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エンフィールド幻想譚 影人:第1話
正行


エンフィールド幻想譚
影人:第1話





こんこん。
・・・・・・かちゃ。
ドアを開けて部屋に入る。
新しい水の入った器と布を片手に、その目は敷かれている布団で止まった。
そこにはずっと一人の少女が静かに眠りについていた。
年の頃は15,6歳だろうか。背中まで伸びているスカイブルーの髪、本来なら鮮やかで
あろうそれは今はくすんでおり見る影もない。
気になるのは発見時に髪や服にこびりついていた赤―――血だ。
一人で湖のそばに倒れていた彼女を見つけたのが昨日。何故か体にいくつかの傷、それも
刀傷が刻まれていた。過去形なのは既に傷はふさがっていたからだ。
しかし辺りの血は変色していなかった。魔法で癒したと考えるのが普通は妥当なのだが。
少女の体つきからして戦いに身を置く者ではない。
果たしてこの血は人か魔物か、少女自身かそれ以外の誰か・・・
俺はその傍らへ膝をつき、額を冷やしている布を取って手を当ててみた。
(…熱は引いたようだな)
トーヤも言っていたが、とりあえず順調に快方へ向かっているらしい。
「にしても、ホントこの街は……」
それは半ば、思わず口をついてでてきた言葉だったが、後半は飲み込んで俺はまた少女に
目をやった。
がちゃ。
入り口に一人の老人、この家の主であるカッセル・ジークフリードがいた。
「雅信、様子はどうじゃ」
「ああ。随分と良くなった。表情も大分和らいできている」
俺がそう返すとカッセルはそうか、と一言だけ呟いた。
ツツツとずっと部屋で少女の番をしていた単眼の蛇、アメが出てきて、
「なあ、ここはやはり俺が体に温もりを与え、安心させるために添い寝を・・・・」
「お前は変温動物だろうが」
一言で切って捨てる。
ううう、とアメがプシューと擬音を出しながらつっぷした。涙で床が濡れているのは気に
しないでおこう。
ピィーーーーヒュロロロロ・・・・・・・
窓からそよぐ風が部屋を洗い流し、外では曇り空の下を鳥が広い空へと唄っていた。





それから少女が目を覚ますのに数時間を要した。





「あれ…?」
か細く、かすれた声がした。
今話していた相手からその方向に顔をやると何やら布団がモゾモゾと動いていた。
「目、覚めたかい?」
「ん………」
少女は生返事を返す。まだぼーっとしているようだ。
初めてみた少女の瞳は髪と同じスカイブルー。
「気分が悪いのならまだゆっくりしてるといい。食欲があるのなら何か用意するが?」
「あたし…は、うっ」
そこまで言って少女は急に口を手で押さえた。
どうやら吐き気がするようだ。
「無理はするな。ここは安心できるからまだ休むといい」
やがて、やや落ち着いたのか先ほどより幾分かしっかりした目でこちらを見てきた。
「ん。大丈夫かな?」
と、そこで横から先程まで俺と話しをしていたヒロが顔を出してきた。
「や。初めまして」
いつもの笑顔でヒロが挨拶する。
少女はしばしヒロを魂が抜かれたように見ているだけで何も反応しなかったが、
「…………………あ」
やがてゆっくりと変化は表れていった。
「あ……ああ…」
少女は徐々に目を見開いていき、表情は強張り語尾はかすれている。
「?」
「あ、あ…あああ、あ…いや……」
少女は呼吸も乱れ、何度も何度も小刻みに途切れていよいよ緊張が高まっていくのが分か
る。
その少女の瞳に宿るは―――怯え。
ヒロも尋常ではない事態だと察知したのか、真剣な表情で余計な刺激を与えないよう少女
の肩にそっと手をやり、
「あ―――――!!! あ゛ぁぁぁあああぁぁあ!! あ゛〜〜〜〜〜っ!!」
触れた途端少女が暴れだした。
「ひっ―――――いや、あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーっ!!!」
目に雫を溜めて、髪を振り乱し、腕を物凄い力で振り回し、周りを撥ね退け、自らの胸
や顔を掻きむしる。
さっきまで寝込んでいたとは到底思えない程の狂乱ぶり。
人が無意識にかけるリミッターすら外しており、次々と皮は破れ、自らの肉すら抉ってい
くがそれすらも少女を止めるのになんら意味は無いようだ。
それだけ少女の感情の爆発は凄まじかった。
「いや、いや、いや、いや、やぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヒロがすぐさま腕をとり暴れるのを押さえ、落ち着けさせようとしているが、逆に益々
少女の感情を高ぶらせているようだ。
「―――――!! ―――――――っ!!!!!」
もはや呼吸をしているかどうかもあやしく、言葉すらまともに出てこなくなっている。
俺は戸棚から手早く薬をとり、ヒロが押さえつけてる間に少女の後ろから布を顔に当てて
麻酔薬を嗅がせる。
するとほどなくして抵抗がなくなり、少女は眠りに落ちた。
「ふう」
「んー、せっかくのキレイな顔にキズが入ったな」
「すぐ手当てをするか」
さっきまでの嵐が嘘のように眠る少女の寝顔は濡れており、見ていて痛々しい。
と、そこで部屋の入り口に誰かが来る。
「どうしました?すごい声がしましたけど」
ひょいと部屋を覗き込んできたのは総司だった。
「………ほほう」
細目が更に細くなる。
そして改めて現状を整理すると、

