■マジカルパラダイス(トレーディングカードゲーム)
テンキー制作による、魔法少女を題材としたトレーディングカードゲーム。
現在、第2弾(パート2)まで発売中です。
人間界へ突然現れた魔法少女たち。彼女らを元の魔法世界へ帰してあげることが
プレイヤーの目的となります。
しかし、人間界と魔法世界を結ぶ門(ゲート)をあけるためには鍵(マジカルキー)が
必要で、しかもそれはこの世界にたった3つしか存在しません。
つまり、彼女らが元の世界に戻るためには、ライバルとのマジカルキーの奪い合いに
勝利しなくてはならないのです。
様々な魔法少女たちによって繰り広げられる、激しいマジカルキーの争奪戦。
それが、「マジカルパラダイス」です。
さて、このゲームのウリは、「1パック(10枚)からゲーム可能」ということです。
とかくお金がかかりがちなトレーディングカードゲームにおいて、こうした試みは新しく、
またすばらしいと思います。
また、この手のゲームにしては(比較的)ルールが容易なこともポイントだといえます。
あ、だからといってゲームそのものが単純だ、なんてことはないです。
使用するカード枚数が少なく(1デッキ10枚〜12枚)、しかもそれらすべてを使用して
ゲームを行うため、カード一枚に対するウェイトは大きく、その運用は慎重を要します。
マジカルキーを巡って一進一退の攻防を繰り返し、最後は文字通りの総力戦。
そのゲーム展開はかなりアツく、見た目の可愛さに反して、本格です。
ゲームのコンセプトからすると、どちらかといえば初心者向けなんでしょうが、他の
ゲームをメインにやりつつも片手間に手軽にプレイ、といった向きにもおすすめなのでは
ないかと。
ちなみに、自分的にはここ最近で一番お気に入りのトレーディングカードゲームです。
…ああ、これでもっとプレイヤーが多ければいいのに。
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■トレード&バトル カードヒーロー(ゲームボーイ)
任天堂のトレーディングカードゲームを題材としたゲームです。
主人公「門(カド)マサル」がカードバトルで悪者と戦うクールなアニメ「カードヒーロー」。
巷ではこのアニメが大人気で、主人公(このゲームの、ね)であるひろし君(名前は変更可)も夢中。
ある時、アメリカから帰ってきたおじいちゃんにおみやげとしてお小遣いをもらったことをきっかけ
に、NANTENDO(笑)より発売されているトレーディングカードゲーム、その名も
「カードヒーロー」を入手し、お友達であるクミちゃんと一緒にプレイすることになるのでした。
・・・といった感じで始まる訳なんですが。
ま、ストーリーについてはおいといて、ゲーム内容の紹介を。
プレイヤーは規定枚数(レギュレーションにより異なる)のカードを用いてデッキを作り、それを用
いて相手とカードバトルで戦います。
プレイヤーはマスターとなり、毎ターン補充されるストーンを用いてモンスターを呼び出したり、
魔法を唱えたりします。そうして敵マスターを攻撃し、敵マスターのライフを全て奪えば勝利となり
ます。
そうして様々な対戦相手とカードバトルを繰り返し、勝利することでメダルを稼ぎ、それで新たな
カードを購入することにより、自分のデッキを改良、強化していくことになります。
で、ゲームをプレイしての感想なんですが。
このテのカードゲームの中では比較的簡単な(ゲーム内容の把握が、という意味ですが)部類に
入ると思います。
しかも、チュートリアルが充実しているため、説明書をほとんど読まずとも簡単にゲームに入り込む
ことができるようになっています。
つまり、ゲームをプレイすることで徐々にゲームを理解し、様々な戦術を身につけることができるの
です。この点は注目すべき所です。
いわゆるお約束ごとのおおいRPGやADVなんかと違い、システム自体の独自性で売るこのテの
ゲームはいかんせんとっつきが悪いものです。
しかし、このゲームにおいてはその点をストーリーのかなりの部分を費やしてうまく補っています。
キャラクタ達との会話や実際にプレイを進めながらの説明により、ゲームの手順や基本的な戦略を
順を追って理解できるようになっています。
ほのぼのとした、それでいてコミカルなストーリーがプレイヤーを知らず知らずのうちに「カード
ヒーロー」の世界へと引き込んでくれるのです。
そうして、ストーリーが終わりを迎える頃にはプレイヤーは一人前のカードバトラーへと成長して
いることでしょう。
・・・もっとも、そこからがゲームの本番なんですけど(笑)。
