中央改札 悠久鉄道 交響曲 感想 交響曲

「過去を求める者1」 D・F  (MAIL)
暗い夜の森を1人の少女が歩いている。
少女は、お気に入りのワンピースが木の枝にひっかかり破れても、いつも頭の左右でかわいく結んである金髪がグシャグシャに乱れても、止まろうとはしなかった。
その少女の名はマリア・ショート、エンフィールドの富豪モーリス・ショートのひとり娘だ。
マリアは、いつもならこの時間は、家でスープでも飲んでいるのだが、今は暗い森で、自分の居る所もわからず、心身ともに疲れきっていた。
バサバサバサ・・・。
「きゃぁぁー!」
木から鳥の飛び立つ大きな音にびっくりしてマリアは、走り出した。
空を覆い尽くしていた雲からは、とうとう雨が降り出した。
マリアは雨に濡れながら走り続けた、早くこの森から抜け出したいと思いながら。
ドン・・。
「きゃッ!?」
マリアは横からいきなり飛び出してきた何かにあたって転んでしまった。
マリアが顔を上げると、雷が鳴り、目の前に黒い影が見えた。
「・・・・!」
マリアはその黒い影の正体がわからないまま、気絶してしまった。

続く

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