俺――――少女の後ろに回って手に麻酔薬を持っている。

ヒロ―――少女の体を押さえつけている。

少女―――布団や体全体が乱れ、服は掻きむしった時に破け、あちこちにキズを負いなが
     ら今は眠っている。しかも涙付き。

「おお」
ぽん、と手を打つ。
客観的に見たら『男二人が少女を襲っている』の図に見えない事もない。
「まさか二人にそんな趣味があるとは知りませんでしたよ。友人として非常に残念です」
総司はあくまで沈痛そうにかぶりを振って告げてくる。
「それでは私はこれで」
まさに『止める間も無く』という言葉が相応しく。
人の姿をした狐は風のように去っていった。
「……ヒロ、とりあえずしばらくさくら亭には近づかないことをお勧めしよう」
俺は少女の傷の手当てを済ませて、俺は少女の服を着替えさせるべく再びリサの手を借
りに行った。
「なぜ、なぜいつもこんな展開に……」
部屋に残っているヒロの呟きが後ろから聞こえてきたが、この後を思い少し笑みが漏れて
きた。また、楽しませてくれそうだな。
まあ俺も一蓮托生だが、俺の方は放っておいても構わないだろう。
『人の噂も75日』とはよくいったものだ。それを長いととるか短いととるか・・・
ヒロにとっては前者だろうな。
これはもう一つの意味で本当に良くできている。
人のいい加減さという意味で・・・・・・
家の中から外へ出る時の太陽は雲間から覗いていただけだったが、その光はいつもより
眩しかった。



