中央改札 交響曲 感想 説明

−Finale−ロンゲスト・ディー≪前編≫
REIM


 3月19日、悠久学園の仮想空間では…。

 「きゃっ!?」咄嗟に横へ飛びのくシェール…それと同時に!
 「こぉんのぉっ!!」「えいっ!!」とはしごと長刀でモンスターを倒すアレフとシーラ。
 「…ふん、俺の出る幕はねぇみてぇだな」と刀をしまうランディ先生…。
 その一方…。
 「……と魔物を倒しながら『魔界』と化した仮想空間を進んだ…無事に人質達を救出出来るのか? それとも…全滅するのか?」
 「「「縁起でもないことを言うなぁぁぁぁっ!!!」」」「きゃあっ!!?」…異口同音に3人に怒鳴られるシェリル…。
 「貴様ら、バカやってるヒマがあったらさっさと先に行けっ!」と漫才モドキをしてる学生達を怒鳴るランディ先生。
 …何故、彼らがこんな事をしているかというと…。

 …その発端は…ほぼ1時間前のミッション授業中に起こった…。

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 「よしっ、頂いたぜっ!」と≪ラブ・ポーション≫を手にするルシード。
 「ああっ、なんてことなのっ!?」「くっ! でもまだ終わったわけではありませんわっ!」地団太を踏んで悔しがるイヴと更に
 闘志をみなぎらせるクレア…。
 …彼らは今、ミッション『ラブ・ポーション』を受講(?)していた…。
 「ティセっ、ドクター・リカルドが捕まんねぇようにクレアを3回ブチのめしとけっ!」と指示を出すルシード。
 「はいですっ! クレアさん、覚悟ですっ!!」とクレアに挑みかかるティセ…しかし…。
 「…えぐ……痛いですぅ…(半泣)」…あっさりと……返り討ちに遭う…。
 「…一体なにやってんだ、あいつは?」「ほぉっほっほっほっ!!」「…あのなぁ…イヴ…一ついいか…?」「なにかしら?」
 「…その笑い…似合いすぎだぞ…」「…ルシードさん…覚悟はいいかしら…?(怒)」…超々々レア・アイテムの対戦車ロケット
 ランチャー−所謂、『バズーカー砲』というヤツである−Lv.6を構えるイヴ…。
 「おいっ、こらっ、待たんかぁっ!!」「…待てないわ…」とそれを見て慌てるルシードとそれを綺麗さっぱり無視するイヴ…。
 丁度その時に!
 「がっ!?」「え…?」急に倒れるルシードを見て訝る…。
 「ひゃぁはっはっはっ!! 他愛もねぇなっ!」「あなたは一体どこからっ!?」ここにいないハズのシャドウを見て驚くイヴ。
 「さぁな。そんじゃ、コイツはもらってくぜっ」と気を失ったルシードを抱えるシャドウ。
 「ご主人さまを放すですぅ〜っ!!」「ティセくん、待ちたまえっ!」と止めに入るリカルド先生…。
 「うるせぇ、大人しくしてろ」と飛びかかって来るティセ目掛けてコブシを振るう…。
   ごすっ!!
 「…あぅぅぅ…(泣)」…鳩尾のあたりを押さえてうずくまるティセ…。
 「それじゃ、あばよ」と言い残してルシードを抱えたまま消えるシャドウである…。

