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「お正月スペシャルゥ☆ 前編」 hiro  (MAIL)
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――」
朝もやが立ち込める通りを、ひとりの少女が肩にカゴをさげ、走っていた。
その少女――宿屋兼大衆酒場『さくら亭』の看板娘、パティ・ソールだった。
何をそんなに、こんな朝早くから急いでいるのだろう?
カゴの中身は……料理の材料で詰まっている。しかも、この材料から想像するに――
う〜ん。
とすると、今パティが向かっている場所も推測できる。
パティの足が、ひとつの建物の前で止まった。
その場でうんと頷き、たったったっと駆け足で石段を上り、玄関へ。
一度息をととのえてから、トントン、と少し力を抑え目に玄関のドアを叩いた。
「入ってこいよ。パティだろ?」
中から返ってきた声は、この家――ジョート・ショップの主、アリサ・アスティアではなく、男のものだった。
それにしてもその声は――美声と言ってもいいくらいだ。俳優や歌手でもやれば、女性のファンがまたたく間に集まるだろう。
しかし、パティにとっては聞きなれた声。数年前の知り合ったあの日から、いつも、嫌になるくらい聞いている。
その声に、パティは嘆息ひとつしてから、玄関のドアを開けた。
「あんたね〜…… あたしより先にここに来るなんて……一体どういう風の吹き回しよ?」
丁寧に脱いだ靴を、玄関の脇へそろえ、パティはダイニング・ルームに入った。
予想通り、そこにいたのは、紅い髪に瞳――ヒロ・トルースだった。
「へへ。どうだ?
まさか俺が、こんなに早起きするとは思わなかっただろ?」
指と目線で壁にかかったペンギン時計をさし、ヒロは嬉しそうに笑った。
たしかに――まだ六時前だ。
いつものヒロには考えられないくらい早い。っていうか、明日は大雨だ。
「ホントよ。なんでこんなに早いんだか……」
あきれた表情で呟き、パティは、持ってきたカゴをテーブルの上にうんしょと置いた。
「これでいいんだよね、アリサおばさん」
「ええ。ありがとうパティちゃん。
――あ、ヒロくん。そこのお砂糖のビン、取ってくれないかしら?」
アリサはフライパンでジュージューと卵を焼きながら、横手でパティのカゴの中身を出していたヒロに言った。
「あ、はい」
ひょいっと、手早く『砂糖』とラベルに記されているビンを取り、『しっかり』とアリサの手に渡した。
目の良くないアリサに軽く渡したのでは、落としてしまうかもしれないからだ。それであわてて……とかになり、怪我やヤケドを負わせる訳にはいかない。アリサをよく知っている人間なら、当たり前の知識として知っておかなければならない事なのだ。
「ほ〜う。これは――」
「クリキントンよ、それ」
「へ〜これが」
パティのウンチクにヒロはふんふん頷きつつ、ふたりはカゴから食材を取り出していく。
全部出し終わり、次はパティが料理を作るお手伝い。ヒロの方は小間使い――つまり雑用係のことだ。料理の作れないヒロだから、当然の役回りだが。
できた料理を、パティがキレイに重箱に盛りつけていく。雑用係りとはいえ、これはさすがにヒロにはできないからだ。
「ダメよ、ヒロ!」
「ヴ!」
横からそろりそろりと重箱に手を伸ばしたヒロに、パティが他の重箱に料理を盛りつけながらたしなめた。
気配を消していたはず。しかも、パティには自分の背中が死角になり見えないはずなのに。
とりあえず硬直していたヒロだったが、意味なく髪をかき上げ、パティを振り返り、
「ははは。何?パティ?」
「あんた今、つまみ食いしようとしたでしょ?」
「なんの事だかさっぱり――」
とぼけるヒロに、パティの目が細く――険呑な光が宿りはじめていた。
「――や、やっぱりやりました。許してください」
それを見てしまったヒロは、あっさり言葉をひるがえし、平謝りする。
とても、自警団第三部隊の隊長さんとは思えない情けなさである。
「そんじゃ、礼のかわりにルシアと志狼、それに寝ぼすけテディでも起こしてきてもらおうかな?」
「は、はい!ただいま!」
背筋をピーンとし、くるぅりと二階の階段のある方に向き、ヒロはパティの視線を受けながら、冷や汗だらだら階段を上がっていったのだった。
 
 
「え〜。パティの奴、もう行ったんですか?」
あくび連発で食堂に下りてきた赤毛の青年、藤井 裕夜は、パティの父親に「娘はもうジョート・ショップに行った」と告げられ、ちょっとさびしそうにした。
その胸中は、「なんでオレも連れてってくれなかったんだ〜」とぼやきまくっていた。
