中央改札 交響曲 感想 説明

悠久の刻 第一話
らむだ?


第一話

〜都立尋台高校〜

キーンコーンカーンコーン

「くあ、ん〜、よく寝た。」
そう行ってカバンを担いで教室を出て行った。
彼の名前は葉崎凌斗、この高校の三年生である。
ちなみに私服OKの学校なのでTシャツの上に長袖のシャツ、チノパンと言うかなりラフな格好。
教師からはこの学校の問題児扱いされている。その理由は・・・、

「いたぞ!葉崎だ、今日こそ叩きのめせ!!」
こんな連中を相手にしているためそうなった。
(一応言っておくとほとんど正当防衛)
成績はそこそこ良いため退学になることはないが、内申書には当然、
素行不良と書かれる。そのため、

「このままじゃ進学もくそもないよなぁ。」
と本人もヘコんでいる。が、いつも相手をノしている。
今回も当然のように返り討ちにし、校門へ向かった。

「ったく、俺は不良引退したってのに。」
と埃を払い煙草を吸おうとすると後ろから手が伸びてきて、

「凌斗、不良は引退したって言ってるくせに堂々と煙草吸いながら帰ろうとするなよ。」
と言いながら凌斗の煙草に火をつけた。

「シンか、火をつけといてよく言うな。」

「なあ、諦めて俺と何かデカい事やろうぜ。」

「何かってなんだよ。お前のそのセリフは聞き飽きたよ。」

「何かだよ。俺とお前なら絶対何かデカい事が出来るって。」

「はあ、一生言ってろ。じゃあな。」
そういうと彼は自転車に乗って走り出した。
彼は玉磨川に向かい土手で一服し始めた。

「一服するにはちょうどいい天気だな。」
と煙草に火をつけ、土手を登ろうとしたとき奇妙なものに気づいた。

「なんだ、これ?」
そこには奇妙なものがあった。いや、あったという表現は正しくない。
正確に言うと空中に穴が空いていたのだ。
吸っていた煙草を投げ込んだら消えてしまった。

「マジかよ。テレビ局でも呼ぼうかな。」
あまりに信じられなくて軽口たたくので精一杯だった。

カキィーン、ボスッ

「イテッ!!」
彼は後頭部に野球のボールがあたった拍子に穴に入り込んでしまった。

「あ〜あ、馬鹿みたいに飛ばすなよ。誰かに当たったらどうするんだよ。
誰もいなかったみたいだな。え〜と、ボール、ボール。」
ユニフォームを着た中学生がボールを探しに来た。


                             続く
中央改札 交響曲 感想 説明