中央改札 交響曲 感想 説明

悠久自由曲PB ヘザー
蟲田


「あ〜、槍磨く予定〜。」

 そう言うとバーシアは壁に立てかけている槍を指した。ミーティング中だというのにテーブルに突っ伏している。バーシアの父の形見だという槍は、かなり立派なもので手入れも行き届いており黒光りしている。流石に父の形見の手入れぐらいはやるだろうと思い、ルシードは同意した。

「好きにやってろ。お前らは何か予定あるのか?」
「今日は、本部との電話連絡の予定がある。」
「特にないわ。あ、でも、裏庭の草が伸びてきてるの。誰か刈ってくれるとありがたいんだけど。」

 ルシードがサポートメンバーに声をかけるとゼファーとメルフィが答えた。ティセは、また廊下でバケツをひっくり返して掃除をやり直している。

「後でティセにでもやらせとけ。終わりだな。じゃ、解散。」

 ルシードが今日も、訓練をサボった連中を怒鳴ったり、殴ったり、蹴飛ばしたりする、一日が始まるな。と思ったやさき。

ドカッ!バキッバキーーーッ!!

 ドアが蹴り破られ派手な音を立てた。突然のことにメンバーが何事かと驚く。

「ヘザーを出せ!!」

 ドアを破った人物、ワンアイがそう叫んだ。どういうルートで知ったかはわからないが、ティセの正体がばれたらしい。ワイアンはかなり興奮してるようで、下手に嘘をつくと今にも飛び掛かってきそうだ。それでもルシードは何とかごまかそうと口を開いた。

「・・・なんかの間違いじゃねぇのか?もし、そうならとっくに俺らが動いているはずだろ。」
「ごまかそうとしてもムダだ。もう調べはついている。名は・・・そう、ティセとかいうらしいな。」

 ルシードは舌打ちをしたい気分だった、どうやらかなり正確な情報を手に入れたらしい。ワイアンはズイッと迫りながら怒鳴る。

「さあ、ヘザーを出せ。」

 マズイ事になったと感じたバーシアはワンアイの実力行使に備え、そっと立て掛けている槍に近づいて行く。ビセットとルーティは慌てているのか、廊下へのドアの前に立ち塞がってしまう。それではティセの居場所を教えているようなものである。

「なるほど、そっちか。」

 と、その時、間の悪いことにドアが開いてティセが入ってくると、能天気にあいさつする。

「おはようございますぅ〜。あれ?お客さまですか、ご主人さまぁ?」
「見つけたぞ、ヘザー!」
「このバカ!タイミング悪いんだよ。」
「えっ?ええっ!?」

 見知らぬ客とルシードにいきなり怒鳴られ、ティセは状況を把握できずに戸惑う。

「メルフィ。ティセを連れて行け。」

 ルシードに言われ、はっとしたメルフィは慌ててティセの手を引き、奥の部屋に引っ張って行く。その後を追うようにゼファーもドアをくぐる。。

「待てっ!」
「待つのはあんただ。こいつを渡すワケにはいかねぇよ。」
「何をバカな事を。ヘザーは存在自体が邪悪なんだ。狩られて当然なんだよ!」
「アンタさぁ。知りもしないヤツの事よくそんな風に言えるわね。」
「当たり前だ。ヘザーはヘザーだ。」

 ワンアイはワケのわからない事を。といった顔で言う、ヘザーは邪悪のものと信じて疑っていないようだ。その態度と言い様にフローネとルーティが食って掛かる。

「あなたはティセちゃんのことを知らないから、そう言えるんです!」
「そうよ!ここにいる人達は誰もティセの事、そんな風に思ってないんだから!」
「・・・進歩のないお嬢ちゃんたちだな。エンプレスに騙されたのをもう忘れたのか。」
「・・・・・・。」

 そう切り替えされては言い返せないのか、二人とも悔しそうに唇をかみ締めて押し黙る。そして、助けを求めるようにルシードに視線を向けた。ルシードは迷惑そうにしながら口を開いた。ただし、二人の味方はしない。

「そうだな。あんたの言い分も、もっともだ。俺だったら信用できねぇな。」
「わかっているなら、さっさとそのヘザーを渡せ。」
「イヤだね。」
「・・・貴様、舐めているのか?」

