中央改札 交響曲 感想 説明

悠久行進曲第7話
正行


果て無き道を歩む者
悠久行進曲:第七話



雅信は遠回りをして天窓の洞窟へと向かっていた。
近道だと魔物との遭遇率が高いので、下手にそちらを選んで魔物と出会ったなら時間は食
うわ、体力は損なうわで色々やっかいなのでそちらよりこちらの方がいいと判断したのだ。
やがて歩いていくと天窓の洞窟が見えてきた。
ジャリ・・・
そして、後ろから人の足音がしたので、振り向くとそこには・・・
(・・・・・ある意味熊や魔物に出会った方がまだマシだったかもな・・・)
一度目を閉じ、頭を振ってゆっくりと目を開ける。
どうか、今見たものが自分の気の迷いである事を祈りつつ。
「・・・・・・・世界は広いなぁ」
「ちょーーっと待った!あなた、今さらっと何気に私を侮辱しませんでしたか!?」
後ろを向いて、うんうんと何度も頷く。もうずっと昔からこの大地に数々の恩恵を与えて
くれているお天道さまがやけに眩しかった。
そんな雅信の背中ははっきりとその後ろにいる存在を拒絶していた。
男はその雅信の行動に何かを感じ取ったのだろう。しっかりと突っ込む。
「いや・・・・・・その自覚のない発言だけで立派な証明になると思うが」
雅信は初対面の相手にはやや丁寧になるのだが、このような輩は例外だろう。
しぶしぶといった感じでまた後ろ、つまりその存在に向き直る。
そこには、三つの丸い穴――目と口のだろう――が空いている白い卵型の仮面を着けてい
る男を筆頭に、後ろに二人、合計三人がいた。
付け加えるならば、その正面の男はアルベルト以上に髪を全て逆立てており、逆さまにな
れば髪で地面に立てるんじゃないかって程に綺麗に平面にカットされていた。
あと、黒のスーツに紫のネクタイ、白の手袋といったキチンとしたいでたちで、仮面との
マッチ具合が見事に噛み合わず、バリバリの違和感を醸し出している。
「俺としたことが失敗だったな。いくら目を背けようとも目の前の現実は変わりないのに」
「またまた待っーーーた!!あなた、初対面の私に向かってさらにひどい事をいいません
 でしたか!?」
「安心しろ。俺とお前が用いている言語は絶対に違うはずだ。もし、何か奇跡的に意味が
 通じたとしても違う言語なのだから意味も違ってくるものなのさ。というかお前と俺が
 同じ言葉を話している事自体が絶対に間違いだ」
「って、今しっかり会話が成り立ってたじゃないですか!!」
「やはり認めるしかないのか・・・やだなぁ、ほんと。大体こんな真昼間から仮面を
 堂々と着けて何考えてるのやら」
しかし、夜中なら更に危険度がグレードアップするのは間違いないだろう。
それならばいっそのこと日中の方が・・・・・五十歩百歩か。

―――どうでもいいことだが、
   その一方、今の状況をどこからか見ていた一人の水色の髪の女性がその言葉を聞い
   て、ぐさっとフキダシの槍で体を貫かれた事を雅信が知る由もなかった。