「ンじゃオレも行こうかな」
「待った」
二階の階段のすぐそばから女の声がかかり、裕夜は振り向いた。
裕夜が振り向いた時には、階段の半ばまでその女は下りてきていた。このさくら亭の居候ともいうべき人物、リサ・メッカーノである。
「ジョート・ショップに行くのなら、私も一緒に行くよ」
「ああ、なら行こうか」
厨房で今日の仕込みの準備をしているパティの父親を背に、ふたりはさくら亭から出た。
「あれ、ぼうや達?」
偶然だろう。裕夜、リサが入り口から外に出たそこへ、ふたりの青年にばったり会ったのだ。
黒髪短髪の青年リュウイ・ヴァレンツと、その親友、こちらも黒髪黒目のアヤセである。
「お?リサ、裕夜。お前らふたりしてどこ行くんだ?」
アヤセが尋ね、裕夜が、
「今からジョート・ショップ行くとこだけど……」
「なら俺達と同じだな」
リュウイがニコニコ言った。
「じゃ話しは早いね、行こうか」
リサが言い、三人はうなずく。
やっぱり、最年長の女性に仕切られるのが、男の運命ってやつかねぇ……
とりあえず、お喋りなどしながら四人は目的の所まで歩いていく。
「ン?あれは……」
前方に見えてきたふたつの人影に、今だ朝もやが立ち込め見にくいながらも、アヤセは認めていた。
見知ったふたつの人影――しかもよく聞く怒鳴り声、アヤセのみならず、リュウイ、裕夜、リサもそれが誰と誰なのか、すぐに閃いていた。
目つきの悪い、髪にメッシュを入れたエルフと、金色の髪に黙っていればかわいいはずの少女だ。――エル・ルイスにマリア・ショートの事である。
通りのど真ん中で、大ゲンカ――もちろん口の――をやらかしていたのだ。
このふたりの仲の悪さと言ったら……そりゃもう、ヒロとまるにゃんに匹敵するようなものだ。ムチャクチャ、すっごく、どうしようもなく!仲が悪いのである。
「相変らずだね……あのふたりは……」
リサの小さなぼやきに、意識してなかったはずの三人は、思わず首を縦に振っていた。
何故か四人は立ち止まり、エル、マリアの勢力の外ぎりぎりのとこで、ギャラリーと化していた。
そんな四人に気づかず、このふたりは口ゲンカをつづける。
――カァ――カァ――
なんて、カラスの鳴き声でも聞こえてきそうな時間――実際は十五分間――までバチリバチリとケンカをしていたふたりにも、ようやく疲れが出て来たらしい、息を切らせてしまった。
「きょ、今日はもうこの辺で勘弁しといてあげるわ……」
「そりゃこっちのセリフだよ、マリア……」
うふふ、とかいう含み笑いと、竜と虎のような視線を交差させ、エルとマリアは――
お。
どうやら、ここにいたってようやく気づいたらしい。
四人の存在に。
「リサ?それにあんた達も……」
マリアがこちらの顔を見て呟き、それにたいしてリュウイが、
「やっと終わったのか……
長かったな……いやホントに」
深〜いため息なんかついてしまった。つられて裕夜、アヤセもついていた。
リサは眉間に指なんて当てながら、
「それで?
一体何が原因なんだい?」
とか言いつつも、大体予想はついていたのだが。
「こいつが最初にちょっかいかけてきたんだよ!」
エルが指でマリアを思いっきりさし、マリアは憤慨したようにほおをふくらませ、
「何言ってんのよ!この出来損ないエルフ!
あんたがこんなとこにいるのが悪いんじゃないの!」
「なんだと〜!
じゃあ何か?あんたの視界に入っただけで、アタシは怒鳴られたってのか!?」
「そうよ」
歯をぎちぎちきしらせ言うエルに、マリアは小さい胸をそらし、えばって言い切った。
プチン……
それは、エルの何かが切れた音だった。
「このバカお嬢はぁ〜〜〜〜!!」
「な、何よ……」
べきべき手を鳴らし近寄ってくるエルに、さすがに恐れをなしたマリアは、なんと、裕夜の後ろに隠れてしまった。
大弱りなのは裕夜。このままでは、マリアの盾にされてしまう。
助けを求めようと視線を横に向ければ――危険を感じたリュウイ、アヤセは、素早くその場から離れているところだった。
「あー!?友を見捨ててまで助かりたいのかぁ、お前らはぁっ!!」
その裕夜の言葉に、小さくかぶりだけ振るふたり。
その表情は、『命あっての物種だから』、なんて薄情なものになっていたのだ。
「違うだろぉ!ここで友を助けてこそ――わっ!」
なんて事を言ってるそばから、いきなりエルのパンチが飛んできて、それをマリアが裕夜を巧みに使い、防いでいた。
あと数ミリで、顔面にクリーンヒットするところだった。
思わず絶叫なんかしたくなる裕夜だったが、それじゃなんの解決にもならないと判断し、逃げなかったリサに訴えかける作戦に出た。
「お願いします、リサさま!この……怒りで何も見えていないエルをなんとかしてください!
