中央改札 交響曲 感想 説明

LunaticEmotion楼月邂逅
皐月


そこは闇の様に暗い部屋だった。
夜よりも深くなお濃い。
そんな闇が充満していた。
そんな闇の中これまたそれこそ星空のように幾千もの煌きを放つ光があった。
未だ人が見果てぬ高い空-虚空のような部屋。
そこは星辰の間と呼ばれるところだった。
そんな星が煌く部屋の中心部に誰かが立っている。
この闇の中明かり一つ持たず立つ者。
星の煌きが唯一その存在を他者に教えるようだ。
煌きの光に浮かぶ顔。
それは男とも女ともつかない貌。
男に見えるようで女にも見える。
両性が溶け合ったような所謂中性的な貌ではない。
その顔を見直す都度その顔が入れ換えられているような感じだ。
同じ人間でありながら顔だけは常に入れ換えられているような人間。
男か?女か?それが一切わからない。
そんな無貌の人間が立っている。
今、その目は閉ざされている。瞑想しているのか思考しているのか。
この闇の中では時の流れすらも狂うのか長いのか短いのか分からない時間が過ぎていく。
そして彼の者は口を開いた。

「防がれたか・・・・・・」

その一言だけが彼の者が発した言葉。
それもまたこの闇に溶けていくのだった・・・。




                        ******




そこは薄闇の支配する部屋。
昼は常に騒がしさが支配するが今この時は夜の闇が支配していた。
ジョート・ショップだ。
少々大きめの窓からは月光が冴え冴えと店内を照らしている。
その窓のすぐそば。
カインが明かりもつけずに立っている。
何を思うのか?何を想うのか?その表情からは一切が読み取れない。
それにしてもやはりこの若者には闇がよく似合う。
その深い漆黒の髪にしろ紫水晶の瞳にしろこの若者の全てを夜闇が淡く化粧付けるかのように際立たせる。
ぞっと怖気が走るほどの美貌。
何よりも危険で誰よりも妖しい美貌。
それは何よりも輝いて見える。
この闇が薄闇であるのはこの若者の闇のような輝きに圧倒されたせいか。
が、そんなものは知らぬと言わんばかりに遠いカインの静けさ。
無音、静謐のような沈黙が時を支配する。
その視線の先には何が見えるのか?

「シーラ・シェフィールドへの呪詛・・・」

沈黙を作った者が同じく沈黙を壊す。
そして思い出されるは吐き気を覚えるほどの禍禍しい核の色。

「街中での対象無差別の魔法の発動・・・」

不意に輝きそして周囲に鮮血と恐怖を撒き散らした時。

「なにが起きている?」

そして彼は月を見る。
変わらずそこにある月。
この夜の中蠢く者とそこにある様々な想い。
月だけがそれを知っているのかもしれない。




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アリサ・アスティアの朝は早い。
いや、以前より確かに朝は早かったのだが一人同居人が増えてから更に早くなったのだ。
彼女自身それを苦にしていないのだからそれは問題無いのだろう。
そして今日もまた未だ薄暗い中アリサは起き出してきたのだが今日は些か何時もと異なっていた。

「カイン君?」

未だ眠気が残る中目を擦りながら起き出してきたアリサ。
普段であればそのまま朝食の準備をするのだが今日はリビングについたら普段見かけない人物を見かけた。
当然のことながらカインである。

「アリサか」

アリサの姿を認めたカインは一言呟きそのまま沈黙しているのみだ。

「どうしたの?こんな朝早く」

確かにカインは何時も朝は少々遅く起きてくる。
と言うよりもアリサが起こしてくるまで眠っているのだが。
それだと言うのに今日はアリサが起こすよりも早くいやアリサよりも早く起きているのだから
やはり不思議に思うのは当然だろう。

「いや、少し考え事があってな・・・」
「昨日の・・・こと?」

不安気な眼差しでカインを見るアリサ。
何か厄介なことに関わってカインをまた喪うのは彼女にとって到底絶えられないことなのだろう。

「ああ」

そんな彼女の視線に気づいているのか気づいていないのかカインの返事は短く味気ない。

「そう・・・あの・・・気をつけて」

心配気な返事を返すアリサ。
分かっているのだ彼が何かをするとき自分が何を言っても無駄だと。
そのせいで悲しむことになったのだがそれでもカインはアリサの元へと戻ってきた。
何も変わらないで。
何も変わっていない…それは嬉しくもあるが悲しくもある。
ただそれでもカインは気づいているのかいないのか分からない。
それでもアリサは再会したときにカインが自分に言ってくれた言葉を信じ今日も生きる。
仮面を着けることの無い今を。

「・・・アリサ、とりあえず紅茶をくれ。朝はまずお前の紅茶を飲まないと調子が出ない」
「ええ」

その言葉に嬉しそうにキッチンへと走るアリサ。
もうすぐしたらリビングに紅茶の芳しい匂いが満ちるだろう。
普段と少々異なっているがアリサ・アスティアの朝はこのような感じで始まる。




