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死神の奏でる幻想曲 第六話
わ〜の


DEATH

どうしよう・・・そんな言葉が、俺の頭の中で駆け回ってやがる。 けど、それは駆け回るだけで、実際にどうするかなんて思いつかなかった。
・・・大体この檻は何なんだよ、この鉄棒、俺が両手開いたより太いぞ、俺らは魔物か?魔物っていやぁこの牢屋の前うろついてやがる。俺、こいつ知ってるぜ、『マンイーター』って言うんだ。でもホントは魔物なんかじゃない、魔獣なんだ。魔獣は魔物より、強くてタチが悪いんだぜ、今の俺の腕じゃ太刀打ちなんてできねぇ、喰われるのがオチだ・・・え?魔獣と魔物の違い?
フフン、説明してやるから耳ぃカッポジって聞けよ、え〜っと・・・『魔獣とは天地に満ちる魔力、あるいは人為的なそれの影響を受け、肉体的、精神的に強化された魔物である。更に、特殊な能力を持っている場合が多く、魔法を操るものさえいる』・・・ってなトコだ。どうだ?俺って物知りだろう?別に本に書いてあることを丸暗記した訳じゃないぜ、・・・ホントだって!・・・何てったって、俺はあの『一撃の王者』リカルド・フォスターみたくなるんだ。カッコイイよな〜!どんな相手でも一撃で倒しちまうっていうんだから!
・・・そうなるにはまず強くならないとだめだ。もちろんただ強くなる訳じゃないぜ、『真の最強とは、肉体、精神共に強くなくてはならない』んだからな!
そのための努力もしてるぜ?俺、槍を使ってんだけど、それの練習を欠かしたこともない、精神的に強くなる特訓もしてる。アッツ〜イ風呂に入ったり、顔に洗濯ばさみ付けたり、激辛カレー大食いしたり・・・そしたら何故か母さんと妹に、泣きながら『止めてくれ』って頼まれた。何故かって父さんに聞いたら『お前の身体を心配してるんだよ、それよりお前のあれは何のマネだ?』って聞かれたから、精神的に強くなる特訓って言った。そしたら父さんは『あれは我慢大会の練習にしかならない』って呆れ顔で言ってた。・・・むう、精神的に強くなるのは大変だ、だが俺は諦めない!夢のために!!くぅ〜、カッコイイ〜!!!
・・・は!今はそんなこと考えてる場合じゃなかった。えっと・・・どうするかだよな・・・・・・・・・思いつかん・・・・・・他の連中、邪気のせいで寝込んじまってるしな・・・・まあ俺は特訓の成果で平気だけどな・・・・でも俺だけじゃどーしよーもねー・・・でも俺って何かやらないと気が済まない質なんだよな・・・・・・この性格は自覚ある・・・前、口うるさい妹に言われた・・・・こうなったら!
「やいやい!クマ!こっち向け!」
・・・無視された。
「おい!こっち向け!聞こえないのか!?聞こえないんだな!やーいやーい!」
・・・無視された。
こ、こうなったら・・・俺はそこら辺にある石を掴んで・・・投げたぁ!おお〜と、暴投です!マンイーター選手の頭にぁたったぁ!!オッと、俺を睨んでおります、今にも跳び掛かってきそうな・・・・・やべぇ・・・マジで怒ってる・・・・全く、そんなに痛くなかったろうに・・・心の狭いヤツだぜ・・・ま、まあ、大丈夫だよな・・・・・ほら、この檻、頑丈っぽいし・・・・・・・・・と、とりあえず・・・
「や・・・やい・・・・でくのぼー・・・・」
「るぐああああぁぁ!!」
「ひえ〜!!やっぱりダメっぽい!」
ヤツは腕を思いっきり振り上げた!情けないかな、俺にできるのは目をぎゅっと閉じることだけだった・・・・。
『タイムズ・ウィスパー』
え・・・・?
ヒュッ・・・・  ドゥッ・・・
何かが空を斬る音、何か重い物が落ちる音、そして・・・ 
ずうぅぅんん・・・
更に重い物が倒れる音。
「もう大丈夫だよ」
暖かい、そして強い何かを感じさせる声。その呼びかけに恐る恐る目を開くと・・・・そこには首を切り落とされたマンイーター、そして、オヤジが一人・・・後ろに何人もいるみたいだけど、そんなことどうでも良かった。
そのオヤジ・・・いや、そのお方は肖像画で見たことがある。『一撃の王者』リカルド・フォスター・・・・憧れの人が、目の前にいる・・・。
「君はこの邪気は平気なのだね?」
いきなり話しかけられて、俺は慌てまくった。仕方ねぇよな、憧れの人が助けてくれて、更に話しかけてくれてるんだから。
「は、はい!ご、ごごごご心配あ、あ、アリが十匹、ありがとうございます!」
俺、何いってんだ?俺がドモってると彼の後ろから声を掛けたヤツがいた。・・・邪魔しやがって。
「フォスター隊長、子供達をいかがしましょう?放って置く訳にもいきませんし、運び出すにしても人数が多すぎます」
確かに捕まった奴らって軽く二百はいるぜ、フォスターさん達で二十人そこらだもんな・・・。
「・・・魔術師達にこの部屋の邪気を中和してもらってくれ、私はこの少年に事情を聞いてみる」
「は!」
そう言ってヒラとおぼしき団員は、後ろの、フード被ってる連中の所へ行った。・・・ふぅ、これでフォスターさんと話ができる・・・っていない、フォスターさんは?
辺りを見回すとすぐ見つかった、牢屋の扉の前で・・・剣を抜いた。まさか・・・
ッキン!
「す、すげぇ・・・」
錠を斬っちまった、・・・厚さ五センチはあったぞ?流石ってしか言えねぇよ・・・。
「取り敢えず出てきてくれ」
「は、はい・・・」
我ながら妙なトーンの返事だ、取り敢えず牢屋の外に出る。俺が魔術師達が邪気を中和する作業をボンヤリと眺めていると、リカルドさんから話しかけてきた。
「まず君の名前を教えてくれ、私はエンフィールド自警団、第一部隊隊長のリカルド・フォスターだ」
エンフィールドって街は知ってる。俺、結構イイトコの坊ちゃんなんだ、だから勉強できたから頭いいんだよ。・・・でもエンフィールドってここから結構遠かったよな?何でこの人達がいるんだ?
「アルベルト・コーレインって言います、・・・アルって呼んで下さい」
俺はしっかり丁寧語で喋った。