なお初めこそ俺とヒロが噂になっていたが2日後には何故かヒロだけになっていた。





夜。

居間で俺とカッセルとアメが話していた。
「やはり何の届出もないし、調査にも引っかからなかったそうだ」
少女を発見してから第三部隊に行方不明者の調査を依頼したのだが結果はこれだ。
一応夕方にも聞いたのだが昼の、ヒロに聞いた答えと同じ。いよいよ街の外からの線が濃
くなってきたようだ。
「すまないな。無理を言って」
「なに、ワシは構わんて」
「そうそう。こんな少女が傷ついてたんだぞ。ああ、可哀想に。助けるのは当然の義務!
 否、絶対の理だ!」
「まあそれはさておき」
少女はこちらで一旦保護する事になった。自警団に預けるというのも考えはしたが、どう
見ても訳有りだ。とりあえず少女と話すまでこちらで様子を見る方がいいだろう。自警団
には少女の捜索届を出している。
「昼間のあの暴れ様、ヒロに触発されたようだが……あの子、ひどく何かに怯えていた」
俺とヒロの違い。何故ヒロに反応したのか?
誰かと似ていたのだろうか? それとも自警団の制服? 腰の刀? その行動?
様々な相違点を挙げていっては自問自答する。しかし俺がここで考えても答えは出ない。
「それにあの傷。もし何かに狙われているとしたら大変だからな。あんな可愛い子を傷
 つける奴は悪人に決まってる」
理屈も根拠もナシに断言するアメ。
「ではそうだな…アメはあの子の側について守ってくれ」
「おう! もちろん! 何があっても離れんぞ」
「ああ」



―――死にたくない―――



それは少女が何度も何度もうわ言のように繰り返していた言葉。
ほとんど意識を失っていた状態にも関わらずただそれだけが頭を占めている言葉なのか、
だとしたらそれは飽くなき生への執着。
良くも悪くもそれは強い思い。
・・・できる事なら手助けになりたいが。
怪我の理由が大した事でなければそれにこしたことはないが、もし・・・・もし、万一
何らかの事件、それも国レベルになれば―――
「客人じゃ」
カッセルが唐突に口を開いた。
「客人?」
そこで俺も気付いた。遠くからこの家を取り囲むようにして何かがかぎまわっている。
「アメ、あの子を頼む」
「おっけー」
コト、と湯のみを置いて部屋を出た。



「カッセル、お前も出るのか?」
「うむ。連中夕時からずっと遠くから張っておったのう」
「そうだったのか?」
気付かなかったな。となると今家にいる人数は知られている、か。
俺の横にカッセルが来る。簡素な、飾りっ気のない一振りの剣を傍らに。
俺は一人、外へ出る。
夜の闇。月明かりが薄く照らすローズレイクはゆらゆらと波打っている。
見渡すと何もない広い土地。閑散とした場所の一軒家なのでひどく静か。
気付けば虫の音もなくなっていた。
俺は弓を取り出し、大木の下で何度か弦を爪弾き、音だけが響く。
何も邪魔する物がない場所のせいか、どこまでも地平の彼方まで届きそうと錯覚する程。
「とりあえず姿を表してくれないか? 話がしたい。何用だ?」
そのまま相手の出方を伺う。
ややあって、闇に潜む者達の活動が活発になってきた。
そして奴等がとった行動は、

ヒュ!