                       ******




気分的なものではほんの少し前なのだが先程まで薄暗かった空も今は日も高めに上がり街も賑やかさが溢れている。
朝食も既に済ませジョートショップの中を掃除しているアリサ。
カインは何時ものように図書館へ行きその後はさくら亭で読書だろう。
今店内にいるのはアリサとテディのみだ。
既に掃除も大半が終わっているのでこれが終わったらテディと遊ぼうかと考えているときだった。
不意にカウベルが鳴り来客を告げた。

「あら?誰かしら」

手を休め玄関の方へと向かうアリサ。
その前をテディが先導する。
なおテディだが少し前にアリサがカインに用意したケーキを食べてしまったことがカインにばれたため
カインにお仕置きだと言われ口が開けなくされてしまっている。
ただ不思議なことに口が開けず何も食べることができないのに何も飢餓感を覚えることも空腹で倒れることもない。
そこらへんはカインが何かした程度なので考える必要も無いのだが。
ただ、テディ自身としては目の前においしそうな物があるというのに食べれないと言うのは
やはり苦痛なようでカインを見かけるたびに喋れない中必死に口を開けれるようにと懇願しているのだった。

「アリサおばさーん。こんにちはー」
「あら、トリーシャちゃんにシーラちゃん。どうしたの?」

来客者は二名。トリーシャとシーラだ。

「えへへ、今日学校が早く終わったんで・・・」
「私は、ピアノのお稽古が」

それぞれ控えめな笑顔で言うトリーシャとシーラ。

「そう、ちょうどよかったわ。私もお掃除が終わったところなの。
 よければいまお茶を入れるわね。どうぞ座って待ってて」
「やったー」

同じように微笑を浮かべやさしい声で返事を返すアリサ。
アリサの返事に本当に嬉しそうに声を上げるトリーシャ。

「少し待っててね」

そう言い残しキッチンへと向かうアリサ。
残された二人はアリサの言葉どおりに空いている椅子へと座る。
アリサがお茶の準備をするまでまだ時間がある。
トリーシャとシーラ。
二人の間に会話と呼べる会話はないがそれでもこの静かさが苦痛ではなかった。

「お待たせ」

アリサが奥から紅茶とこれはやはり手製だろうクッキーを載せたトレイを持ってやってくる。
そのクッキーを見てその後ろでテディが声なく涙しているが3人とも気づいていないのか声すらかけない。

(どうせ僕は要らない動物なんッス)

そんな状況にテディは何か悟ったのか涙を流すことをやめ一人いや一匹黄昏ていた。

「わーおいしそう」
「ほんとう」
「ふふ、ありがとう」

二人の喜びの声を聞き自身も嬉しそうに笑いながら御礼を言うアリサ。
妙に華があるこの時だ。
クッキーを摘みながら談笑をする3。
不意にトリーシャが何気に言った。

「そう言えばカインさんは?」
「カイン君はさくら亭に行っているわ」


トリーシャの言葉にいやカインの名に少し顔を陰鬱気にするシーラ。
いまだに始めて出会った頃の事が尾を引いているようだ。
詳しくは知らない。カインが悪夢のことは全て記憶より消し去ったから。
だがあの時、カインが自分を見捨てたと言うことは他の人間より聞き及んでいる。
そして最後に助けたのも見捨てたカインであることも。
ただシーラにとって問題なのは誰かに見捨てられたということだ。
未だ自分の価値観に自信が持てないこの少女はたとえ一度も会ったことの無い人間であろうと
見捨てられたと言うことは自分が否定された気がして不安で仕方が無いのだ。
だが流石に人の機微を知れと言うのは未だに10を超えてまだ僅かしか過ぎてないこトリーシャに
言うのは無理か隣に座っているシーラの様子に気づかず言葉を続ける。

「なんか他の人達はカインさんのことあんまり良く言わないけどそんなに悪い人だとは思えないけどなぁ」

フッと思い出すような仕草をしながら言うトリーシャ。
アリサもシーラの様子に気づいていたがカインの事を良く言われそのまま話を続けてしまった。
やはりこの女性にはアリサにはカインが一番なのだろうか?
未だ過去に縛り付けられている彼女は・・・。

