合併処理槽
合併処理槽
し尿だけでなく台所や風呂などの生活雑排水も一緒に処理する浄化槽。いわば個人下水道。下水道のない山間部などでは家庭排水による河川や湖水、地下水の汚濁が問題となっているが、その対策として合併処理槽が急速に普及していて、1990(平成2)年4月現在、全国で768の自治体が設置補助制度を設け、その数は急速に伸びている。大規模な下水道が、汚水を遠く離れた処理場へ送り、川や海に処理水を流し去ってしまうのに比べ、合併処理槽は庭先にあり、処理水もその地域の中で放流される。このため、これまで生の汚水を流していた小河川や地下水の汚染が防止され、水資源が目の届く範囲でリサイクルするというもので、とかく批判の多い流域下水道とは対極に位置する水処理施設といえる。しかしこの合併処理槽も適切な設計、設置工事とメンテナンスがなければ生活排水汚染を拡大してしまうことに留意する必要がある。
『現代用語の基礎知識』 (CD-ROM版)_ 1991年
発行所=株式会社 自由国民社