「さて、早速始めよう、君はここが何処か分かるかね?」
「・・・?」
アルベルトには質問の意味が分からなかった。それを察したらしく、彼は言い直した。
「つまりは、ここが何という地名で、何という場所か分かるか、という意味だ」
「ここはアーベント王国のアーベント城の地下ですよ?」
「そうか・・・」
「あの、何故そのようなことを?」
考え込むリカルドに、彼は聞き返した。まるでここが何処か分かっていないような物言いだったからだ。
リカルドは『ポイズン』のこと、魔法陣の事などを話した。本当は時間が惜しいのだが、説明をしないと話が円滑に進まないのだ。
「アル君、この事件に関して心当たりがある事、何でもいいから話してくれ」
「・・・近頃、王の側近にクライドとかいう男が就いたんですが・・・」
「クライド?」
「ええ、そいつが犯人です、実際に本人がここに来て、あのマンイーターを召還した挙げ句、事の次第を俺にベラベラ喋ってくれましたから」
その答えにリカルドは苦笑した。
策略の場合を除いて、敵側に情報を流すなど愚の骨頂だからだ。まさかエンフィールドの自警団が来る事を見越して、攪乱のための情報を流した、などという事は考えられない。そのクライドという男は、策士としては三流以下という事である。だが・・・
「魔法の腕は侮れないな」
魔獣を召還する魔術師など、エンフィールドでは魔術師ギルド長くらいである。
「ええ、魔法で王に取り入ったんだそうです」
これもクライド自身からの情報らしい。