「トリーシャちゃんありがとう・・・」

先程よりもなお輝く笑顔を見せるアリサ。
そんなアリサの笑にトリーシャはおろか陰鬱気な考えに入り込んでいたシーラも魅入った。

「そ、そういえばアリサおばさん。カインさんとはいつ知り合ったの?」

今の自分の感情を振り払うかのように話題を変えるトリーシャ。
最も今回ここに来たわけはこれがメインなのだが。
なんと言っても街の人間が知っているアリサの過去はこの街にきてからの物しかない。
そのうえアリサは夫を喪っており誰もがアリサに過去(たとえそれが夫を喪う以前のものでも)
を聞くのを躊躇ったのだ。
それがアリサが心をより強く壊すことになっていても・・・。
そんな中現れたカイン。
アリサが見せた夫が居なくなってから一度も見せてない感情を浮かび上がらせたカイン。
誰もが彼と彼女の過去について知りたがっていたのだ。
なんと言っても性格の悪いカイン(と言うのが街の人間が抱いているカインに対す感想)
と誰にでも好かれる性格をしたアリサがどのようないきさつで知り合ったのかが
ここ最近のエンフィールドの一番大きな話題である。
そしてそれに対するアリサの答えは・・・。

「カイン君と知り合った時?」
「うん!」

一度聞き返すアリサ。
シーラまでもが気になるのか顔を輝かす。

「カイン君と始めてあった時か・・・。懐かしいわね」

ふとそのときの事を思い出しているのか柔らかい表情をし言うアリサ。

「あれはそうね・・・私がまだ十四歳のころかしら」

一言一言を懐かしむように話し出すアリサ。

「そうね、あの日は何本もの満開の桜が咲き乱れた月夜の事・・・・・・」

思わずその情景を思い浮かべる二人。
ほぅとその想像だけで感嘆のため息を漏らす。

「あの日私は・・・」

だが話はそこで打ち切られた。

「すいませ−ん」

カウベルが鳴り新たな客の来訪を告げた。

「あ、はい。ごめんなさい二人とも。この話はまた後でしましょう」

そう言い残して来客者に向かい歩いていく。
その来客者を射殺さんばかりに睨むトリーシャ。
だが流石にお客が来たと言うのにこれ以上ここには居られない。
アリサに一言告げ店から出て行く。
次こそは聞いてやると強く思いながら。

「あ、すいません。それでご用件はなんでしょうか?」

来客者は女性だ。
メイドの服をそつ無く着こなしている。
この街でメイドを雇っているのはマリアかシ−ラ。
シーラが知らなかったことはマリアの家で雇っているメイドだろう。

「ええ、あの以前マリアお嬢様にクッキーを差し上げたことがありますよね?」
「ええ、それが?」
「あの後旦那様に用があって来客された中の方でそのクッキーを大層お気に入りなされた方が
 いらっしゃいまして三日後その方がまた旦那様の用件でお見えになられるとの事でして
 できればもう一度そのクッキーを作って欲しいと旦那様がおっしゃいまして本日伺わせてもらったんですが
 お願いできるでしょうか?」

と、メイドは言うがもちろんマリアの家で用意されるクッキーは来客用に出されるのもそうだが
普通に食されるものもまた一般の家とは別格のものだ。
なんと言ってもマリアの家は世界的な大財閥、ショート財団なのだからクッキー一つ手にしてみても
同じように有名でなおかつ味もまた一級品の店の物を使っている。
それでもなおアリサのクッキーが良いと言うことはアリサが作るクッキーはそれと同格か
それを超えていると考えて良いだろう。

「ええ、その程度でしたらお安いご用ですわ」
「そうですか!それでしたらこちらのほうが依頼料となりますので」

と言って取り出される意匠が施された袋。

「この中に材料費なども含まれておりますので」
「そんなクッキーを作るだけなんですからお金なんて・・・」

申し訳なさそうに言うアリサ。
彼女にしてみれば自分の作ったクッキーが喜んでもらえたそれだけで十分なのだろう。

「いえそうは言ってもこれは依頼ですから。ここでお金を受け取っていただけないと
 私が旦那様にお叱りを受けてしまいます」

流石に困った表情をするメイド。

「それでしたら材料費分だけで後は結構ですわ」

これでもアリサにしては精一杯の譲歩だ。
流石に自分がお金を受け取らなかったせいで彼女が叱られるのはと思ったのだろう。

「あの、お願いします。流石にこんな状況ですとこれ自体経費に計算されますから」
「どうしたんだ?」

アリサの言葉に困り果てたメイド。
そんな時であった。カインが帰ってきたのは。

「あ、カイン君。お帰りなさい」
「ああ。で一体なんなんだ?」

カインのその言葉にいきさつを説明するアリサ。

「ふ−んなるほどな。いいぞ置いていって」

メイドに一言告げるカイン。
カインの顔を見て意識を飛ばしかけたメイドだがカインの言葉をかけられそれから僅かしてから
言葉をかけられたことに気づき一言謝罪してからほっとため息をつき
カインに依頼料を手渡し受け取りに来る時間などを告げ去っていく。

