中央改札 交響曲 感想 説明

BackDraft Fighters Bible 4th
regret man


「悠久幻想曲 OUTDOOR-story」 

 -BackDraft Fighters Bible-

4th Grade「導火線」

 何故、あんな人間が、あんな芸当・・・・いや、あんな恐ろしい「拳」を・・・
自分はプロボクサーだ。殴り合いで負けるわけがない・・・・・・・
                     ・・・・・
なら、ならどうして・・・・・・・・俺の腕は折れている!!
「くぅ・・・・あぁあ・・・・」
 右の腕を押さえ、苦痛に呻く男がここに1人。
 ここ・・・・ここってどこかって?エンフィールドの西区。整備されたこの区画にある、真新しい宿屋・・・というよりも「ホテル」っていうかんじの建物であった。街に来るVIPや有名人をもてなしたり、貴族の部類の人間が泊まったりするっていうところか。「Pacific」と看板に書いてある。
 その中の1室で、その男は呻いていた。その周りには、似たような体格の男が十数名。内、2人は顔に、体に痣を作っていた。もとい、怪我をしているのだと、コイツもいれて3人か・・・。
「ふぅ〜・・・・」
 そんなゴツい男共の、なんか偉そうな、一回り体格のいい男が、腕を折った男の対局で、そのザマを見て、溜め息を付く。
「まったく。このザコ共は・・・・」
      レイ
「で、ですがLayさん・・・」
「うるせぇ!」
 少しきつめにLayが、痣だらけの男・・・・「2」に向かって言う。
 「2」・・・「2」とな。そう、怪我した3人とはさっきの不細工ナンパ集団「1」「2」「3」
である。何故怪我したの?・・・その理由は、
「言い訳などいらん。テメぇ等は負けたんだ。それ以下はあっても、それ以上はねぇ・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
 何も言えなくなる「2」。「3」は・・・相変わらず発言のタイミングを逃している。
「テメェ等がいきなり大声を出しながら帰ってくれば、全員痣だらけ。1人は骨折。変な男にやられ
 たぁ!?ざけんなよ。テメェ等は、誰の下でボクシングをやってんだ。おぉっ!!」
 そういって「1」近付く、Lay。そして、折れている右腕をぐいっと持ち上げる。
「あうぁっ!!」
 激痛が、体中を走る。
「前腕の骨が・・・2本ともイッてるな。しかも、多分、患部は砕けてる。・・・いまいち分からんが
 まあいい。俺には、関係ないことだ。」
「レ・・・レ・・イ・・さん・・・」
 腕をもたれたままなので、痛みに耐えながら、Layに話し掛ける。
「治っても、右腕は後遺症を残す。お前にボクシングはもう出来ん・・・」
 そう言って、右腕をスッと放した。
「えっ!?」
 刹那、
ドムッ!!
「っ!!」
 Layのボディーブロー。体を前に折る、「1」。驚く、周囲。
「かはっ」
 息を吐き出す「1」。そして、
ひゅん・・・・パシッ・・・
 今度は、「1」の左手を掴み、ひねり挙げて、
「ふんっ!!」
ゴキッ
 骨の外れる音。Layが「1」肩を脱臼させた。
ドサンッ!
 そのまま、床に叩きつけた。
「ぐぁぁっ!!」
 床にたたきつけられ、やっと一連の痛みが覚醒する。
 Layは、左手を離さなかった。床に潰した「1」を見て、ニヤリと笑い、こう言った。
「バイバイ、brother」
 左足を、かかえあげ、一気に、「1」の上腕にっ!!
ばきっ 
「っ!!あああぁあああぁああっ!!」
 悲鳴と同時にLayは、手を離す。「1」は、転がることも出来ず、額を床にこすりつけていた。
 それを一瞥すると、今度は周囲の人間を見る。
「今1人、ボクサーが引退した。いや・・・・これからもう2人かな・・・」
 怪我をしている、「2」、「3」の方を見る。
「テメェ等も敗者だ。俺のbrotherで、無様な負けは・・・許さん・・・」
「・・・狂ってるぜ、あんた」
 「2」には、もうこの男に対する、敬意はない。あるのは・・・畏怖(horror)。冷たい汗が、
背筋を伝う。
「止めさせてもらうぜ俺はっ!!コイツは俺が連れてくからなっ!!」
 そういって、いまだ激痛に呻く、「1」を担ぎ上げる。腕が、2本ともやられているため、肩を貸す
いうのではダメだろう。
「お・・・俺も・・・」
 「3」もそれに続く。3人が出ていこうとしたまぎわ、
「おい。出て行くのは構わんが・・・お前等をやったヤツを教えていけ」
 Layが呼び止める。
「短めの黒い髪の若者だよ。背が低い。腹が減ってるとか言ってたよ」
 そう言い残して、足早に立ち去って行った。多分、もうこの街で奴らを見ることはねぇな・・・。
「腹・・・食堂か・・・」
 Layは部屋の奥にある、一番豪奢なソファーに向かい、座った。
(この俺にドロを塗るヤツは許さん・・・俺の名誉を表すモノにはな・・・・・)
 そう言って、部屋に張られた、自分のプローモーションポスターを見る。
                        レイクインズ
      {怒濤の7連勝、ストリートボクサー Lay=Queens
                     VS
                  魔法剣士 レオン                                     