小さな風切り音が無数に。
無数の闇にまぎれるような黒い矢が俺の体を貫通していき、一発一発が貫いた周囲ごと肉
をもっていったおかげで非常に風通しのよい体となっていた。
残った衝撃で体が宙に浮き、いや吹っ飛ばされて力なく転がっていく。
その内の一本が左胸、心臓を吹き飛ばしていた。
「問答無用…というわけかのう」
俺の様を見て話し合いの余地はないと見たカッセルが剣を抜いて出て行く。
再び今度はカッセルに矢が放たれた。
相手は老人だからだろうか、俺の時より数は少ない。
「やれやれ、これが老い先の短い年寄りにする事かのう?」
カッセルはそれを何も無かったかのように歩を進める。
ざわり、と奴等に動揺が走るのが手に取るように分かる。
降り注いできた矢は全て、まるで手品のようにカッセルの手に収まっていた。
何をしたかというと、答えはいとも単純。
掴み取ったのだ。
左手だけで。
いとも簡単に。
さすがは昔とった杵柄。この闇夜の中、その黒い矢と数、速度で同じ事をしろと言われた
ら迷わず俺は両手を上げるぞ。
弓矢の威力は生身で200m先の鉄板を貫く威力を出せる。
(『太平記』の足助次郎重範がそうあったらしいです)
そして弓の上級者ともなれば、射る矢のスピードは初速が毎秒60mを越える。
弓矢で最も大切なのは命中精度。そして奴等はまず文句なしにかなりの手練だ。
しかも矢には風の補助魔法も付いていた。威力とスピードはそれはもう凄まじい事に
なっているだろう。
だが全盛期のカッセルを知ってる身としてはこの程度で驚けるはずもなく。
カッセルはここ百年の内に会った強者でも三本の指に入る。それこそ『規格外』だ。更に
その内の一本の孫がここにいるが・・・。
まあそれはさておき、話し合いの余地は無いという事か。
どうやら向こうは完全に俺達を殺す気でいるようだな。
少女絡みか?
一番手っ取り早いのが目の前の奴等から情報を引き出す方法だが。
ふう、とりあえず現状をどうするか。
どう見てもまっとうな者達には見えない。とりあえずは生け捕るか?・・・・いや、
念のため今日のところは帰ってもらおう。
どうやら奴等はあまり事を表沙汰にしたくないようだ。派手な音のする火器を使ってな
い。それがどの程度まで許容できるのかは分からないが。
となれば・・・・ !! 動いた!
初めて姿を現した。奴等は全員で5人。その内の一人がカッセルに挑んできた。
探りを入れるつもりだろう。
だがそれは無意味。
一足で飛び込んできたそいつは見えない何かに殴られたように後ろへ吹っ飛んだ。
カッセルからはまだずっと離れていたのに。
奴等は気付いただろうか? あれがカッセルの間合いだ。
あの線から先は『光剣』の間合い。
否、それは無意味ではなかった。
たった一つ、奴等が分かった事。それは『自分達が誰を相手にしているのか』。
彼我の絶対的な実力差を知らしめる結果となった。
残り四人。
ここでもう一つ、揺さぶりをかけてみるか。
ヒュヒュヒュヒュ―――――
「なにっ!?」
「これは!?」
奴等の足元目掛けて速射で矢を射る。
「まだ家の方に『三人』……いや、一人いるぞ」
奴等の一人が注意を呼びかける。
おそらく奴等はある程度の情報網を持っていると考えていいだろう。となればこの家に
俺とカッセルの『二人』が住んでいる事は簡単に分かる。
そして先程ので俺は既に殺されている。
そこでその俺が射る事で架空の三人目を作り出したのだ。
相手は今の射方から三人と思ったようだが、どうやら一人だと見破ったらしい。
それは同時に奴等にとっての三人目の弓の腕が推し量れるという事。
カッセルの強さと三人目。これらはおそらく予想外のはず。
その上で一応これで終わってくれる事を願い、俺は矢を弓につがえ、地平へと放った。

ヒイイィィィィィーーーーーーー・・・・・・・

夜の静寂を鏑矢の音が切り裂く。

ヒイイィィーーーーーーー・・・・・・・・
ヒイイイィィィィィーーーーーーーー・・・・・・・

計三回、合図は自警団のある方角へと高い音を引きながら消えていった。
これで奴等はどう出る? 引いてくれればいいが。
「………」
首領格らしき者が何か、暗号を伝える。
奴等の答えは・・・・・・
ザザザザザザザザザザザ!!
1人,1人,2人と分かれ、走る! そうきたか!
そう簡単には引かない、引けない覚悟があるようだな。
ならば―――
カッセルに首領格が当たり、二人が俺、そして残りが家へ回り込んで向かう。
やはりあの少女が目的なのか?
俺は今まで隠れていた場所から出て射線を確保する。
魔法を使う『フリ』をしてスペルを唱えながら弓を構える。
そして速射。まず狙いは家へ向かっている者。
間断なく連続して放たれた矢は、移動中の標的へと正確無比に吸い込まれていった。
だがそれは足止めにも牽制にもならず撃墜される。あれを落とすとは・・・
例え一流の者でもあれを撃墜するタイミングは難しいし、下手すれば武器ごと壊す威力。
かなり、やる。
次は標的を挟むような二本の矢。その間を刃鋼線で結んで平行して疾駆するそれは低空
で気付かれにくいものだったが跳躍してかわされる。
と、そこで俺に向かって来る二人から飛び道具が。
苦無を直打法で打ってきたが滑るようにして避ける。
そこで魔法を発動させる(フリをする)。

バクン!