「カイン君!」

流石に他人の前で叫ぶのは躊躇われたか居なくなってから非難の声を上げるアリサ。

「良いだろう別に。向こうはビジネスできているんだ。
 ならこっちもビジネスの対応をするだけだ」
「でも・・・」

カインの言葉も最もなのだがアリサはやはり納得できないのだろうなおも食い下がる。

「ふぅ。それじゃあその金使って他の連中にもつくってやれよ。
 貰ったのならどんな金の使い方するかは本人次第なんだからな」

それだけ言い残し自分の部屋に戻るカイン。
だったが途中で止まった。

「あ、そーだテディ」

そう言いすっとテディに手をかざす。
今度は何をされるかとびくりと体を震わすが思えなかったのでカインを見る。

「なにしたっすか?カインさん」
「お仕置きはここまで。また人のもの食ったら同じだぞ」

確かにカインが手をかざすまでは言葉はおろか口を開くことすらできなかったテディだが
確かに今喋ることができた。
それを見届け今度こそは部屋に戻るカイン。
残されたテディはしばらく呆然としてからアリサの元へと向かった。

「ご主人様ぁ!うぅ辛かったッス。と言うわけで僕にもクッキー作って欲しいッス!」

やはり優先されるのは食い気か。真っ先に今話題に出たクッキーを欲しがる。
最も心の中では二度とカインの物は食べたりしないと固く誓っていたが。

「あらあらテディ。ええ分かったわ。すぐに作ってあげるから待っててね」
「はいッス!!」

そして一緒にキッチンへと向かっていった。




                    ******
  



クッキーも出来上がりテディと楽しく談笑をするアリサ.
最初カインも誘ったのだがなにかやっているようで断られたので仕方なくカインの分を
取り置きしお茶の用意をして今にいたっているわけだ。
その際やはりテディは心のそこから安堵していた。

「そう言えばご主人様、さっきトリーシャさんも言ってたすけどカインさんといつ知りあったんッス?」
「あら?テディも興味あるの?」
「当然ス!ご主人様とあの極悪人が・・・」

テディの言葉もそこまでだった。
極悪人と言う言葉が出た瞬間一瞬にして首から下が氷に覆われたのだ。

「ぴぎぃーーーー」

珍妙な叫び声を上げるテディ。
流石のアリサもこれには苦笑いするだけだった。

「カ、カインさん!ごめんなさいッス!許して欲しいッス!もう言わないッス!」

必死に謝るテディ。
その甲斐あってかすぐに氷はなくなったのだがいかんせん冷えた体は早々あったまらない。

「ふぅ。テディ先にお風呂に入りましょうか?」
「は、はいッス」

こうしてテディの中でまた一つ教訓が出来上がった。
すなわちカインには逆らわないという教訓が・・・。
だがアリサの昔話であるがこの分では語ることができるのはまだ先になるようであった。




                     ******




夜も更け辺りの家もそれぞれ明かりをともし始めた。
ジョーとショップも最早夕食を済ませそれぞれがゆっくりとした時を過ごしている。
カインもだ。
リビングには昼のクッキーとあの後更に作り上げたクッキーをテーブルに載せそれぞれ思い思いのものを
取って時を過ごしていた。

「そう言えばカイン君」
「?なんだ」

クッキーを持たず紅茶を手にしながら今だ本を読みつづけているカイン。
そんなカインを紅茶も持たずに見えない目で見つめて暖かく微笑んでいたアリサが声をかける。

「今日、トリーシャちゃんに聞かれたの。私とカイン君が出会った時のこと」
「ああ、あの時のことか」

流石のカインもこのほとんど思いでであろうと人であろうと何かに執着すると言う姿がないカインも
アリサとであったときは別なのか感慨にふける表情を見せる。

「懐かしいわね」
「ああ、だが俺は最初に会ったときはお前のことは対して気に留めていなかったぞ」
「知ってるわ」

言葉少なげなアリサ。
その見えない目で何を見つめるのか?

「まぁそれが今じゃあ結構面白いからってんでずっとそばに居させるようにしたが」

その言葉に透き通った笑みを浮かべるアリサ。
本当に嬉しいのだろう。

「私は今でも鮮明に思い出せれるわ。あの夜のこと・・・」
「・・・・・・」
「あの桜が咲き誇る夜。月だけが知っている私達の出会い」

顔を上に向けそのときのことを思い出していくアリサ。
そのときは未だ彼女にとって聖なる時なのだろうその表情はその容姿と絡み神々しく見えた。

「私は・・・あの夜を忘れれない・・・・・・」

言葉を続ける出なく途中で切るアリサ。
だがカインは何も言わない。
闇の如き美しさを持つ青年は彼女を見て何を思い想うのか?

(今この時が・・・永遠に続くのなら、私は他になにも要らない・・・)

顔を戻しカインを再び見つめるアリサ。
カインはそんな彼女を見ながら静かに笑みを浮かべていた。
今アリサが浮かべるものと同じ笑みを・・・・・・。
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