8月30日 |
# 竜飛崎 # 27日
野辺地の町並みと八甲田山 朝7時頃出発。天気は若干曇り。279号線を南下しまずは、野辺地町へ。ここから4号線で青森市内を目指す。途中の浅虫温泉の道の駅で入浴。道の駅の温泉にしては安く350円。 青森市内では目薬(いったいいくつ無くせば気が済むのだってくらい無くしてる。)買ったり、コインランドリー(駅前すぐにあった)に行ったり。また、北海道の熊の湯で最初に出会い、次に松前のあたりで対向し、函館大間のフェリーで同じ便になったスカイウェイブ400の兄ちゃんと3日連続で偶然会ってしまったりする。 青森駅。北海道の駅と同様、旅人がいっぱいいる。 青森市内から280号線で竜飛崎を目指す。内陸を走った方が近いのだがキャノピーではしんどいんで高屋崎をまわり津軽半島の外側外側を周る。若干霞が多いけど対岸の下北半島の仏が裏が見えていい感じの気持ちいい(でも風強くて寒かった。)道だった。 仏ヶ裏が見えてる。 高屋崎。静かで芝生の感じいい岬。 高屋崎から先は勾配がキツイ坂もあり、道も細くなり意外に時間かかって竜飛崎へ。また竜飛崎手前の登りはかなりきつかった。 竜飛崎。対岸にはかすかに前日通った北海道の松前町あたり。 風の強いところであり、風力発電施設がいっぱい。 国道339の竜飛崎周辺は多分もっとも厳しい国道だと思われる。自動車では絶対無理な段差が続く(階段ともいう。) 立派な国道です。 厳しい・・。 竜飛の漁港。 太宰治の碑(ここは本州の袋小路だ・・。) 石川さゆりの碑(津軽海峡冬景色)。音が出ると思われる仕掛けは壊れてた(^^ 竜飛崎からは竜泊ライン国道339号線で日本海側を南下する。海はすぐそばなのに道はどんどん高いところに登って行き、地図で見たら標高500mくらいまで上がってる。10%くらいのけっこうキツイ坂が延々と続くのでキャノピーにはかなりつらい。でも頂上の眺瞰台からの景色はすごくよかった。 眺瞰台より権現崎。 眺瞰台から竜飛崎方面。少し雲の上の道。 眺瞰台から下る途中。 # 超高速帰神令 # 権現崎を過ぎると次に目指すは十三湖。ここで実家から電話。滅多に出ないのだけど、この時は何でか出てしまう。大学から実家に電話あって復学届けがまだ出てないとかなんとか。実は除籍される寸前らしい。10月から後期だから9月中に出すものとばかり思ってた。2ヶ月寮開けてるから手紙届いてるらしいが知らんし。しかも提出期限が8月23日(過ぎまくりやんか。)で、仕方ないから今週中は待ってもらえるらしい。 ということで、30日(金)までに神戸に戻って届け出さないと人生さらに大きく狂う可能性が出てきてしまった。かといって30日ギリギリに戻っても教官が居ない可能性もある(教官の判が要る。)ので29日(木)には戻らないとまずい。この日は27日(火)ですでに16時を回ってる。実質一日半で戻らなければ。とはいっても今居る場所は神戸からどのような手段使うにしても最も遠いと思われる本州の袋小路(by太宰治)の竜飛崎。船なら小樽まで戻らないとないし(無理)、新幹線や寝台特急や飛行機は貯金使い果たしても厳しいし、また青森まで戻る手間があるし。つまりは1日半で竜飛崎〜神戸の1200キロを最も非力な原付であるジャイロキャノピー(そのうえ過積載)で走り通すという伝説を作れということになる。 とにかく走りまくるしかありえない。観光はいい景色見つけたら写真撮るだけにし、夜中のHP更新作業もしないことにしてとにかく寝てるか走ってるかだけの状態でいることにする。そして坂が多いとスピード大幅ダウンだし、燃費悪くなり給油回数増えるからできる限り日本海側を走るルートを選ぶ。 十三湖。 県道12より津軽平野。地球の丸さを感じるくらい広い広い水田。 岩木山。晴れてるけど霞が多くて101号線との合流近くまで来てやっと見えた。 ひたすら日本海側を通る101号線を走る。夕日がキレイなところでいい時間だが写真撮るだけにしどんどん進む。黄金崎不老不死温泉はぜひとも入りたい温泉だったが温泉浸かる暇ないのでパス。白神山地の横を走る頃にはもう真っ暗でとても走り難い。