お礼は必ずしますので――何とぞ、何とぞ!」
……どっかの何かで困っている村の村長さんが、偶然村に立ち寄った旅人に頼みごとでもするみたいな、そんな感じだ。今の裕夜の訴え方は。
リサは、右手をゆるりと上げ、人さし指、中指、薬指を立てた。表情は真顔だ。
その三本の指を見て裕夜は悟り、同時に背に腹は変えられないとばかりに、
「わ、分かった。オーケイだ、リサ」
そのセリフに、リサはにやりと口の端を笑みにし、
「了解した。
さくら亭の全料理、三十すべてをおごってくれる、って訳で」
「ンなアホなっ!!
さっきのは、三品だけって話しじゃ!」
「あっそ」
「お、おい!ちょっと!」
身をひるがえし、リュウイ、アヤセの肩を強引に押し、ジョート・ショップに去っていく
リサに、裕夜があわてて声をかけるも、すでに遅し。
その言葉を完全に無視し、リサ達は行ってしまった。
「てめえら!あとで覚えてろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
裕夜の叫びが、むなしく朝の通りに響いたのだった。
 
 
「ほらん。起きて、シュウゴくん。朝よ〜」
ふぅ
「どわー!」
いきなり耳に息を吹きかけられ、シュウゴ・カノウは飛び起きていた。
なんたって、飛び上がって天井にぶつかるくらいだから、並の驚きようではないない。
そして、そのまま木からカブトムシのごとく落ちてきて、ふとんですやすや眠る少年の頭にガチーンと激突していた。
「うわぁ〜!痛い痛い!」
「ぐお〜!」
上から青葉 結城ことゆーき、下がシュウゴの悲鳴だ。
たちまち居間が大騒ぎになる。
あまりの痛みに、居間中転がりまくるふたりを、その騒動を起こした張本人――橘 由羅がケラケラ笑って見ていた。
「うにぃ……なんなのぉ〜いったいぃ?」
その騒動に起きてきたのか――目が覚めん方がおかしいが――猫少女、メロディ・シンクレアが居間の入り口のとこで片手でしょうじを握り、もう片方の手で眠い目をこすりこすりしていた。
「わあ、これってあたらしいあそびなのぉ?」
ふたりが暴走列車のごとく転がっているのを見て、メロディが目を輝かせながら言った。
「違うわよ、メロディ。
このふたりは、ふつか酔いで苦しんでいるのよ」
とんでもねー女である。
嘘つきとは、この由羅のためにある言葉かもしれない。
それを聞いていたらしいゆーきは、
「そうだったのか!これがふつか酔いなんですね!」
「ンな訳あるかい!」
即でシュウゴはツッコミを入れ、
「いきなり何するんですか!?由羅さん!」
「あらん。別に耳に息吹きかけただけだけど?それが何かあるのかしらん?」
全っ然悪気がなさそうに言う由羅に、シュウゴは指を突きつけ、
「それや!それのせいでオレとゆーきくんは大激突したんやろが!」
「あら。そう?」
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
とりあえず、怒りの矛先がないため絶叫してみるシュウゴ。
――が。
本当にふつか酔いなのか、頭を押さえてヘナヘナとふとんの上にへたり込んでしまった。
昨日大晦日だったのだが、忘年会とか言って、この由羅の家で宴会があったのだ。まあ、由羅にしてみれば、酒を飲む理由が欲しかっただけなのだが。
そのまんま、夜中にまでつづき、――あとの気憶はシュウゴにはない。
私服のまま、敷かれたふとんで寝ていたようだ。
ふつか酔いに襲われているシュウゴの隣で、ゆーきがいそいそと自分のマクラもとにあった自分の私服を両手にとっていた。この子だけは、しっかりと寝まき姿なのだ。
ちなみに、居間にふとんを敷いたのも、酔ったみんなを運んだのも、このゆーきなのである。
「どこいくのぉ、ゆーきちゃん?」
違う部屋に移って着替えをしようとしたゆーきに、メロディが不思議そうに聞いてきた。
この娘には、恥ずかしいとかそういうのはまったくない!