「もう春も終わりに入ってるのにまだこういうのがいるのか」
雅信はまだぶつぶつと何か言っている。
もし、何か止むを得ない理由があってそうしているのならここまで雅信は言わない。
こいつの場合は絶対に自ら進んで仮面を着けていると確信できるからここまで言うのだ。
「ふっ、まあいいでしょう。心の広い私はあえて不問にしてあげましょう」
「それはどうも。ところでお前達は何しにここに来ているんだ?」
「何、簡単な事ですよ。この洞窟にある、今街で流行っている病気の薬の原材料を採って
 売り出そうと思いましてね。ある人にここにあると聞いたんですよ。それを売れば大儲
 けできるともね」
「ある人?」
「おっと、喋りすぎましたか。まあ、あなたには関係ない事ですよ」
どうやらある人とはトーヤとは違うらしい。
「ああ、そうそう。まだ自己紹介をしていませんでしたね。私はハメット・ヴァロリーと
 申すものでございます。薬草は全て私が頂戴いたします」
「俺は・・・・」
相手が名乗ったのだ。こんなんでも一応こちらも名乗ろうとするが、
「ああ、あなたの名前など結構でございます。ジョートショップの店員さんでございます
 ね。わざわざ再審に向けての無駄な努力、ご苦労様です」
かなりいやらしい言い方だ。こいつとはいい関係には到底なれそうにない。
「まあ、そんなわけですので私達が一番乗りをさせてもらいますよ」
そう言いいながら、三人は雅信の横を通り、さっさと洞窟に入っていった。
「あいつら何考えてんだ・・・・?」
そう呟きを漏らしたのは、奴らが横を通った時に一つ気が付いた事があったからだ。
突然の競争相手にも雅信は構わずに、洞窟へと入っていった。