   3/28(日) 午後1時 グラシオコロシアム SHOW TIME!!}
(そういうヤツは・・・叩きのめしてやる!!)
「おい、お前等っ」
「はいっ!!!」
 周りの人間が、全員返事をした。
「さっきいってた人間を捜し出せ。街の食堂を中心な。見つけ次第、俺がそこに行くまで足止めしろ」
「はいっ!!」
 そして、数人を残し、中にいた人間の殆どが慌ただしく動き出した。
               
カララン・・・
「いらっしゃーい!・・あら、トリーシャ、それにシェリル」
「こんにちは、パティ!」
「こんにちは」
 さくら亭に着いたトリーシャ、シェリルをカウンターの奥から
元気な声が出迎えた。
 さくら亭は丁度、昼の賑わいから解放され、暇な時間を迎えていた。客も数人しかいない。
 そして、パティーが顔を見せた。
「お待たせ!今日は何にする?」
 パティーがそう言うと、2人の後ろから、もう1人・・・なんか胡散臭い、目つきが悪い、ヤル気のなったくなさそうな、やば系な雰囲気をかもし出している男が入ってきた。
「・・・・・・・・・・」
 入ってそうそう、いきなりパティーの方を睨むKei。・・・いきなり睨んでんじゃねー!!
(うっ・・・・目つき悪ぅー・・・)
「い・・・いらっしゃい・・・ませ・・」
 たじろぎながら、応答するパティー。
「あっ、パティーこの人ね・・・」
 トリーシャが後ろのKeiに気付き、これまでのいきさつを話す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「へぇー・・・そうだったんだ」
 パティーはもう一度Keiの方を見た。だが・・・目は見ねぇか、やっぱり。
「俺のことはいいから、早く飯を食わせろ。旨いトコって聞いて期待してたんだから・・・」
 そういって、手近なテーブルに着いた。
どかっ!
 別に、椅子を蹴って出さんでも・・・しかも、足は大きく開くし。どういう躾されたんでしょうね?
(ええっと、メニューは・・・)
 Keiはメニューを捜す。そして・・・壁に貼ってある、「お品書き」発見っ!!
(何にしようか・・・・)
「ねぇ・・・・」
(初めての店の攻略法としては、普通の、ありふれたモンを頼んだ方が無難だな。オリジナルとか 頼むと、失敗する可能性があるからな。いや、しかし・・・)
「ねえったら・・・」
(だが、街とか出た後に、「あん時なんで食わなかったんだぁ〜!?」とか悔やむことも多いし・・)
「ねぇっ!!きみっ!!」
「あぁっ!!なんだ?!!」
 Keiはさっきからやかましい方を見た。トリーシャが何度も呼びかけていたのだ。
「さっきからずっと呼んでるのに、どーして答えてくれないの?!」
「やかましーな、お前。今俺は、アレを見て何を食おうかを思考錯誤してんだぞ。表情とかで 俺が心の中で 何を考えているかわからんのか?」
「そんなの分かる訳無いでしょっ!!」
 さっきの勢いのままKeiに叫ぶトリーシャ。
「まぁ、それもそうだな」
 あっさり、納得するKei。・・・・それで終わりか・・・。
(わ・・・訳が分からないや・・・)
 思うトリーシャ。・・・・・似たり寄ったり、シェリルも思っていた。・・・つうか、お前等もちゃっかりテーブルについてるんじゃねぇ!!・・・まぁ、Keiも気にしてないけど・・・。
 そんなこんなやってると、
「おまたせ〜っ!!」
 グラス3つ、を盆に乗せて、パティーが注文を取りに来た。
 それぞれの前に手際よく置いていった。
「で・・・何にします?ええっと・・・」
 そこで、パティーが言葉に詰まった。
「あぁ?なんじゃ?」
 疑問に思うKei。
「名前・・・何ていうの?」
「ああ!そう言えば・・・・ボク等もまだ聞いてなかったよっ!ねえ、教えて。君の名前!」
 パティーの質問にトリーシャがいち早く反応した。
 まあ、ここに来る十数分ぐらい、会話らしい会話は無かったが・・・自己紹介ぐらいお前等しろよ。
しなくても、この2人には、そしてKeiにはなんか親しみのある、前から知ってるような・・・って感じだったんかな。
「名乗るほどでもないが・・・」
「とかいって、結局名乗るんでしょ?」
 パティの鋭利な突っ込み。それによってのどをやられたKei。
絶句・・・・・・・・・・・・
汗、汗・・・・・・・・

