中央改札 交響曲 感想 説明

アクション漫画の決定版
  〜ジオブリーダーズ〜魍魎遊撃隊〜〜
輝風 龍矢


ここに書き込みをするのは初めてですね。
以前からここに書き込もうと思っていましたが、
あまり時間が取れずに結局はこれが第一回目となります。

さて今回ご紹介させて頂きます作品は、ヤングンキングアワーズで連載中の漫画、
伊藤明弘氏の『ジオブリーダーズ』というものです。
OVA化も為されている作品なので、名前ぐらいは聞いたことがあるかと思います。
またこの他にも、ファンの集いなど数々のイベントが開催されていて、
どれもこれもが大成功という結果を収めています。
一部ではマイナー系漫画とも呼ばれている作品ですが、アワーズでは一・二を争う人気を誇っている程の人気です。
今回はその人気の秘密のようなものを、僕の知識を元に紹介していきましょう。

◎アクション性の高さ
この漫画のウリとして、まず挙げなければならないのがこれです。
以下は、漫画の冒頭で必ずと言っていいほど語られる一文です。

『神楽綜合警備は人類社会の裏側に暗躍する
魑魅魍魎を撃退すべく設立された民間企業である。
先進のコンピュータ・プログラムを駆使して敵に挑む、
有給休暇無きサラリーマンたち──────────
社会に安寧と秩序をもたらすため、彼らは今日も出勤する!』

ここで言う魑魅魍魎とは、通称『化け猫』と呼ばれているコンピュータウィルスのような存在を指します。
普段は普通の猫の体型を取っていますが、時には人間の姿に変身する事が可能です。
彼らは動く磁気情報でもあり、厳重なセキュリティがかかったサーバーにも容易にハッキングする事が可能で、
機密情報を盗む(体内にコピー)したりプログラムを自由自在に動かす事が出来ます。
その気になれば、魚雷や最新鋭戦闘機まで乗っ取る事が出来るほどです。
この漫画では、彼らとの激しい戦闘シーンが約7割を占めています。
緻密に計算し尽くされたようなコマ割りといい、息もつかせぬほどにリアルに変わる戦況といい、
読み手を少しも飽きさせることはまずありません。
ただそれが逆に、初めて読んだ人にとっては状況が把握しづらい所もあるのですが、
何度か繰り返して読んでみれば十分に理解出来るかと思われます。

◎いろんな意味で濃い登場人物たち
神楽綜合警備の社員は7人+1匹で、男キャラはたった1人しかいません。

まず社長の『菊島由佳』は、一番の古株であるが立ち居振る舞いが子供っぽいが、
年齢不詳・自分の過去を語りたがらない等と謎が多いのですが、
この物語の鍵を握る重要な人物であると言えるでしょう。
経理担当の『蘭堂栄子』は、何処で覚えたのか料理や格闘技に関してかなり精通しており、
またお金に関する執着は他の追随を許しません。
言ってみれば、社長の菊島嬢以上の権限を持っていると言っても過言ではありません。
戦闘部門担当の『梅崎真紀』は、常に愛用のモーゼル(拳銃)を肌身離さず歩いていて、
違法が服を着て歩いているようなもの(BY 田波洋一)で、
また『仁義無き戦い』などの人情映画?が好きで、
それに出てくるようなハズカシイ台詞を引用した言葉が多いなど、色々な意味で危ない人物です。
事務担当の『桜木高見』は、料理・掃除・お茶汲みなどが好きと家庭的で、
神楽の社員の中では唯一の良識を持った人物であると田波からは思われてますが、
裏では内緒で(実は既にばれてる)同人誌活動を行っていたり、
危機的状況に陥ると現実逃避モードに入ってしまうような一面も持ち合わせています。
そして新入社員の『田波洋一』。一応この物語の主人公なのですが、
特に際立った得意分野はなく、他の濃いメンバーたちの陰に隠れがちでいつも貧乏くじを引かされています(^-^;)
しかし新人とは思えない程の運動神経の持ち主で、結構活躍していたりします。
また菊島・桜木嬢が彼に恋心を抱いていて、取り合いの対象になったりしています(^o^)
最後に紹介するのは『まや』。彼女の正体は化け猫なのですが、
ある事件をきっかけに田波のペットとして引き取られる事となります。
裏では化け猫とも内通しているようで、未だ謎多き人物の1人です。
彼らの他にも神楽の商売敵である、厚生省のハウンドと呼ばれる特別戦闘部隊。
数ある化け猫達を統率するボス的存在の『黒猫』。
厚生省の役員である、全てが謎のヴェールに包まれている入江省三なども登場し、
彼らによって壮大なスケールの物語が展開されています。

◎地元の読者のウケが良い?
これもウリの1つなのかは判別しづらいのですが、
ジオブリーダーズの舞台となっているのは『綾金市』という、
愛知県に存在する架空の中枢都市であるとされていますが、
作品内で登場する建物やお店の名前などを見るに、名古屋市である事が有力視されています。
事実、某ジオブリサイトでは実際にその場所を突き止める事に成功してますし。
作者である伊藤明弘氏は、名古屋市上空を行き来する浮遊都市と説明してます(^-^;)

これらの他にも隠された魅力というのは沢山あるでしょうが、
それではあまりにも切りがないので後は実際に作品を読んでみる事をお奨めします。
いや〜、色々書いていたらかなり長くなってしまいましたね。
また紹介したい作品もあるのですが、その時にはもう少し短くまとめてみることにします。
中央改札 交響曲 感想 説明