「おい・・・大丈夫か?」
想也は・・・シーラに手を差し伸べる。
「え、あっ、はい・・・大丈夫です」
(想也視点)
何でこのような女がいるんだ?
「なあ、あんた」
「は、はい、なんですか」
「いやあんたのような人間が、ここにいるなんておかしいと思っただけだ」
素直に疑問を言う想也にシーラは、
「あの・・・お名前は?」
疑問を疑問で返した
「ああ・・失礼だったな・・俺の名は、紫水想也だ。で、なんでこんな所にいるんだ?」
「あ・・・私の名前は・・・シ、シーラ・シェフィールドです。紫水さん
で、なんでここにきたかですね。それは」
「それは?」
思わせぶりな台詞を聞いて思わず聞き返してしまった。想也であった。
「そ、その・・お仕事で薬草をとりに行っていて、始めは、森の近くだったんですけど」
「だんだん奥に行ってしまったというわけか」
まったく無茶をするものだな、もし俺が来なかったら、死んでいたというのに
「はあ〜・・・まったく早く待ちに行かないといけないのに」
「えっと、た、旅人ですよね」
「ああ、そうだがそれが?」
いったいなんだ?
「えっと・・エンフィールドに行くんですか?」
「あの、近くにある町か・・・ああ行くがそれがどうかしたか?」
「あ、あのお礼に・・・町を案内してあげましょうか?」
案内か・・・・必要かもな・・それと
「そこのいるのは何だ?」
俺達の近くでいじけてる・・・犬かあれは
「あ、あれは、テディ君といって・・・魔道生物らしいです」
「ほんとかそれは、犬にしか見えないが」
「ひどいッス・・・えっと、想也さんですよねッス」
凄い喋り方だ・・・と感心してしまう俺だった