ところでこの会話を盗み聞いていた者がいた。
その人物はリカルドにすら気付かれずに部屋を出ると、音もなくその階を駆け抜け、階段を駆け上がった。
死神の力に反応する魔法陣・・・それはこの事件に死神が関わっているという紛れもない事実。
クライドという魔獣すら召還する魔術師・・・死神の魔力は、人間のそれと比較にならないくらい高いという事実。
この事件を起こしたのはその男・・・これだけ情報があれば間違いない。
クライドが死神である。
何故か分からない、彼と二人きりで話してみたかった。説得してみたかった。
〜貴男は死神の王、すなわち死王の生まれ変わりだ〜ある人物にそう言われた事があった。別に死王として同族の愚行を止めたかった、という訳ではない。
何故かは分からない。別に正義などというものに突き動かされた、という訳でもない。
自分は無いはずの責任に突き動かされている・・・
そこまで考えて何故だか自分も短絡的な愚か者に感じられた。もっとも、自分が崇高な人物だとは思わないが・・・
彼、フィラネス・ヴァルシェンクは自嘲的な笑みを浮かべた。


フィルは静かすぎる城内を足早に歩いていた。リカルド達に追いつかれたら面倒だからだ。
ここにも悪魔草の根が張っている。
人っ子一人見あたらない。城の者は殺されたか逃げ出したかのどちらかだろう。
たまに出会うのは番人代わりの下級悪魔だけ。それらを音もなく滅ぼしながら進んでいく・・・そんな単純作業を続けていうちに何処かから爆発音が聞こえた。それだけではない、剣戟、怒号、悲鳴。その音に向かって進んでいくと・・・そこは広間だった。
そこでは何十人という騎士達と何十匹という悪魔が戦っていた。多分アーベント王国の騎士団とクライドの召還した悪魔達だろう。
形勢はやや悪魔達に傾いている。
散発的に飛び掛かってくる悪魔を太刀で葬りながら様子を見る。
悪魔の動き、騎士の攻め方などから、広間の奥にある一番大きな扉。
それを悪魔達は守っているらしい。それはつまり・・・
(あの奥にクライドが・・・)
そう認識すると、フィルは呪文を唱えつつ駆けだ・・・そうとした。
「ちょっと!そこの貴方!」
名も知らぬ、物凄く場違いな雰囲気を醸し出す少女が立ちはだかった。
年はフィルとより少し上、といったところ。気品の漂う、なかなかの美少女だ。だがその気品こそが、この場の雰囲気に染まらない原因となっている。少なくとも邪気をはね除けるだけの実力はあるようだが・・・。
「誰かは知らないけど、ここは私たちに任せて貴方は・・・」
その場に転がりまくる悪魔の死体を見て、絶句する。
どうやら彼女は、フィルの事を、手柄欲しさの駆け出し傭兵か何かかと思って、立ち退きを勧告しようとでも思ったのだろう。だが、予想に反して、その実力は尋常ではない。
(まさかこの子が全部・・・?)
現場の状況から考えて、その結論に達するが、どうしても信じられない。
フィルは、立ちすくむ少女の隙をついて、再び駆けだした。
「っ!ちょっと?!」
我に返り、慌てて止めようとしたが、彼は既に視界から消えていた。
「一体何を・・・考えているのよ?」
少女は思わずそうぼやいた。
一方フィルはというと騎士達、悪魔達の間を縫い、悪魔の一番密集する扉の前へ呪文を解き放った。
『ソル・リズム』
ぶわぁぁぁぁ
『!!!!!』
生まれ出た光の洪水は、闇に巣喰うモノを、その悲鳴ごと呑み込んで・・・消えた。その威力に、その場に存在するもの全員が震撼し、沈黙する。例外一名を除いて。
フィルは、一瞬割れた悪魔の壁を抜け、扉の中に滑り込んだ。
バァン!
彼が勢いよく扉を閉めると、その音に反応したように、広間は再び騒がしくなる。
「・・・・・・」
その騒ぎを後目に、彼は短い廊下を進む。正面には、又も大きな扉。恐らく謁見の間だろう。扉の先からは今までより濃い邪気が感ぜられる。
扉に手を掛け、押し開く。
彼の視界に飛び込んできたのは・・・