洞窟に入り、少しすると、ある一つの別れ道の奥に魔法の大きな青白い灯りが見えた。
おそらく先ほどの連中だろう。そしてなにやら先ほどからずっと聞こえてきていた叫び声
もここまで反響してくる。
「わー、助けてくれーー!・・・助けてくれー・・・・てくれー・・・・・」
光に照らされてぼんやりとその三人を襲っているのが見える。
(あれは、マッドウルフ二体にリトルベアが三体か)
ちなみにどちらも鼻が利く。
その光は急いでいくつかある一つの曲がり角を曲がり、やがて消えて壁に残すのみと
なった。
大体想像はできる。先ほど脇を通って行った時にほんの微かに(あんな奴でも)中々いい
香りがしたのだ。どうやらそういう事には気を配っているらしい。
そのわずかな匂いにこの洞窟に住み着いている魔物が群がってきたのだろう。
おかげで雅信は至って無事に進んでこれたが。
(さて、露払いもここまでか)
結構ひどい扱いである。
少し考えていたがやがて、ふう、と息を吐き、荷物入れから一つの小さな細長い笛を取り
出した。そしてそれを思いっきり吹く。
――――――――――ッ!!!
しかしそれからは何の音も出なかったが、雅信は奥からなにやら大きいなにかが遠ざ
かって行くらしき音が聞こえてきたのを確認して雅信は別の道を進んだ。
これはマジックアイテムの一つで、この笛は人間には聞き取れない高音域の音とこれに
込められた魔力で低レベルの魔物なら追い払う事ができる。回数制限はあるが。
分岐点で、こちらの方からかすかに湿り気の帯びた微風が流れて来ている。
(どうやらこっちの方に水があるみたいだが、果たしてここにあるのか・・・・)
無ければ速やかに次を捜さなくてはならない。
手軽に持ち運びできるリング状のマジックアイテムを身に付け、その灯りをたよりに進ん
で行き、やがて一つの大きくて広々とぽっかり空いた空間に出た。
その空間のちょっとした崖の下の向こうには水が湧き出ており、地底湖となっている。
雅信はその崖の上からその湖を見下ろしていた。
横を向いて、更に奥の通路の先にあるらしき空間目をやれば、太陽の光が降り注いでいた。
ここまでその光は届かないが、どうやら出口ではなく、その空間の天井が筒抜けになって
おり、そこから光が差し込んでいるので、ここまで入ってきた人物により、この『天窓の
洞窟』という名前が付けられたのだろう。
「いきなり大当たり・・・・・かな?」
自然と顔がほころぶ。確率的にはさほど高いとは思ってなかったのだ。幸い魔物にも遭遇
せずに、気味が悪い程順調に到達できた。
地底湖の水辺には灯りに薄く映し出された水色の花をつけた植物が一箇所に集まって咲い
ているのが見える。
この根を取って戻ればいい。そうすればアリサさんは助かるはずだ。そう雅信は思った。
少しきつめの斜面をそっと降りていく。
そのまま、はやる気持ちを抑え、ゆっくりと歩みを進めた。
すると、やがて灯りが雅信の前方にいる何かを捕らえた。
それは人だった。その人物は短い白髪で、拘束衣のようなものを着て、目を完全に布で
覆っている男だ。
しかもその男は手ぶら、その身一つで暗闇の中じっと佇んでいた。
「よぉ、ちゃんとこれたか。どうやら不利にならない程度で無事、解放できたようだな」
いきなり男はそんな事を言った。どうやら雅信に対してらしい。
「?(何の事を言ってるんだ?)お前は・・・・・」
「おいおい、もう忘れたのか?ちゃあんと朝、挨拶したろうが。ククククク」
「・・・・俺はお前に会った憶えはないが」
こんな場所にこんな人物がいるのはあからさまに怪しい。警戒するのは当然だ。
その男は薬草のある場所を雅信から遮っている格好になっている。雅信は距離を取りなが
らいつでも飛び掛られてもいいように身構える。野盗等の公算が最も高いが、実は探検好
きでちょっと独自のファッションセンスを持っている人だったり、あるいは空想壁があった
りする困ったちゃんかもしれないので敵意を剥き出しにしないよう、剣には手を伸ばして
いない。
「そういえば、あの時も自己紹介がまだだったな。そうだな、まさゆ・・・いや、シャド
 ウなんてのはどうだ?」
「どうだ、と言われても困るが。お前の名前だろうが」
その男は頼んでもないのに自己紹介を始める。
「まあそう言うな。呼び名がないと不便だろう?」
「あからさまな偽名、いや、通り名だな」
「カカカカカ、俺様の事はそう呼んでくれや」
二人は距離を空けたまま、そのシャドウという男は楽しそうに、雅信は緊張しながら対峙
している。
「・・・・で、お前は何故ここにいるんだ?狐にでも化かされたか?」
「それもいいねぇ。もっとも化かされた自覚のない奴もいるがな」
「・・・・・・・・・・」
