中央改札 交響曲 感想 説明

HAPPY END! , Happy end ? (3)
辻村 貴之[HP]


そして数ヶ月後−−−−−−


「よう久! ひさしぶりだな」
「久しぶりですね。悠さん」

 アリサさんの鶴の一言がきっかけで、あの後すぐにエンフィールドでは条件付きで一夫多妻制度が採用されることになった。そしてその条件『住民の八割以上の支持』を満たして、悠さんと僕はたくさんのお嫁さんをもらうことになったんだ。

 え? 『アレフはどうした?』って? 彼場合は同性の支持がないからね。

 何故か悠さんと一緒に認められて戸惑った僕だけど、たくさんのお嫁さんがもらえることに悪い気はしなかった。いや当初はすっごく嬉しかったんだけどね・・・・・・・・・

「・・・・・・痩せたな久。大丈夫か?」

 頬はこけ落ち体重をごっそりと減らした僕に哀れむような視線を向ける悠さん。よほど心配してくれているのだろう。即座に高度な回復魔法をかけてくれ、体力回復に絶大な効果のある貴重で高価な魔法薬の数々を惜しげもなく差し出してくれる。

「・・・・・・悠さんは以前より元気そうですね」
「嫁さんたくさんもらったんだ。元気になるに決まってるじゃないか!」
「・・・・・・・・・・・・・・」

 シーラさん、エルさん、リサさん、シェリルさん、パティさん、マリアさん、メロディーさん、そしてトリーシャにローラ。9人にも及ぶ奥さんを通い妻させ、連日『周囲の人が思わず固唾をのんで見守ってしまうほど』激しい夫婦の営み(ははははは・・・・)をこなしている悠さん。

 何でもそのたくましさに惚れる女性や尊敬する男性が後を絶たないとか・・・・・・。

 ごめんなさい、悠さん。僕、貴方のこと誤解してました。本当は貴方、煩悩大魔王じゃなくて『絶倫』煩悩大魔王様だったんですね。

 けどお願いだからもう少し加減してください。 同じようにと迫られる『あくまで普通な』僕はもうボロボロなんですよ〜ぉ(涙)




 絶好調の絶倫煩悩大魔王と見る影もなくやせ細った旧鬼畜大王。この二人の物語は瞬く間に世界中に広まり、そして末永く語り継がれたという・・・・・・・。



Fin?
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