天井が高く、奥行きのある部屋だった。美しい装飾、バルコニーへ続く大きな窓。だがそれは、悪魔草の根が部屋全体にビッシリと張り、所々に見えるだけだった。
そして、本来玉座の在るべき場所には、黒球が一つ。ソレが、この城に蔓延する邪気の根源。悪魔草の核。
ソレを破壊すべく呪文を唱え・・・
「壊すのか?」
突然、横から声を掛けられ、詠唱を中断する。彼が振り向くと、一人の男が立っていた。
年齢は三十過ぎ、といったところ。それなりに整った顔立ちをしていて、礼服に身を包んでいる。
そして特筆すべきは、その瞳。
フィルと同じく、光と闇の瞳・・・。そして、その男のそれに、満ち溢れる、狂気。
この男が・・・
「貴男がクライド・・・」
「その通りだ、同族よ」
あっさりと、肯定される。
(この男が・・・)
彼は再び、表情のない口を開く。
「何故・・・このような事を?」
その質問に、彼は嗤った。
「ヤボな事聞くなよ、分かるだろう?憎いんだよ、神共が。お前だってそうだろう?これは復讐の準備だ」
「悪魔草を育て、子供達を誘拐する事がですか?」
「悪魔草がある程度成長すると、魔界への扉になるって話し知ってるよな?」
確かにその話は知っている。だが、魔界への扉を開くなど、地上を混乱させるだけで、復讐に何の利益もないはずだ。
「魔界へ繋げてどうするのです?」
「大魔王の旦那とグルを組む。誘拐したガキ共は、その契約料だ」
「なるほど・・・」
確かに、大魔王と契約するなど、並の手付け料では済まないだろう。それに見合ったモノとして、子供の魂は契約の品としては最高だ。そこで彼はふと思いついた事を口にした。
「所で、この国の王はどうなされたのです?」
「あのオヤジなら『核』の中だ。大丈夫だ、俺が奴に定期的に力を与えてるから、草が枯れるなんて事はねぇよ」
まるで王の存在より悪魔草を気遣っている言い方だったが、王の事を、ふと思い出す程度に扱っていたフィルも、クライドの事は言えないだろう。
「・・・あの件は、滅火の神『サラマンドラ』一族の王の先走りですよ?神族全体が悪い訳ではありません」
聞きたい事が無くなった彼は、クライドの説得にかかった。あの件とは、死神の町が崩壊した件だ。
出来れば道を改めて欲しい。同じにおいだからかも知れない、彼はクライドに対して、妙な親近感を抱いていたのだ。
だがクライドは、彼の言葉を間違った方向に解釈した。
「何だよ、あの偽善者共を庇うのか?」
「そうではありません、彼らにも死神と同様、人間と同様、営みがあります。家族があります、友があります。
 何も知らない者達も多いはずです。・・・彼らに、同じ思いをさせる気ですか?」
その問いに・・・クライドの表情が硬い、苦しげな表情に変わった。
「・・・自分たちの国の事なのに、知らない奴も悪い。トカゲ共も許せねぇし、そいつらを抑えられなかった神王も憎い」
この答えを聞いて、彼は説得が不可能と判断した。
少し心がぐらついたようだが、こんな理不尽な答えが出てくるほどなら、意見を変える事はないだろう。
「意見が、合致しそうもありませんね・・・元々、合うとは思っていませんでしたが・・・」
フィルは、手を前に突きだした。
空間が揺らいだ瞬間、彼の手には、清廉で、邪悪な鎌が握られていた。
魂を切り裂く死神の鎌・・・それに秘められた力は、持ち主の魂によって変わる・・・死神の魂の写し身・・・。
「残念だな、せっかくウマが合うと思ったのによ」
クライドの手にも、同じような鎌が握られていた。
「その前に、提案があります」
「何だよ?」
今にも飛び掛かろうとしていたクライドが、律儀にもフィルの話しに耳を傾ける。
彼はクライドに対してニッコリと笑みを浮かべながらその提案をする。
「ここで無闇に戦って『核』に被害が出るのは、貴男としては望まない事態でしょう?」
「そりゃぁな。場所でも変えるのか?」
「いいえ、『鎌決』で決着を付けましょう」
「はぁ?」
『鎌決』とは、死神同士の決闘方法である。内容は簡単、双方の鎌を組み、力尽くで押し合うだけ。その勝敗は、死神としての力、すなわち魂の強さによって決まる。単純な方法だが、敗者は鎌が砕け、その魂を切り裂かれるだろう。何より、自分の鎌に誇りを持つ彼らは、鎌が砕けると言う事は、永遠の屈辱と絶望に捕らわれる事である。クライドが間の抜けた返事をしたのも無理はない。
「あんた、正気か?」
「勿論ではありませんか、・・・まさか・・・」
聞き返すクライドに、フィルは人の悪そうな笑みを浮かべる。
「私に負けるという虞が、万が一にでもあるのですか?」
こう言われたら引き下がる訳には行かない。
「・・・いいだろう」
「では・・・」
「いくぜ!」