 一方…ミッション『逃げてきた少女』では…。
 「いえ〜いっ! ボクの勝ちぃっ!」「あのぉ〜、凄く痛いのですけどぉ〜?」とセリーヌに勝ったトリーシャ。
 「トリーシャちゃんっ! 更紗ちゃんがっ!」「あーーーっ!!?」シーラの悲鳴で周りの状況に気づく…。
 「さあ、我々と一緒に戻るんだ」「い、いや…」…怯える更紗と彼女に迫るゼファー先生…すると…。
 「ぐっ!?」…何者かに後頭部を殴られるゼファー先生…幸い気絶せずに済んだが…。
 「え…? あ、あなたはっ!?」「あらぁ、紅月さんではありませんかぁ〜」「セリーヌさぁん〜(汗)」…その場に漂っていた
 緊張感が殺がれてしまい、情けない声を上げるシーラちゃん…。
 そんな外野の声を無視して、
 「…トリーシャ・フォスター…私と一緒に来てもらおう…」「えっ? ボク?」と言われて、きょとんとするトリーシャ…。
   っづきゃ!
 「はうっ!?」…その直後、紅月の当身をくらい、気を失うトリーシャ…。
 「では、さらばだ…」「トリーシャを離せっ」「邪魔だ」飛びかかった更紗を地面に叩きつける…。
 「…ま、待って…」と呟くや否や更紗の意識がブラックアウトする…。
 「さ、更紗ちゃんっ! 大丈夫っ!?」それを見て慌てて彼女に駆け寄るシーラ達。
 「…どうやら…大丈夫のようだ…」と更紗を見て安堵の溜息をもらすゼファー先生…。
 そして…。
 『緊急事態発生っ!! ミッション中止、みんな、急いで仮想空間から戻るっス!!』というテディの声が響き渡った…。

 しかし…その最中…。
 「うわぁぁぁっ!!?」「は、離しなさいっ!!」「けっ、二人とも大人しくしてろっ!」「そうだ」
 …ミッション『究極の石像』に参加していたリーゼとクリスの二人もシャドウや紅月の手によってさらわれていたという…。
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 「…戻って来てねぇのが…リーゼ、ルシード、トリーシャ、クリストファーの4人か……けっ、この俺にケンカを売るとは…
  いい度胸してやがるぜ…」と吐き捨てるランディ先生…。
 「感心してる場合かっ!!?」「そうよっ、早く何とかしなさいよっ!!」口々に詰め寄るバーシア先生とヴァネッサ先生。
 「ギャアギャア騒ぐなっ! 出来るモンならとっくにやっているっ! 小娘っ、連絡はついたかっ!?」と彼女達に一喝し、
 更に家へ電話をしていたシーラに問いかける…。
 「い、いえ…3時間前に病院に行ったまま、まだ帰って来てないって…」という答えが返って来る…。
 「いい歳してカゼなんかで寝込むんじゃないよっ!」イライラした口調で吐き捨てるリサ先生…。
 …そう、間の悪い事に…フィム先生は今日、カゼで病欠なのだ…。
 「ランディ先生、強制的に彼らを引き戻す事は出来ないのか?」と問うゼファー先生。
 「さっきも言ったはずだ、出来るもんならやっていると」「というと?」先を促すリカルド先生…。
 「コイツのセフティーシステムは全て新米が作ったんだ…ヤツに聞かねぇと迂闊に手が出せねぇ」「なんて事だ…」天を仰ぐ…。
 「では、方法はないと言うのか?」とさらわれた4人を除く一同−殴られたティセと更紗は長椅子に横になっている−を代表して
 ルーがランディ先生に問う。
 「小僧、聞こえなかったのか?」「詳しく調べもせずに頭から決め付けるのもどうかと思うが…?」…二人の間で火花が散る…。
 「…ふん…ちょっと待ってろ…」とモニターに向かうと何事かを確認するランディ先生…すると。
 「…なるほどな…けっ、アイツらも意外といい加減だぜ…」と軽蔑の混じった声で呟く…。
 「どーゆうコトだ?」問いかけるアルベルト。
 「結論から言う……そこの小娘どもっ!」「は、はいっ!!」「わ、私ですかっ!?」シーラとシェリルが返事する…。
 そして、ランディ先生は彼女らにこう言い放った…。
 「もういっぺん仮想空間に行って、シャドウや紅月をぶちのめして来いっ!」

 …その後…様々な紆余曲折があったものの…ランディ先生、アレフ、シーラ、シェール、シェリルの5人が人質達を救出する為に
 再び仮想空間へと向かった…。
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