 ワンアイは侮辱を受けたととったらしい、手が背中に背負った剣に伸びた。メンバーは内心ヒヤヒヤしながらしながら、二人のやり取りを見守った。今、強行策に出られるとまずい。ルシード剣を持っていないし、セミオート拳銃もコートと一緒に自室の中だ。さらにあのコートはアラミド繊維を重ね合わせた防弾服だと聞いていたので、それがなおさら不安をあおった。

「信用できねぇけどな、あんたんとこの使い魔とティセは関係ねぇよ。ティセはティセだ。」
「そうだな、オレもルシードに賛成。帰れよ、オッサン。」

 同調したのはビセットだが、ワンアイの実力がわかるのか少し腰が引けている。

「そうはいかん。オレはオレの信念にかけてヘザーを殺す。」
「そんなの知ったこっちゃないわ。自分勝手でしつこいと、女の子の嫌われるわよ。」
「・・・自分勝手だと?ヘザーは人とは相成れぬ存在、見つけ次第駆除すべし法にも、そう定められている。あいつがここにいる事自体が問題だぞ。」
「こんどは、法律か・・・。」

 ルシードは強い違和感を感じた。確かに何でも力押しで解決するところは気に食わなかったが、法律や常識を出して自分を正当化するタイプには見えなかったのだ。

「そうだ!貴様ら保安局の人間は、法を守り、秩序を守るのが使命だろうが!」
「おいおい、世の中法律さえ守っていれば何をしてもいいってわけじゃねぇぞ。それに、ティセは法でここに置いてイイことになってるんでね。」

 ルシードの言葉にワンアイが驚愕する。

「なんだと・・・?そんなワケが・・・」
「いや、ある。」

 言ったのはゼファーだ。いつの間にやら戻ってきて背後に何か隠している。ドアの前に立ち、そのまま続ける。

「世の中には便利な言葉が多い。例えばそう、『例外』だとかな。」

 ゼファーはそう前置きしてから、得意そうに言った。

「S級危険種族ヘザー、別名ヒーザンの行動研究の為の固体。それがティセの法律上の立場だ。彼女を傷つける行為は公共物破損、動物殺傷罪の罪にとわれる。」
「何を言ってもムダです。」
「早く帰りなさいよ。」

 本部の弱みまで使って取った許可とはこの事だったようだ。それを聞いて安心たのか、フローネとルーティが騒ぐ。が、ギロッとワンアイに睨まれるとビクッと硬直してしまう。

「黙れ!貴様らに俺の苦しみが・・・両親の無念がわかるものか!」

 ルシードはようやっと理解した。ワンアイが必要以上に魔物に足して攻撃的な理由も、ヘザーに執着した理由も・・・。

「あんたの事情はわかるがな。それでも、あいつを渡すワケにはいかねぇよ。」

 ビセットも続く、

「法律のことはわからないけど・・・、これだけはいえるよ。ティセが何だろうとティセは俺たちの仲間だ。何かしようとするなら、もちろん守るよ。」

 ビセットの言葉に他のメンバーが強く頷く。ワンアイは「シンプルだな。」と呟くとエンプレスのカードを取り出した。

「だがその単純さが貴様らにいらぬ傷を負わせることになるな。」
「あんたに信念があるみてぇに、こっちにも信念かあるんでね。ゼファー!!」

 言いながら、食堂のテーブルを押し退けるように蹴飛ばした。テーブルは床をガガガッと滑りながらワンアイに向う。その隙にゼファーが背後に隠していた剣を放り投げる。ルシードがそれを抜き放ち構えるのと、光と共に現れたエンプレスがテーブルを魔法で砕くのはほぼ同時だった。

「お前等、エンプレスを相手しろ。フローネ!同じ相手に遅れをとるんじゃねぇぞ!」

 ルシードは、指示を出しながらワンアイに切り結び始めた。

      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「オラ!」

 ビセットの回し蹴りをエンプレスはやすやすと避けると、瞳孔のない目をギラつかせながらルーティに襲い掛かる。

「小娘〜!!」

 どうやら、前回の戦闘で散々邪魔されたのを相当恨んでいるようだ。怒りに任せて大ぶりな攻撃を繰り返す。

「わっ、わっ、わっ!」

 それがかえって良かったのか、ルーティはなんとか避ける。ハンマーを持っていないく身軽るなこも幸いだったようだ。

「でりゃ〜っ!」

 バーシアがルーティの援護に槍を突き出す、そのままルーティとエンプレスの間に割り込む。エンプレスは素早い動きで槍をかいくぐるり攻撃するが、バーシアもかなり戦いなれている簡単には相手の食らわない。そこにビセットも加わり槍と拳法で波状攻撃を繰り出し、エンプレスを押し始める。
 が、エンプレスはニタリと笑う。