元々、鎌決の結果は判りきった事だった。
フィルには、死王の魂が眠っているのだ。
死王、ソレは全ての死神を統べる者、最強の魂を抱くモノ・・・。
たとえ、力を封印しているとしても、魂の強さは変わらない。
結果は、判りきった事だった・・・。
「なぁ・・・あんた・・・一体何なんだ?」
「申し遅れました、私の名はフィルと申します」
鎌が砕け、魂を大きく切り裂かれたクライドに、問われた当人は、そらっとぼけた返事をする。クライドは一瞬だけ苦笑した。いや、一瞬しか苦笑できなかった。力が残っていないのだ。
「ったく・・・食えねぇ・・奴だぜ・・・あんた・・・どう・・視ても俺より力は・・・無いように思えたん・だがなぁ・・・」
「貴男の見込み違いですよ」
再びそらっとぼける彼に、仰向けに倒れながら言う。
「俺の憎悪に・・・あんたの・・良心が勝った・・・そう考えれば・・綺麗な話しに・・・聞こえる・・なぁ・・・」
「・・・・・・」
何も、答えない。
「なぁ・・・一つだけ・・・教えて・・くれ・・・」
既に言葉が切れ切れになってきているクライドの側に、腰を下ろす。
「俺の・・・悲しみは・・・憎悪・・は・・・本当は、どう・・・片付け・りゃ良かったん・・・だろうな・・・?家・・族を・・・親友を・・・奪わ・・・れた俺・・の気持ちは・・・どう・・すれば・・・良かった・・・んだ?
 俺・・たちは・・・ただ、静かに・・・暮らし・たかった・・・だけなのに・・・」
涙を浮かべて言う彼に、こう答えた。
「再び、大切な物を見つけるのです。今度は、絶対に失わないように、今までの事を忘れるのではなく・・・それを糧にして・・・守のです」
うっすらとした笑みを浮かべる。
「ああ・・・そうか・・・それ・・は、いい・・・あん・・だったな・・・・ぁ」
「貴男の魂に・・・祝福のあらん事を・・・」
過去形で言う彼に、再び生まれてくるときには、今度こそ平穏があらん事を・・・。
「あ・・・りが・・・・とう・・・」
瞳を、閉じる・・・。再び、この世に生まれてくる、その日まで・・・。



 あとがき

ご無沙汰しました、わ〜のです。
・・・次辺りには・・・エンフィールドへ帰還。ちなみにアルベルトの年齢は2nd開始時マイナス6となっています。
だから考える事が結構お子さまです(笑)。あしからず。
今回も恒例魔法紹介
    ソル・リズム
        掌から光の洪水を発して、目標を呑み込み消滅する。

この魔法について、文中で紹介するって書いたけど・・・いつになるんだろ〜な〜♪
 と言う訳で(どういう訳だ)この辺でさようなら。
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