えー。なんか「チュートリアルがスゲェ」ってだけでえらく長くなっちゃいました(苦笑)。
さっき、「ゲーム内容が簡単」と書きましたが、かといってゲームの難易度そのものが低い、って
訳ではありません。CPUの思考ルーチンも結構しっかりしているらしく、こっちがうかつにスキ
でも見せようものなら容赦なくそこをついてくれます。1手のミスで泣くこともあります(苦笑)。
でも、きっちり考えて戦えば、不利な状況に追い込まれてもうまく切り抜けることができます。
そうしたカードゲームの醍醐味は(一人プレイでも)十分味わえるのではないでしょうか。
さて、こっから先は少々つっこんだ内容について。
このゲームには全部でカードが114種類あるんですけど、この数をどう見るか、です。
カードを集める、といった観点から考えると枚数は多い方が楽しいんですが、実際ゲームを遊んで
みた感じで言うと、まあ妥当な所かな、と。というよりむしろ、実際に使うカードが少ないんです。
そのため無駄に多く感じました。
たとえば、コスト面で同じなのに、能力がより強化されたカードが別にあって使う必要がないとか、
カードの能力がコストに見合わない内容なので使いづらいとか。
また、明らかに強力なレアカードの存在がよりプレイヤーのカード選択の幅を狭めてしまっている
ように思います。
多分、ルールがシンプルであるが故にカードのバリエーションを増やすのが難しいんでしょうね。
まあ、使えなさそうなカードをいかに活用するかはプレイヤー次第ですし、強いデッキを作ること
ばかりがカードゲームではないですしね。
自分も趣味のデッキを構築してみたいなあ、と画策してるんですが・・・そうなると、カードの種類
はもう少し多い方がいいなぁ(苦笑)。
・・・ずいぶん長くなってしまいました。
とにかく、このゲームについて一言で言うなら「オススメ!」です。
特に、カードゲームについて興味がある人にオススメしたい作品です。
また、カードゲームをやり込んでいる人にとっても手軽に楽しめる作品なのではないかと思います。
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■ポケモンカードGB(ゲームボーイ)
巷で大人気の「ポケットモンスター」、略してポケモンを題材としたトレーディング
カードゲームである「ポケットモンスターカードゲーム」をゲームボーイで完全再現
したのが「ポケモンカードGB」です。長いって(苦笑)。
どーいうゲームかというと、大体以下の通りです。
まず、200種類を越えるカードの中から自由にカードを選択し、60枚のカードの
束(デッキ)を構築する。もっとも、ゲーム開始直後はそんなにカードを持ってない
んで、手持ちのわずかなカードでデッキを組むわけですが。
そして、組み上がったデッキでゲーム中の世界に点在する様々なカードクラブにおい
てそのクラブメンバーたちとカードバトルを行っていく。
対戦に勝利すれば新たなカードが手に入ります。それらを組み込んでデッキを強化
しては新たなバトルを繰り返すことになります。
最終的な目的は全部で8つあるクラブのリーダー達と、さらに彼らを束ねる4人の
カードマスターに勝利することでです。
カードバトルは実際のポケモンと同様に、ポケモンをバトル場に呼び出し、戦わせて
相手のポケモンを規定数気絶させれば勝利、ってな感じのものです。
詳しく書くと非常に長くなるのでパス(笑)。
さて、ゲームの感想ですが、非常に良くできた作りです。
まず、カードゲーム自体がしっかり遊べるものであることが一つ。
これはもう実際のカード自体がかなり売れていてなおかつシリーズが継続している
ことを見ても明らかであるといえます。システム自体シンプルにまとめられており
なおかつバランスもそこそこよく考えられています。通信対戦も熱いです。
次に、コンピュータゲームとしての作りが丁寧である、ということ。
ゲーム序盤のチュートリアルや、デッキ編集のシステム、カードの情報表示など、
かっちり作ってあるのであまりとまどうことなくゲームに入り込めました。
若干の問題点としては、ゲーム自体の作りがややライト過ぎるのと、ある程度
やりこんでしまうとCPU戦がヌルくなってしまうので、通信対戦できる友達が
必要になってくる、というところです(苦笑)。
このテのゲームが好きな人なら迷わず買いな1本です。多少興味のある人にも
入門用としてオススメできます。
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