中央改札 悠久鉄道 交響曲 感想 交響曲

「過去を求める者2」 D・F  (MAIL)
暗い夜の森を少女を抱えた青年が走っている。
青年は、雨に濡れながら森の中に在る小さな木造の小屋に向かっていた。
しばらく走りつづけ、ようやく小屋にたどり着いた青年は、小屋の中に入ると雨で濡れた少女をベットに寝かせ、ベットの横に立って魔法の印を空に切った。
青年と少女は光に包まれた、すぐに光は消えたがそれまで雨に濡れていた少女と青年は、
もうどこも濡れていなかった。
青年は、少女がスゥスゥ・・・と静かな寝息を立てていることを確認すると、少女に毛布をかけ、小屋の外に出た。
外は、さっきまで降っていた雨は止み、空を覆い尽くしていた雲はどこにもなかった。
青年は、雲一つ無い綺麗な夜空を見上げながらつぶやいた。
「おなかすいた・・・メシにするか」

「う・・・うう〜ん・・・・」
(あれ・・・ここ、どこだろう?)
マリアはベットから起き上がり、まわりを見渡した。
「マリア、どうしてこんなところにいるんだろう?森を歩いてて、それから・・・・」
ひっしになって思い出そうとしているマリアの所に、扉のほうから食欲をそそるいい香りがしてきた。
「おなかすいたな〜」
マリアはそう言うと香りに誘われるようにふらふらと、外に出た。


続く

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