      「Kei・・・・Yest。
               Kei=Yest・・・ってんだ」

 やがて、口を開くKei。隠すこともなく『本名』を言った。
「へぇー、Keiさんっていうんだ。ボクはトリーシャ、トリーシャ=フォスター!よろしくね!」
「シェ・・シェリル=クリスティアです」
 おのおのの性格が出てるな。Keiはヤル気なく、トリーシャは元気に、シェリルははにかみながら・・・・・こういうところに人の性格ってでるんだなぁ・・・。
 そして、最後に、
「あたしは、パティー=ソール!料理の味は保証するわ、Keiさん。で、何にするの?」
「そーだな・・・とりあえず・・・・」
 注文を並べていくKei。それを書き取っていく、パティー。最初、うちこそ普通に書き取っていたが、6品を越えたところで・・・・
「ちょ、ちょっと待ってっ!!」
「ん?なんだ?品切れか?」
 パティーが書く手を止め、驚きの声を上げる。
「いや、そんなんじゃなくて・・・。Keiさん、そんなに食べれるの!?」
「まぁ、腹減ってるからな。あと、3、4品は食いたいんだが・・・」
「あ・・・そう・・。それで、他には?」
 しぼんだ返事を返し、再びKeiの注文を書き取る。
「以上だ」
「OK!・・・・トリーシャ達は?」
「じゃあ、ボクは・・・」
 そこまでトリーシャが言いかけた時、
「ああ、お前等の分は俺が出すから、なんでも頼め」
と、Keiが割り込んだ。
「えっ!?」
 疑問符を浮かべる、トリーシャ達。
「オメー等にはここに連れてきてもらったからな。その案内賃だ」
「そっ、そんなの悪いよっ!!」
 慌てて反論するトリーシャ。
「助けてもらったのはボク達なんだし、本来ならボク等がご馳走するべきじゃ・・・」
「いいから聞けっ!!オメー等におごってもらおーなんて思うか、バーロー!!
 オメー等俺がおごってやるってのは、雨と晴れと雪が同時に降るのくらい珍しいんだぞ! それに甘んじねぇでどうすんだ?」
 Keiが、とてつもねー勢いでまくし立てた。まぁ、暗に「おごられとけ」って言ってんだが、もっとまともな言い方がねぇのか?おい?
 何となく、Keiの言いたいことが分かったような、分からなかったようなトリーシャ達。だが、Keiの勢いを考えると、反発出来そうにもない。
「本当に・・・いいの?」
「2度は言わん」
「じゃあパティー。ボク、フルーツパフェね!よかったー、今お小遣い危ないんだよねー!」
 迷いを吹っ切って、注文を出すトリーシャ。
 自分はどうしようか・・・・迷うシェリル。視線を泳がせているとKeiと視線があった。
Keiがシェリルを睨む。
(頼めと俺は言ったんだ・・・・。言われた通りにしやがれ・・・)
 そんな気持ちが込められていた。
 慌てて目を反らすシェリル。そして仕方なく
「あ・・あの。ミルクティー・・・お願いします」
 なんか、面白くねーもん頼むな。どーせ、コイツの金なんだから「あのメニュー、右から2品ずつ持ってこいやー」ぐらい言った方が・・・・。
「ええっと、シェリルが・・・ミルクティーっと。OK!じゃあちょっと時間かかるけど 待っててね!」
 笑顔でそう答えて、奥の厨房へ姿を消した。
 それを見届ける、3人。
「そういえば、Keiさんって、あっちこっち旅してる人?」
 トリーシャが、Keiに尋ねた。
「あん?・・・・ああ、一応そんなとこか」
「なんで、この街に来たの?」
「いや、くいもんが無くなったから。2日近く何も食ってねえ・・・」
「ええっ!!」
 驚く2人。まぁ、とてもそんな風には見えんわな・・・。
「まあ、まともな方かな。やべぇ時には、1週間以上食わないときもあったな」
 そう言って、少し苦笑。
