中央改札 交響曲 感想 説明

BackDraft Fighters Bible 1st
regret man


「悠久幻想曲 OUTDOOR-story」 

 -BackDraft Fighters Bible-

1st「不完全燃焼男・・・」

 ヤル気がない。束縛が嫌い。伝統は壊したい。なのに、自分が興味がある事だと
一変して、燃え上がる、忠実になる。
 こういうヤツを、ご都合主義者という。
 そういう部類の1人が、それもよく理解できん人間が、エンフィールドという
街に近付いていた。

(くだらねぇ・・・。ローレンシュタインを出てから、俺が燃えるようなことが
 なんかあったか。途中の街での、くだらねぇストリートファイト。ザコな盗賊 
 団の襲撃。あの程度で、俺から狩ろうとすんじゃねぇよ。ま・・・代わりに路
 銀が手に入ったし・・・)
 賊のねぐらから、いくつか失敬してきた金貨の袋を見て、ジャラジャラ鳴らした。
(お・・・重い・・・)
 この男にかかれば、この程度は、重い部類には入らないが、ただ何となく、そう思った。
(とかなんとかいいながらも、もうすぐ街か・・・)
 男の視界に、わずかながら、「祈りと灯火の門」が、見えてきた。
 その門の名など、まだこの男が、知る由はなかった。ただ、そこそこに立派な門だ、
というのが、男のつたない感想であった。
 男は、その門に向かって歩いていた。
(携行食もきれそうだし、下着も限界だし・・・。ここいらへんで買い込んでおくか)
 男は、その街で2,3泊することを決めた。
(買うもんかって、ちょっと休んだら、とっとと去ろう。門がいいぐらいじゃ、何も
 起きんだろ。おもしれーこと・・・・期待はせんけど)
 男のこの認識は、間違っていた。
 だが、それを間違いだとは、後のこの男が認識することはなかった。
 だって、ご都合主義者だから・・・・。

「Kei・・・いぇすとさん・・・ですか?」
「ちげーよ。エストだよ!エ・ス・ト!!Kei=Yestっ!!」
「あ・・失礼しました・・・」
(まったくだよ、失礼しやがって・・・)
 Keiは、門で街に入る手続きをしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(早くしろよ。待つのはキレーだ)
 さっきから「男、男」といってる、人物。それがこのぶつくさたれてる、
超!ご都合主義者Kei=Yestであった。
 歳は、25歳。青年とよんでもいいのであろうか。いや、もう『おっさん』だな。
 顔は・・・美形な部類ではない。とはいっても、女にきゃーきゃー、わーわーいわれる
ほどが美形だとすると(アレフやルーの類)そういうタイプではないってだけだ。
 なんかよーわからんが、「かっこいい」、「スマート」といった表現よりも、
「うーん、いいんじゃない」、とか「ま、合格か・・な」といった表現をされる男であった。
 そんな中途半端な男Keiは、苛立ち始めていた。
(お役所の仕事は、どこも手順を踏みすぎで面倒くせぇ。街入許可ぐらい口頭で済ませろ。
 変な書類まわしなんかやめろよな。あー・・・マジで・・・)
「お待たせしました。Kei=Yestさん、エンフィールド入りを許可します。
 ようこそエンフィールドへ」
 Keiの思考は、そこでストップした。自警団の門番が、許可の書類を持ってきたからだ。
「あん?・・・ああ、すまん」
 文句を垂れてた割に、素直に受け取るKei。
 Keiが書類を受け取ったのを確認すると、その自警団員が付け加えた。
「一応3日の滞在となっておりますが、延長する場合については、直接役所に行って
 ご自分で手続きをお願いします」
「へいへい」
(するか。こんなちんけな街で!)
 自分には、関係ないと思った分、返事もいい加減であった。
「じゃあ・・・」
「はい。ごゆっくりどうぞ」
(こんな街で、誰がゆっくりすんだ?宿屋の女将か、テメーは・・・)
 親切な言葉をかけてくれた隊員にまで文句を垂れる、苛立ち男Kei。
 風、まったく荒ばないなか、Keiは目的無く、ふっきれそうな感じを出しているつもりで
エンフィールドの街中に向け、歩き出した。
 『うるせーのはテメーだ!!』
 みんな言ってやれっ!!
 こんな心の中で、なんかむかつくことをいってんのが、これからの変な話の
メーンパーソン、主人公ってわけ。そんな英語はないっ!!ってかんじで、物語は、始まっちゃったり
しているわけよ。
 むかつくキャラだが、愛したってくれ!!

                                  つづく



<作者より>
 なんか勢いな小説だなぁ。おかげで語彙や文法がめちゃめちゃ。
こんな小説ばっか書いてくんで、夜露死苦。(暴走族じゃねーか)
中央改札 交響曲 感想 説明