      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ぎぎぃぃん!!
 グルカナイフとブロードソードが打ち合わされ火花を散らす。ルシードとワンアイ剣術の腕前は互角のようだ。実戦経験はワンアイの方が上なのだが、それを埋め合わすほど腕力や反射神経はルシードが上だった。
 これだけなら他のメンバーの指揮をしなければならないルシードのほうが不利のような気がするが、ワンアイもエンプレスの制御を行なっているので互角の勝負になっているらしい。
 ルシードは実戦馴れした相手に迂闊な攻撃を仕掛けるのは危険と判断して、戦いを見守っていたゼファーに尋ねた。

「ゼファー、どう見る?」
「属性は風だな。どちらかというと物理攻撃主体で攻撃してくるようだ。碧眼のせいで左からの攻撃への反応が遅れている。」
「なるほどね。」

ギンッ!ギッ!

 確かにワンアイは左眼を開いたことがない。ルシードは素早く剣をなぎ払い相手の死角、左方向から攻撃する。ワンアイの注意が左に集中すると―

「ぐっ!」

 ワンアイの体がくの字に曲がる。右の攻撃への注意が疎かになったのを見計らって、ルシードの左拳がワンアイの肝臓を貫いたためだ。さらに剣を返し、峰打ちで一撃を加えようと振りかぶる。ワンアイもなんとか反応しルシードの一撃を剣で受け止めた。

      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 フローネは必死になって考えた「自分に何ができる?」と。今のところバーシア&ビセットとエンプレスの戦いはこちらが優勢だが、持久戦になるようなら人間より圧倒的に体力のある悪魔のほうが有利のはずだった。
 ワンアイと斬り合っているルシードの指示どうり、二人の援護のために一度障害魔法をかけた後は他にやることが無くなってしまった。補助魔法は得意なバーシアが自分自身で唱えたほうが効果的だし、ルーティのようにかく乱攻撃するような攻撃をするような瞬発力は持っていない。回復魔法は得意といえるが、バーシア&ビセットのどちらかが大きなダメージを受けるようなことになれば、勢いはひっくり返ってしまうだろう。となると攻撃魔法で攻撃したいところだが、エンプレスの素早い動きについていけないので味方に当てかねない。
 と、ルーティがスプラッシュの呪文を唱えているのが聞こえる。反射神経いいルーティは魔法を当てる自信があるらしい。その時、ふといい案が浮かんだ。

「ルーティちゃん、その呪文チャージして。」

 ルーティを止めると、自分も呪文の詠唱をする。フローネの呪文を唱え終わるのと、エンプレスはニタリと笑うのはほぼ同時だった。

「§ΛΦξδ牆ÅΔ凵゙∨∠∴ΨΓΠ」
「生々流転なす四界の源流よ 空と大地を渡りしものよ やさしき流れの力を地上にもたらせ!」

 エンプレスのヴォルケイノが、フローネの張った水の結界に炸裂した。瞬間結界はグニャリと曲がり消えそうになるが、地表から噴出した炎の大半は打ち消されフローネ達にほとんどダメージはない。

「なに!?」

 動揺したエンプレスにルーティのチャージスプラッシュが直撃する、水の結界内でさらに増幅された魔法をうけエンプレスが大きくよろめく。その機を逃さずバーシアとビセットが止めを刺す。するとエンプレスは光に包まれカードに戻った。
 フローネは驚く。偶然とは言え自分の張った結界は思った以上の効果があった。もし、自分が全属性の結界を自在に張る事が出来たなら・・・。フローネは『自分なりのスタイル』が見えたような気がした。

      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

バキィィィン!

