Vベルト交換          
 クランクシャフトの回転を、回転数、路面抵抗に合わせ変速しながらクラッチに伝えるという、自動変速機構の要の部品です。
 配達等の業務使用では1万キロ、通勤、ツーリング等の通常使用では2万キロでの交換が指定されています。
交換頻度のわりに手間と力が要り、失敗は廃車の元になるんで、自信なければお店へ。。

私の場合、初めてな作業なんで3時間ほどかかりました。

 

 右側の外装、ベルトケースエアエレメント、ベルトケースカバー等をはずしてここまでバラします。
 マフラーは外してたほうが作業しやすいです。カバーとめてるネジ、8mm、10mmが混じってるのに注意。


 

 新品のVベルトです。38馬力を受け止めるだけに、ゴッツイです。(内側のがジャイロキャノピーのもの)

値段もいい値しまして1万ちょい。

 プライマリシーブ(クランク側、ウェイトローラーあるほう)を止めるナット(29mm)は16kg・m(普通のバイクのリアアクスルシャフトの1.5倍!)と大トルクで締ってます。一人でしたんで、回り止め地面に引っ掛けてしましたが、車体浮く力が要ります(^^;
 周り止めはプライマリシーブの内側、ランププレートにかけるようになっている。
 私はソケットレンチ+拾った鉄パイプでしましたが、メガネレンチ使ったほうがいいです。バイク用品店では見つからない巨大サイズですが。。
 回り止めも汎用品より専用工具(90890-01481)使ったほうがいいかも。汎用品、ツメ短くて使いにくい。。
 セカンダリシーブ(クラッチ側)も同様に外します。クラッチスプリング、人力ではびくともしないんで、原付のように力技効きません。ということで両方とも外さないとベルトは外れません。(27mm、9kg・m)
 セカンダリシーブは外す前に元通りの位置に直せるようマーキングしておきます。(バランスの問題?私は忘れてた。問題なく動いてるけど。。)

2万キロ使用(左)と新品(右)

新品は幅32mm、2万キロ使用品は30.9mmでした。使用限度は30.5mmだそうです。

セカンダリシーブ(ドリブンプーリー)

原付のと比較するとバケモノサイズです。

プライマリ、セカンダリとも外したところ。

プライマリシーブの内側。

ウェイトローラーは原付より一組多く8コ。

偏磨耗ないか(使用限度24.5mm)ついでに確認しときませう。1個300円程度の部品なんで重さ変えて変速特性変えてみるのもいいかもしれない。

 

Vベルト交換表示灯のリセットは、燃料ポンプ横の白い(どこにも繋がってない)カプラを抜いて行ないます。
 クラッチスプリング人力では縮まないので、45mm以上の長さのM6ボルトを使いセカンダリシーブを広げ、ベルトをはめます。ベルトの方向に注意(矢印が上から見て前向くように)。

私はそんな細かいテクニック気づかなかったんで、プラハンでベルト叩き込みました(汗)。
2千キロ以上無問題で走ってるんでこれでもよかったのかも(うそ)。

 スプラインにうまくはまってるか、大トルクが必要なところ(プライマリ、セカンダリシーブ。走行中外れたらタイヘンよ。廃車確実かも。)に注意して元通りに直して完了☆