街灯は少ないし、後ろや前から自分より明るいライトが近づいてくると自分の光がかき消されて前ほとんど見えなくなり恐ろしい。見た目優先でスモークにしてたヘッドライトはフィルムをはがした。3倍くらいは明るくなり走りやすくはなるがやはり車に比べたら暗いので対向車がとにかく恐ろしい。秋田に入って2つ目の道の駅峰浜(以前も使ったことある。)で寝るつもりでいたがまだ19時過ぎで行動止めるには早すぎるのでまだまだ走る。能代市を過ぎ八郎潟の辺の琴丘町でコンタクトが限界近くなり(このところ左目の調子悪くずううと右目だけで走ってた。)両目とも見えんようでは危なすぎなんでちょうど道の駅も見つけたことだしここで就寝。トイレの建物に24時間いつでも使えて空調も完璧な休憩室が付いてて快適な睡眠をとるこができた。 夕日の頃になって雲が増えてきててイマイチ。 空も海も不思議な色に染まる。神戸までまだ1000キロ以上・・。 28日 朝4時半起床。飯も取らず(食うと眠くなるし)5時前には出発。 北緯40度通過点。道の駅琴丘からすぐ。稚内の手前が45度通過点、神戸より少し北になる兵庫県西脇市が35度。稚内からなら神戸までやっと半分ってとこか?ながっ!! 6時過ぎには秋田市を通過。車はまだ少ない時間帯で走りやすい。とにかく止らず走り続ける。”新潟まで3百何キロ”とかある青看板がすごくつらい。本荘市あたりから朝のラッシュ。東北来た時はいつも寄ってる(そして寝てる)道の駅象潟には今回も一応寄っておく。 朝日と雄物川。秋田市。 雄物川河口。ここにも風車がいっぱい。 道の駅象潟から。 道の駅象潟から鳥海山。 鳥海山。 象潟を過ぎると山形県。しばらく走り酒田市。ここからすこし内陸に向かう7号線からはなれ112号線へ。道が複雑でけっこう迷う。しかも朝のラッシュだし。鶴岡のコンビニで少し朝食休憩。再び日本海沿いに戻ってきた7号線と交わりおけさおばこライン。鼠ヶ関を過ぎるとついに東北地方から抜け新潟県。7号線はまた内陸に向かい、日本海沿いの道は国道345号になる。大型車はおおかた道のいい7号線に流れるので走りやすい。笹川流れという日本海有数の景勝地を行く。村上市からは平野になり内陸を行く7号線でも大きな山越えはないので道のいい7号線の方に移る。新発田市からは新新バイパスって高速道路みたいな立派な道で新潟市の西側まで一気に進む。 海沿いのきれいな景色が続く。 遠くに粟島。海がきれい! 新潟市の”新潟ふるさと村”という巨大道の駅では新潟県中の土産物が売ってあり、翌日昼には神戸に着くことだし土産物を買っておく。ついでにいいベンチがあったんで小1時間昼寝。新潟市からは402号、352号で長岡を通らずに柏崎市へ。柏崎市からは金沢から東京へ向かうときに使った道だし、天気も曇ってきてたし写真も撮らずひたすら走る走る。上越市に入る頃にはもう日も落ち真っ暗。東京方面向かうときもたしか上越市内の通過は日の落ちた頃だった。あの時はちょっと内陸の粗い市の道の駅を使ったが、今回は急ぐのですでに400キロ以上の走行距離だがまだまだ進む。糸魚川市を8時過ぎに通過、そして天険親不知へ。洞門が10数キロも続く道だ。今回のツーリングでは3回目だ。(1回目は名古屋から金沢向かうとき、次に金沢から東京へ向かうとき)8号線で一番難儀だと思われる所を夜中の9時の通過。洞門は狭くて逃げ場ないし、カーブもきつくて見通し悪い。その上上り坂だったらキャノピーの数倍のスピードで駆け上がってくるトラックに踏まれそうな恐怖を感じる。(しかも、他に選択出来る道はないのである。)しかし、幸いにか自分が走ってる上り方向は交通量異様に少なくて”これはやばい!”とか感じる場面はなかった。ただ、下り方向はトラックの大集団が切れ間なく続いてて、こちらが下り坂のトンネルでは排ガスが充満してて前が見えないほどだった。9時半にはこの難所を無事通過し、長かった新潟県も過ぎ富山県入り。富山圏内の8号線は片側2車線のバイパスになってる区間が長くてどんどん進める。金沢行く途中で泊まった道の駅”カモンパーク新湊”で今回は仮眠。22時半に着き、24時頃出発。