 折れたグルカナイフの切先が顔を傷つけた。驚きながらもルシードはバックステップ横薙ぎの攻撃をかわした。

「魔法剣・・・。」

 ゼファーの苦々しい声でルシードも気付く。近代では博物館にでも行かなければ目にすることが出来なくなった、剣に直接魔法を封じ込めた武具マジックアイテムである。普通の剣に比べて切れ味、硬度共に段違いである。追い詰められついに奥の手を使ってきたらしい。

「こうなったら手加減できんぞ。腕の1〜2本は覚悟するんだな!」
「ヘッ。そんなナマクラ、あたらなかったら意味ねぇよ。」

 軽口を叩きながら切り上げてきた攻撃を避ける。次の横なぎを身を沈めてかわすと同時に右手をひねる。バネがはじける音とともに手の中にデリンジャーが収まる。

「させるか!」

 それを見たワンアイが右腕を狙う。ルシードは避けない、そのかわりに体中の魔力を加速させ、一歩前に出て腕を突き出す。

ザグッ!!

 湿った音とともに、ワンアイの魔法剣がルシードの右腕に食い込むが、切断するに至らない。魔力を加速させ何十倍にも膨れ上がった防御力と、一歩前に出たことで剣の間合いを狂わせ威力を鈍らせなければ、ルシードの右腕は切り落とされていただろう。

「なッ!?」

 まさか素手で切り札を止める者がいるとは思わなかったのか、ワンアイの動きが止まる。

ドスッ!

 ルシードの『カウンター』がワンアイに突き刺さる。ルシード左手にの肋骨を砕いた感触が伝わる。さらに追い討ちに腹部に一撃を放つ。強化された拳に弾き飛ばされ、ワンアイは壁に激突した。
 ワンアイの手から音をたてて、魔法剣が床に転がった。

      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「バカな、このオレが・・・」
「もう、止めておけ。内臓が傷ついている、下手に動くと大変なことになるぞ。」

 魔法剣を拾い上げながらゼファーが言った。武器を取り上げられたワンアイは諦めたのか、大人しくなった。

「メルフィ、もう大丈夫よ。」

 バーシアの声にメルフィとティセが奥から出てくる。

「ご主人さまぁ〜。あ、血が出てます!」

 ルシードの怪我に気付いたティセが駆け寄り、まだ塞がっていない傷に触る。

「・・・・・・ッ!!!」

 激痛に気が遠くなる。いつもなら振り払っているところだが、魔力を加速させた反動で動くことが出来ない。危険を感じたルシードは他のヤツにティセを押し付けるのがいいと判断し、なんとか声を振り絞る。

「お、俺はイイから。ほ、他のヤツを、み、診てやれ。」
「あ、はい〜!バーシアさん、大丈夫ですかぁ?お手当てしますかぁ?」

 ティセが離れると、代わりにゼファーが近寄ってきてルシードの手当てを始めた。

「余裕だな。俺に止めを刺すなら、今がチャンスだ。貴様らが刺さねば、俺は再びここに来るだろう。」
「無茶言わないでよ!人殺しなんてできるわけないでしょう!」
「確かに殺したほうが手っ取り早いさ。仮にも保安局の施設で暴れたんだ、正当防衛も認められるだろうしな。けどよ、さっきも言ったが世の中法律違反しなきゃ何しても許されるってワケじゃねぇ。」

 メルフィにルシードも同調する。簡単に命を切り捨てることが出来るのであれば、ヘザーであるティセを保護したりはしない。

「甘いな・・・。ヘザーを殺すまで何度でも来る。」

 ワンアイがそう言ったときだった。

「あ、この人もケガしてますぅ〜。ちょっと待ってくださいね。」
「く!何をする。離せ!」

 ティセがワンアイのケガに気付き手当てしようとするが、ワンアイがそれを振り払おうと抵抗する。すくに「おとなしくしてくださぁい」「離せ!」と無駄な争いが始まる。

「たく、自分を殺そうとしたヤツを助けようとすんなよ。」
「そこがティセさんのイイ所でしょう。」
「・・・単に嫌われてることに気付いてねぇだけって気もするぞ?」

 ティセはワンアイがどうして手当てを拒んでいるのか分からないらしい、「ご主人さまぁ〜。」と助けを求めるように声をかけてきた。

「ったく。おい、ワンアイ。・・・あきらめて、おとなしく手当てされろ。」
「手当てだと?」

 ルシードの説得にワンアイが呆然とした隙にティセが手当てをする。手当てを終えたティセは今度はフローネに怪我はないかと聞きにいく。その姿を信じられないモノでも見るかのように見ている。

