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果てしなき世界 第1話(中編)
SHION


【エレイン橋】
「・・・はぁ」
少女が溜め息をしながらエレイン橋を歩いている。
「何かおもしろい事ないかなぁ」
ふと立ち止まり、上を見ながら呟く。そして、俯きながら歩き出す。
ドン
「うわぁ!?・・あっ!ご、ごめんなさい」
「別にいいさ、お互い何もなかったようだし」
微笑みながらこたえ返す。
(うわぁ〜、すっごくキレイ・・・・あれ?でも誰かににているような??・・・)
そのぶつかった相手は、細く長い黒髪を後ろで束ねていて、凛としていて、ブラックオニキスのような瞳、鍛えているだろうと思われる引き締った身体つき、その体型に合うような185cm前後の身長。そして神秘的な印象を持った男性である。
「おい、どうした」
「えっ、あ〜ちょっと考えごと・・・」
「そうか・・・・1つ聞きたいことがあるんだが」
「ん〜、別にいいけど・・なに?」
「何処か仕事を紹介してくれそうな所しらないか?」
「えっと、どんな仕事がいいの」
「何でもいい」
「そういう答え方って、けっこ〜困るんだけどな〜」
「そうか」
「そうなの・・・・・とりあえず着いて来てよ、案内するからさ」
ま、いっか、というような感じで話す。
「頼むわ。それと俺は【東・シオン】宜しくな」
薄く微笑みながら自己紹介する。
「あっ、ボクは【トリーシャ・フォスター】こっちこそヨロシク!」




「・・でねでね!そしたら・・って、もう着いちゃったよ・・・あそこがジョートショップだよ」
目的の場所が見えてきたので、ビシィっと指を指しながら教える。
「おぉあそこか。それじゃぁありがとうな」
手を振りながらジョートショップへと歩いていく。
テクテクテクテクテクテクテク
テクテクテクテクテクテクテク
「・・・って、何でついてくる」
まさか案内賃でも取るというのか? などと考えながら聞く。
「ははは、なんか暇でさぁ・・・ダメ?」
「・・・好きにしろ」
そんなこんなでジョートショップの前まで行くと、
「・・んっ?なんだろ・・・え〜と『雷鳴山まで薬草を採りに行ってきますので、本日は休業とさせていただきます なにか御用件のある方は また後日いらして下さい  アリサ アスティア』・・か」
「えぇ〜〜〜雷鳴山!!!」
びくぅ
「・・ど、如何したトリーシャ。いきなり大声を出して」
いきなり大声を出したトリーシャに驚きながらも、どうしたのか聞き出す。
「今の雷鳴山って、モンスターが大量発生していてきけんなんだよ!!!」
「なに!」
「ア〜〜どうしよう」
がしぃ
「おい!トリーシャ!!」
「はっ、はい!」
いきなり肩を掴まれ驚くトリーシャ。
「雷鳴山はどの方角にある!!!」
「えっ」
「どこにある!!」
「あ、あっちの方に」
「あっちか!!・・・」
ダダダダダダダダダ・・・・
人を避けながら、かなりのスピードで走っていく。
「・・・・・はっ!いけない早く自警団に知らせなきゃ!!」
呆けていたトリーシャも、急いで自警団事務所に向かって走り出す。




「・・・ふぅ、これぐらいでいいかしら。テディそっちはどう?」
「こんなに採ったっスよ、ご主人様!」
テテテテテ
嬉しいのか、腕一杯に薬草を抱えて走ってくる。
「どうっスか、ご主人様!」
「たくさんがんばったみたいね、テディ」
アリサは微笑みながらテディの頭を撫でる。
「はいっス!」
アリサに誉められて嬉しいのか、無邪気に喜んでいる。
「う〜ん、もう少し採っていきましょうか」
「そうっスね」
ガサガサ・・ガサガサガサガサ
「あら、なにかしら?」
ガバァ!
茂みの中から何か大きなものが飛び出してきた。それはなんと・・・オーガだった。オーガは目の前にいるアリサを襲いだした。
「ガァアアアアアア!!!」
ブン!!
「きゃあ!」
ドゴォン!!
横に跳び退いたアリサは、何とか避けることができた。
「ご主人様、大丈夫っスか!?」
「え、ええ何とか」
アリサは立ち上がろうとするが、
「くっ」
「ご主人様!」
アリサは避けたときに、足を挫いてしまったのだ。
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、
そうこうしている内に、オーガが近くまできてしまった。
「グゥゥゥゥゥ・・ガァアアアアアアアアア!!!」

「キャァアアアアアアアアアアア」
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