(なんか自慢たらしく聞こえるな・・・・)
「し・・・信じられない・・・」
 シェリルが、つい口に出した。それほどの驚きを感じたんだろう。
「ボクも・・・」
 とにかく2人とも驚いたようだ。
 でも・・・なんかいい匂いがしてきたなぁ・・・・。
 Keiの食欲もそそられるっちゅうに。
(う〜ん・・・くそーっ!!このなんかじらされるような匂い。・・・暴れたくなるな。
 ・・・いかん。ここは、ごまかそう・・・)
「そう言えば・・・・」
 Keiが、空腹時のあのそわそわした感じをごまかそうと、2人に話し掛けた。
「テメー等、なんで絡まれたんだ?」
「えっ?!・・・ああ、さっきのことね・・。あの人らったらひどいんだよー!!・・・」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 なんか、トリーシャの話によると、2人は、最初公園前の大通りを歩いていたが、さっきの3人組が、「最強にわざとらしく」、シェリルの方にぶつかったらしい。更に、自分の方から吹っ飛び、転んだという。まあ後は、どこぞの当たり屋宜しく、迫りまくり。特に、シェリルへのアプローチがしつこかったという。そして、後はしばらく男共を「まこう」とうろうろ歩いてあの路地に入り込んだという。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 たったこれほどのことをトリーシャは、まるでなにか世界を旅したような冒険話のように語った。
(・・・よく喋る女だ。な・・・何か疲れるぞコイツ・・・)
 Keiはそろそろうんざりしてきた。それにともなって返事もなんか上の空・・・・。
 トリーシャはそんなKeiの様子を気にせず、自分の体験をまくしたてていった。
(もう分かったから・・・・・)
 そろそろ、突っ込もうか・・・と思った時、
「はーい!お待たせっ!!」
 パティーが料理を持ってきた。とりあえず、半分の4品を持ってきた。やはり、時間のかからない前菜やスープ、ライス系の料理が来た。
「うおっ!!来たなっ!!・・・マジ旨そうっ!!」
「『旨そう』じゃなくて『旨い』のよ。あんた達は少し待っててね」
 そう言って、再び厨房へと戻っていった。
「お先、食うぞ?」
 2人に軽く断りを入れ、一気にがっつき出した。なんか、妙に礼儀正しいのか、野蛮なんだか・・。
ガツ ガツ ガツ
 そんな表現が、ぴったりであろう。すでにKeiの目はケモノと化していた。いや・・・たぶん、
ケモノそのものだわ・・・。
(うぅ・・・なんか、凄い・・・・)
 トリーシャとシェリルは、Keiのそんな姿を見て、冷や汗を流した。
 作るのに、数十分。食うのに・・・5分。なんと・・・世の中って不条理ね・・・・。
 Keiは、テーブルに添え付けてあるナプキンで口を拭くと、次の料理に思いを寄せる。
「は・・・速い・・・」
 トリーシャが声を絞り出した。知り合いのリサも大食いだが、ここまで速くは無い。
 ある意味・・・初めての体験だった。
 そして、もう十数分が過ぎた。その間にこの3人は、軽い談話をした。もちろん・・・・トリーシャに喋らせないよう・・・Keiが話題を選んだのは言うまでもない。
 再び、パティーが料理をKeiのテーブルへと運んできた。
 それと同時に、
カラランッ!!
 いささか乱暴に来客を告げるカウベルが鳴った。
「いらっしゃーいっ!!」
 パティーが、テーブルに料理を置きながら応対する。
 客は・・・・さっきヤローどもと似た体格の奴らが・・・4人。
 全員が店の中を見回した。
 やがて、そのうちの1人が、サーロインステーキにもの凄いでかぶりついている小柄な男を
発見した。しかも、2人の女連れ。短髪。黒髪。