「どうする、魔物ハンター。」

 ゼファーが尋ねる。ワンアイは自分に巻かれた包帯を見た。巻き方はメチャクチャ、結び目すらまともに結べていないのでほとんど意味のない布切れになっている。

「・・・ふん、認めるしかないようだな。何より、あの娘の行動にはまったく邪気がない。」

 ゼファーは黙って聞いていた。ルシードはホッとしたのか大きく息を吐いた。

「約束しよう。そのヘザー・・・ティセには、二度と手を出さない。」
「やっとわかったか。」

 ワンアイはティセをチラリと見ていった。

「正直、驚いたよ・・・。あんなヘザーもいるのだな・・・。」
「ああ、人間種族にもいろんなヤツがいる。お互いを尊重できる内はヘザーだろうが魔族だろうが、一緒にいても問題ないねぇ。」
「ふん・・・。じゃあな、もう会う事もあるまい。」

 なんでもないような顔をしてワンアイは立ち去ろうとするが、足元がふらついている。

「あー、はいはい。捨て台詞はいいから早く病院にってちゃんと治療してこい。」

 ルシードはそう言って見送った。一週間後、ワンアイは他の町に出かけていっったらしい。ゼファーからそのことを聞いても、そのときは誰も気にしなかった。
 が、その月の月末・・・

「あぁぁぁ、今月も切り詰めなきゃダメね。」

 ワンアイ&エンプレスとの戦闘で壊れた食堂修理の請求書が回ってきたとき、メルフィは砕かれたテーブル代だけでも請求すべきだったと本気で後悔した。

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あとがき
「最後まで、読んでいただいた方、ありがとうござました。作者の蟲田です。」
「ん、今回は俺が作者の相手役を勤める。ゼファー・ボルティだ。」
「ところで、メインイベントてなんでABCの順番と、ゲーム上での時間の流れが逆になってるんでしょう?」
「さあな、開発がわの都合だろう。そんな事より、イベントの中身に注目すべきだ。」
「そうですね。PBはメイン、日常、会話、休日、トラブル、いろんなイベントがありますけど。」
「その通りだ、1プレイに30時間近くかかるのら、全てのイベントを見るのが大変だったらしいな。」
「見直すのも大変だったのでビデオに撮ったら、7本分くらいになりましたよ。」
「ほう。メインだけで?」
「いや、日常と休日も収録。会話は無理。プレイ中、サボったバーシア追っかけてメルフィの部屋で捕まえたら、ルシードがバーシアに『メルフィの私物荒し』疑惑かけてましたし。」
「そんな場所でもイベントが発生してたのか?」
「はい。これ見た時さすがにキリが無いと判断。」
「そのビデオをみながらSSを書いているから、セリフが丸写しなワケだな。」
「・・・そうですけど。変にキャラ壊してしまうよりいいでしょう。」
「私的設定オンパレードでなにを言う。」
「くっ。(この変人め)」
「で、今後の展開はあるのか?」
「PBのなかの年月でいうとグリゼレダとアンブローズ姉弟の話なんですけど・・・。」
「けど、どうした。」
「印象に残らないイベントだったんですよ、私的には。」
「ふむ。小説短編集でその頃起こった事件として書かれているボンサピックか、オレの盆栽が世界を救った話でもSSにするといい。」
「鉢植えをネタにしたくないな。」
「む、鉢植えではない、盆栽だ!」
「盆栽・・・、まあ興味が無いってワケではありませんね、家庭菜園はやっていますしね。」
「ほう、興味があるか。」
「嬉しそうな顔を・・・。でもネタにはしませんよ。」
「む、では、どうするのだ。」
「サブキャラの人達を登場させようと思います。メインイベントをネタにするとどうしても登場させにくいですから。」
「そう言えば、お前はサブキャラ真っ先にクリアしたな。」
「PBはメインキャラより、サブキャラ方が好き。事務所メンバーはルシード以上の年上のキャラが好き。事務所の年下は苦手ですね精神年齢低すぎて、さすが保安局の小学校。(むしろ幼稚園)」
「ルシードが新米教師、メルフィが口うるさい教頭と、言ったところか。」
「バーシアは?」
「フッ、ダブりだろう。」
「なるほど、なるほど(笑)。(さすが用務員のお爺さん)」
「では、そろそろお暇しよう、蟲田。」
「それではまた、機会がありましたら私の駄文にお付き合いください。最後にもう一度、皆さんありがとうございました。」


2004年 11月24日 原作 悠久幻想曲3 PerpetualBlueより  「悠久自由曲PB ヘザー」 蟲田
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