そんな音が相応しいように突如として二人と一人の足元に大穴ができる。
そしてまるで大喰らいの口のように大地が飲み込もうと盛り上がる。
しかし飲み込めたのは俺に向かっていた内の一人。
姿が完全に土の下へと消えた直後、土の中からくぐもった声と鈍い音が伝わる。
両手両足及び胸を圧迫。四肢の骨を折り、胸骨にヒビを入れる。
ついでに首、頚動脈を圧迫して落としておく。
一応後で色々聞き出す事があるので頭から上は土から出しておこう。
一方、逃れた一人は素早く脱出し、もう一人は力で吹き飛ばしていた。
この場合不正解は動きを止めた者。止めた足の下には大地。そこから逃れるには空ぐらい
なものだ。自由に空を行き来できない人の身でそれは難しく。
故に、硬直した所を今度こそ捕らえた。
まず足を土で捕らえ、一気に駆け上がる。文字通り人柱となる前にまた苦無を飛ばして
来た。俺はそれには構わずイメージを繋げる。
そして、

ザシュシュシュシュシュシュシュ!!

ここら辺り一帯全ての地面から土槍が突出する。まるで剣山だ。
苦無はこれに阻まれ、落ちる。
これはあくまで離れている二人同時の牽制。だが一人は穂先の上に、足元に氷の壁で防
ぎ、もう一人は体を取り込もうとしていた土ごと引っぺがしながら脱出。

少しの間、家と俺へ向かう奴等を弓と土で距離をかせぎつつ守り続けた。
わずか数分だが奴等の攻勢は苛烈だった。
やがて矢も尽きた頃、ついに接近を許してしまった。

「なっ!?」
姿を現して初めて上げた声は驚愕。
俺の顔を見て、そんなハズは、といった顔だ。まあ向こうは俺を殺したと思ってたんだ
ろうが。
先程の木の下で殺された俺。それは位相空間反転分離、『ミラー』の一種。それに弦の
暗示を加えたもので要は偽者。虚像みたいなものと思ってくれればいい。
見事引っかかってくれたようだ。
そして、この隙を見逃さずに――― !
咄嗟に後ろに飛び去る。

ズガァン!

目の前に雷が落ちた。
その雷の一瞬、気づけば二人はいなくなっていた。
いや、間合いの届かない遠く離れた所に奴等はいた。いつのまにか動けない負傷者も連れ
て。そして闇の中へと消えた。
「……引いた、ようだな」
最後の雷、あれはおそらく首領格が放ったものだ。あれが退却の合図になったようだな。
「そのようじゃのう」
「カッセル。無事か?」
「ちと、やられたがの」
そのカッセルには細かな切り傷が小さいながらもかなりあった。
あの首領格、俺より強いな。カッセルとやりあってこれとは。
「結局何も残さずに逃げられたのは痛かったな。一人は捕らえておきたかったんだが」
「何も分からずじまいじゃったの」
「まあいいさ。また、向こうから接触してくるだろう」
見れば、道の向こうから誰かがやって来ようとしていた。
あの鏑矢で様子を見に来たのだろう。
しかし、首領格はこのエンフィールドの化け物組と同等かそれ以上。そしてその部下達も
化け物組には及ばないがそれに準じる練度。
かなり大規模な組織が関わってもおかしくはなくなってきたな。
さて、どうすべきか。
とりあえずやって来た人、自警団第一部隊のライフに説明する前に奴等をあざむいてボロ
ボロに穴があいた服を取りに行った。





万一、それも国レベルになれば―――――





                      俺は例え見殺しにしようとも手を引く。





     続く
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