートチョークなんていらんから手動式のチョークにして欲しいところだ。

・2次エア供給装置によるものか、アフターファイアーが気になる。特に再始動直後。

・ リアショックへちょい。町乗りでは固いし、コーナリング中段差踏むとかなり怪しい動きする。(RFにオーリンズつけてたんで、それと比べてしまうのもあるだろけど。)しかも全く調整不可だし、特殊な形のためアフターパーツもなし。ただ、高速走行中はかなりイイ感じ。

・乗ってる人間に危害は加えないが夏場の街中では常に冷却ファン回ってる気がする。

・でっかいフェアリングとスクリーンのわりに防風効果低い。キャノピーに劣るのは当然として、RFの小さなスクリーンよりも防風性能低い。エンジンが静かなもんで風きり音がやたら気になる。

・タイヤ小さいんで雨の日怖い。

・シート上げると照明が点くが、はっきしいって余計なお世話。バッテリーあがりそうで心配になる。キックもないし、押し掛けも出来ない構造だし。

・オイル交換警告灯とか、Vベルト交換警告灯とか無駄機能多い。それくらい覚えれるっちゅうねん。

・200キロの車重があってしかもオートマなのにパーキングブレーキないというすごい欠陥がある。
置き場に大変困る時がある。坂になってたら停められないんよ。。。