  「結構条件がそろってるぞ・・・」
  「ああ、多分アイツだ。とりあえず、Layさんに報告を・・・・」
  「分かった・・・・」

 小声で、何かを言い合うと、1人が店を出ていった。
 そして、Keiの斜め後ろのテーブルに残り3人が着いた。
Keiは気にせずに、次々へと料理に手を付けていた。1品に集中するというのは、Keiの食べ方
ではなかった。色々なモノを適度に食べていく。そうすることにより「飽き」が来ることはない。
 Kei流のちょっとしたこだわりでした・・・・。
 Keiのペースは落ちることはなかった。最初と同じ勢いで食べ続けていた。後から来た料理も
既に半分以上食べ終わっていた。
 ちなみに、トリーシャとシェリルはパティーが持ってきてからまだ半分も食べ終わっていない。
「ふぉーいっ!・・・んぐんぐ、ごくっ!おーい!!ええっと・・・アイツの名前なんだっけ?」
 トリーシャ達にパティーの名前を尋ねるKei。人の名前くらい覚えろや・・・・。
「え?ああ、パティーだけど・・・」
「おーいっ!!パティー!!追加オーダー!特製ピザとサイコロステーキ、あとコンソメスープ!」
「オーケーッ!」
 Kei後方のごっつい客の注文を取り終わり、厨房に戻ろうとしていたパティーに追加(!)の注文を出した。
「ちょっと!!まだ食べるの!!」
 またまた、驚くトリーシャ。・・・・っちゅうか結構呆れ気味。シェリルも、目を丸くしている。
「足りんかったわ」
 あっさり言いのけるKei。じゃあ最初っから頼め!!店の迷惑も考えろ。なんかだんだん腹立って来たわ。

一方・・・・・・・・・・・

 男は、自分のねぐら「Pacific」に戻ってきた。ある・・・いや、自分の「ボス」とも言える男の下へ自分の成果を伝えに・・・・。
「Layさんっ!!見つかりましたぜ、それらしいヤローを・・・?!」
 部屋に駆け込むと、そこにはバンテージ巻きをやっている、Layがいた。
ボクサーがバンテージを巻く・・・・その理由は1つ

              闘うこと

「Layさん・・・?」
「その場所に案内しろ・・・」
 視線は巻いている手のまま、静かに答えるLay。
(やべぇ・・・。結構・・・つうか最高にマジだ・・・)
 男は背中に冷たい・・・・汗。
(俺の名誉の傷・・・それは俺自身で返す)
 Layはバンテージを巻き終わるとその上から、薄手の黒い革手袋を両手にはめた。
 そして、ベージュのロングコートを羽織った。
 なんかコイツの格好・・・白のスーツって古いチンピラかテメーは・・・。
 Layが立ち上がる。付き添うように両隣には男が2人ついた。
 そして、落ち着いた足取りで、部屋を出ていった。

                               (つづく)

作者より
 中途半端なトコで終わる。まるで、どこぞのドラマ番組。キリのいいトコで終わると・・・・
誰も振り向いてくれなくなっちゃう。ずーと見ていて欲しいモン!!
 さーて、次回、「KeiバーサスLay」・・・やっと格闘かと思ってる方・・・どーかなー??!
 誰か俺に言ってくれ・・・「引っ張り過ぎじゃタコッ!!まだ1日終わってねーやんけ!!」と。
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