「そう警戒するなと言っても無駄だろうがな、俺様がここにいる理由は簡単だ。
 この地方に存在するはずのない病気を街中にばら撒いたのが俺様だからだ。これじゃあ
 理由にならないか?」
「・・・・!!なるほど。それでここにいる理由は納得がいった。だが・・・街中だと?」
「あん?なんだ気付いてなかったのか」
「どうりで街が静かだったわけだ。・・・・一応聞いてみるが、貴様の目的は何だ」
「ん〜、ただのおふざけだよ。街中が慌てふためく様はなかなか滑稽だぜぇ」
「貴様は・・・・」
その男の答えは雅信が嫌悪するに十分だった。
だが、不思議と雅信はこの男に対する自分の気持ちが分からなかった。
気に入らない。始めの印象はこれだった。ただ無性に反発心を覚えるのだ。
だが心のどこかで晴れやかな気分でいる自分にも気がついていた。
だから分からないのだ。
「ヒャヒャヒャ。真に受けるなよ、ほんの冗談さ」
ニヤニヤとしながら手を大きく広げて、いかにも悪ふざけのように笑う。
「もういい。お前に構っている暇はない。どいてくれ。お前もおそらく知ってるだろうが
 俺が用があるのは後ろの花だ」
このままではらちがあかないと見た雅信は少々強気でいった。だが、不用意に近づくこ
とはしない。そのまま相手の出方を窺っている。
もし、この男の話が本当ならば、自警団に突き出したいところだ。しかし証拠がない。
ちなみに例え自警団が敵に回っても、自警団自体は敵だと雅信は認識していない。
シャドウはふむ、と腕を組んでなにやら考えこんでいる。
「・・・・・・つまんねえな」
ぼそっ、と。そして限りなく嫌な予感が雅信を撃った。
「なに?」
「本当は今回はただの挨拶のつもりだったんで別に結末がどう転がろうとも俺様はどう
 でも良かったんだが・・・・・気が変わった。
 このまま退いてもつまんねえからな。クカカカカカ、もっと楽しもうぜぇ!」
シャドウは高らかに哄笑しながら、再び鳥が大きく羽を広げるように、腕を開いた。
「さあ!俺様を楽しませてくれよぉ!!」
そして雅信に見えたのはシャドウの広げた手がそのまま微かにブレた事だけだった。
ザン!!!
(な・・・・・・・?)
次の瞬間、雅信は己が視界一面を埋め尽くした『水色の吹雪』を呆然と見ていた。
そして長い時間をかけてようやくその意味する事を悟り、愕然とする。
「あ・・・・あ・・・・・」
魅入られたように、舞い上げられたそれに目を上に上げる。
ぎこちなく前に出した左の手の平にいまだ空中を舞い上がっているそのカケラが次々と
触れて、落ちていく。
顔を前に戻せば、シャドウの後ろには擬似光に照らされた穴があった。ごっそりと土を抉
り取られ、かつてそこにあったものはもうボロボロにされていた。
雅信の固く握り締めた拳が震えている。
「お前は・・・・自分のした行動の意味を分かっているのか?」
そう、薬草の花は衝撃波で切り刻まれ、使い物にならなくなっていたのだ
もう病気の人は助けられない。
もちろんアリサも。
「いいねえ、いいねえ。その表情。ビンビンお前の感情が伝わってくるぜ。俺様が分かっ
 てるかだと?カカカカカ!そんなの分かってるに決まってるだろうが。でなきゃこんな
 事するわけがねえだろう?」
雅信の反応が面白いのか、シャドウはやけに嬉しそうだった。
「そうか」
ゆっくりと拳の震えが止まる。
その答えとシャドウの本性を垣間見た雅信はもう何も考える事はなかった。
もし、他に何か打つ手があるのならば雅信はこんな男に構わず頭を切り替えて次の行動に
移っていただろうが、それをしない事はもう雅信には打つ手がないという事を示している。
雅信は初めて剣の柄に手をやり、ゆっくりと刃を空気にさらした。
「ほう、剣を使うのか。似合わねえなぁ」
雅信は何も答えずに、間合いを詰めていった。
そんな雅信に対してシャドウは無手だ。しかも余裕気に、襲いかかろうとしている雅信に
も何の動きも見せていない。
「はぁっ!!」
裂帛の気合と共に雅信は一気にシャドウに躍りかかる。
雅信はアルベルトには負け越しているものの、それなりの訓練はしている。
タイミングも上出来。全力の一撃を見舞う。
だが、
「・・遅いな」
しかしそう言うシャドウは言葉と裏腹に、迫り来る剣に微動だにできず避けきれなかった。
ギイン・・・・!
そして雅信の予想に反した手応えと音が返ってくる。
絶対に人間に剣で斬りつけた音ではない。雅信は手に痺れが走りながら信じられないもの
を見た。
「なん・・・・だと?」
迷わずに首を狙った雅信の一撃は、何も斬る事はなく、シャドウの首で止まっていた。
「どうした、この程度か?」
シャドウは避けきれなかったのではない。避けるまでもなかったのだ。