高岡市をすぎ片側1車線になり小矢部市。ゆるやかな倶利伽羅峠はなんなく越え(ここもトラック等は少なかった。)すぐに石川県に入る。そのまま8号線を使えば石川県はすぐに抜けれるくらい距離の稼げる道が続くのだが、8号線の上り方向は159号とのジャンクションから工事通行止め。(これが多分上り方向車少ない原因の気がする。)金沢市内へ向かう159号線は普通に使えるのでそのまま走る走る。金沢行くときに使ったときの159号線は朝のラッシュ時で全く動きが取れないほどの渋滞(しかも台風来てて警報出てた。)だったが、今回は深夜。タクシーが少し走ってるくらい。すぐに金沢の中心に着く。40日ばかり前に1週間弱住んでただけの金沢だが香林坊とか武蔵とか独特な地名がすごく懐かしい。また道もよく覚えてて全く迷わず8号線の方に復帰できた。少し8号線を走ると松任市に入り、恐竜展の設営で働いたアピタが見える。俺が組み立てた恐竜たちは明日も金沢や松任や小松の子供たちを怖がらせることだろう。 2時半の小松市内での信号待ち。コンビニにたまってた兄ちゃんらに話しかけられる。極太タイヤ装着のジャイロX。今日ネットでミニカー関連調べてたらたまたま俺のページ見つけたという。そのページに出てたキャノピーそのものが目の前にあることに驚いてはった。運転席の花が決め手だとか。あんまりにもラッキーというか偶然というかすごすぎる出会いにもう少し話してみたいものだったが、時間が時間だし、俺はやはりいそがなならんしで3時頃小松市出発。加賀市を過ぎ5時前に福井市。多分車は最も少ない時間帯なんで走りやすい。日も微妙に出始めてて朝やけに陰になってる山々が美しい。 福井市のちょっと先、鯖江市から朝の風景。 さらにすすみ武生市。ここから次の敦賀市までの30キロ弱の山越えはまたかなりの難所。もうすでに明るくなってただけにマシだがキャノピーにとってはかなり急な登りだし、トンネルは長い上に狭くて曲がってるし、トラックもちょっと多くなり始めててかなり怖かった。 朝の敦賀湾。 敦賀の少し先で湖北湖東を行く8号線と湖西を行く161号に分かれる。遙に距離が短い161号線を進む。滋賀県マキノ町との境はまた急な登りでトラックもそこそこ多くなってきてるし恐ろしかった。滋賀県に入りいよいよやっとついに関西圏。大津市堅田までは特に大きな渋滞もなくたまにトラックに抜かれるが恐ろしいくらいで快適に走れた。大津市街には行かずバイパスで京都へ。山科から東山への登りはまた狭いし逃げ場ないし交通量は多いしで怖いところだった。京都市内で少し1号を走り171号へ。距離的には最短ルートだ。できれば早朝のうちに通り抜けたかったのだが、すでに9時で混みまくり。箕面までは道があんまりよくなくてとにかくよく混む。路駐や単独事故や工事やら30時間くらい運転しっぱなしの俺に嫌がらせかと思うくらい渋滞。その上西宮あたりから雨は降り出すしかなりまいった。結局寮に着いたのは12時15分。31時間もほぼ運転しっぱなしだったことになる。走行距離は一日(?)で940キロ。出発からはちょうど100日目だ。総走行距離は15360キロ。とにかく疲れてるので早く寝たいのだが寝てしまっては急いで帰った意味がないのでシャワー浴びてすぐ学校へ。学校行くにあのBOXはちょっといかん(?)ので外してから行く。100キロ位軽量になり車高も元通りになったキャノピーは5万キロオーバーだがよく加速するしよく止るし、まるでスーパースポーツ。旅は終わってもキャノピーはまた毎日の足に酷使していくのである。 最後急いだんで日本一周とは言い難い形のルート取りにはなってしまったが、一応目的は達成できたし、これにて全日本学相旅は完了♪ 数え切れん位物落としたりスられたりトラぶったりしたけど、キャノピーもPCも俺の体も免許も無傷なのはほんま幸い♪ そういやもうずいぶん昔で忘れかけだったが、呉でタウン誌(く・れ・え・ば・ん)の取材みたいなの受けたのだった。それが載った雑誌が届いてました。↓
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