目の前の現実離れしている光景に雅信は一時放心状態になり、そんな雅信にシャドウは
おちょくるようにニタニタしながら声をかけた。
「おいおい。戦闘中に我を忘れるもんじゃないぜ」
その言葉にハッと我に返り、すぐさま飛びのき、距離をとる。
「ば、化け物?・・・・・さては魔物か!?」
今の雅信が知る限り、人間が生身の体で魔法なしで刃を受け止めたなどというのは聞いた
ことがない。
いざとなればいつでも逃げ出せるようにしながら推測を述べる。もうここに留まる理由も
ない今、ここで殺されるのはまっぴらごめんだ。
確かにいまだ憎しみの気持ちが強いが、それと同時にここで死ぬわけにはいかないという
気持ちも存在する。
「魔物ぉ・・・?ハァーーーッハァッハァッ!こりゃあいい。傑作だ。クックック、
 ヒャーーヒャヒャヒャ」
しかしシャドウはその問いかけに、笑いで答えた。
狂ったように笑い、それが洞窟で反響する。それはまるで周り中から笑い声が渦を巻いて
いるような錯覚を起こす。
「・・・なにが可笑しい」
「お前が俺様を魔物と呼ぶか!お前が、なぁ・・・クククク。ヒャーーハハハハハハ!」
さっぱり分からない。シャドウが何を面白がっているのか。
だが、それは始まりと同じようにピタリと止んだ。
「まだ・・・・・まだ時が満ちてない」
打って変わって真剣な口調だ。
「まだまだ俺様は力が足りない。今、お前を殺す事は簡単にできるが・・・・」
それは雅信自身も認めている。おそらくこの男ははるかに強い。
だがそれでも力が足りないというのはどういう意味だろう。単純な戦闘能力ではないよ
うだ。
「どうやら新たな客も近づいて来たようだしな、今回はこれで退いてやる。じゃあな」
その言葉が終わると同時にシャドウは消えた。
(・・魔法じゃない!?なんの印も詠唱もなしに転移?もし魔法だとしたら・・・)
それはかなり高位の魔術師だということを意味する。
(それでも、もし次があったら絶対に俺が止めてみせる)
暗闇の中、一人になったことで雅信は今までの熱がとたんに冷めていった。
そして改めて今の状況を思い知る。
(落ち着け。もうこの手段が駄目となったら次の手を講じなければ。感情に振り回される
 時間は無いんだ。・・・必ず何か方法があるはずだ・・・・・・)
「必ず何か・・・・・」
必死で頭を巡らす。
「他の手段が・・・・・・・」
だが、
「手段が・・・・・・・・・・」
何も思い浮かぶはずもなく、
「・・・・・くそっ!!」
(だめだ。ここにはあの風土病がある地域特有の治療薬はない。今から仮に取り寄せられ
 たとしても間に合うわけがない。
 ここら一帯にはあの病気を癒せる高位の治癒魔法の使い手もいない)
もう、この薬しか方法はないのだ。
「もしかしたらどこかに十分使えるものがあるかもしれない」
はっと思いついた事をすぐさま実行に移す。何か行動をしていないと心が押し潰されて
しまいそうだったのだ。
クモの糸に必死ですがるようにして、這いつくばりながら辺りを目を皿にして捜すが、
やはりどこにもなかった。
「頼む・・・・・頼むから・・・・一輪だけでも・・・・・」
絶望と闘いながら、懸命に足掻きながらそう願った。
「ない・・・・ない・・・・・・・くしょう、ちくしょう・・・・」
脳裏に朝のアリサの状態が浮かび上がる。
(・・・アリサさんが・・・・・死ぬのか・・?)
「・・・・ふざけるな!!」
ギュッと拳を握り締める力が強まり、そのまま地面に叩きつけた。
「絶対に死なせてなるものか・・・・もう、二度と・・・・・」

・・・・・トクン・・・・

どこからか心臓の鼓動のような音が一回、やけに大きく聞こえたような気がした。
すると―――

ポウ・・・・・・・

「!?なん・・・だ・・・・?」
暗闇の中、辺りに光が満ちた。雅信が目を見張るなか、大地が白銀の光を放ちまるで雪の
ようだ。
それは異変。いや、奇跡だろう。
散り散りになっていた花の下から新たな芽が急速に芽吹き、白銀の苗床のもとにそれはみ
るみる内に成長し、そこら中に花が再び咲き乱れた。
「・・・一体何が?」
雅信にその現象がわかるはずもなく、ただ呆然としていたが、一つの事に気が付いた。
(原因はどうでもいい。これでアリサさんを・・・街のみんなを助けられる・・・!!)



     了


>あとがき
長い・・・ですね。
いやぁ、まさかこんなに長くなるとは・・・・(大汗)
次で終わらせましょう。
絶対に。
そうそう、一応言っておきますが雅信は一般人より少し強い程度です。
アルベルトにも敵わないし、多少の荒事の経験のある大人相手にも敵いませんので
あしからず。
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