そんなメロディだからこそ、ゆーきの行動を不思議に思ったのだろう。
「え?――あの、その……」
ほおを少しだけ赤くしたゆーきは、小声で呟き――ばびゅんと他の部屋にいってしまった。
「いやぁ、ゆーきくんも青春を謳歌(おうか)しとるみたいやなぁ」
「何言ってんのよ」
訳の分からない事を言ったシュウゴに、鼻を鳴らしながら由羅が答え、その視線を、今だ眠りつづける少年だか青年だか分からない男に転じた。
猫ミミ、猫シッポ、アクセサリーだか本物だかは知らないが、この騒ぎに寝返りすらうたなかったその男、器が大きいのか――それとも単なるバカか。
名はまるにゃん。
それ以下でもそれ以上でもないのであしからず。
「うふふふ」
幸せそうに寝ているまるにゃんに、そろそろと由羅は近寄り、
ふぅ
さっきシュウゴにした事とおんなじ事をしたのだ、このアマは。
だが――
…………
まるにゃんの反応はなし。
「さ、さすがはまるにゃん校長や。こんな事されてんのに、起きもしないやなんて」
いつの間にか由羅の隣に来、まるにゃんを眺めていたシュウゴが感嘆の声を上げていた。
しかし、面白くないのは由羅。
すっごい反応してくれると期待していたのに、これでは……興醒めもいいとこである。
「それなら〜第二弾!
こしょばし攻撃ぃ!」
手始めに脇の下をこそばし、それでも反応がないとみると、
「メロディ。あんたも手伝って」
「は〜い。わっかりました〜」
ふたりがかりでこしょばしまくるが――
「つ、強い、強いで!まるにゃん校長!」
先程より大声で感嘆し、シュウゴ。
ぐーすかぐーすか眠るまるにゃんには聞こえとらんが……
「っきぃぃぃぃ!!こうなりゃヤケよ!メロディ!こいつに抱きつきなさい!
これなら、いくらまるにゃんくんでも起きるはず!」
「は〜――」
「待って!待ってください、由羅さん!
何をそんなにこだわってるんですか?そんなうらやましい事をする……必……よ……」
とりあえず、うなずき抱きつくなんて事を実行しかけたメロディを止め、シュウゴは由羅に問いかけるが、由羅のケモノのごとく恐〜い視線を投げかけられ、最後の言葉はほとんど聞き取れるものではなくなっていた。
どうやら由羅は、意地でもまるにゃんを起こさなければ気がすまなくなっているようだ。
まともな起こし方以外の方法で。
「やりなさい、メロディ」
「は〜い」
由羅の言われるまま、まるにゃんに抱きつこうとするメロディを、シュウゴは悔しげに―
―ちょっとだけ……いや、かなりまるにゃんの事をうらやましく思い――見ていた。
そして、あともうちょっとでメロディが抱きつくその刹那!
シュウゴの脳裏に果てしなく嫌な予感が大爆走し、瞬間、メロディの手を思いっきり引っ張っていた!
シャウっ!
そのメロディがいた空間を、両手が薙いでいた!
あと少し遅ければ、メロディの方が抱き着かれるところだったのだ、まるにゃんに。
「やっぱり……
危ないとこやったな、メロディ」
ふう、と息をつき、シュウゴは、天井に向かってスカスカ動かしているまるにゃんの手をかえりみた。
まるにゃんの瞳は閉じたままだが――
「もしかして……起きてるの、まるにゃんくんってば?」
由羅が驚愕の色を浮かべ、呟き、シュウゴは沈痛な面持ちで、
「そのとおりです、由羅さん。
まるにゃん校長は寝たフリしとっただけですわ。
――そやな?まるにゃん校長」
「……バレちゃしょうがないね」
目を開き、身を起こすまるにゃんに、由羅がほおを押さえて首を横にゆるゆると振る。
「そんな……それじゃ最初から……?」
「そうでしょうな。
そしてまるにゃん校長は、由羅さんがメロディを使ってあんな事をさせると予想しとったんやないやろか?」
「すべて分かっていたんだね、シュウゴちゃん……」
「さ、まるにゃん校長。おとなしく縛(ばく)についてください」
沈痛の面持ちのまま、シュウゴが言い、まるにゃんはふっと、むなしいため息をついていた。
…………
さっきからこの三人は……何かの刑事ドラマのマネごとでもやっているのだろうか?しかも三流の。
メロディはそのノリについていけないのか、はたまた分かっていないのか――多分、後者の方だろうが……とにかく、三人を楽しそうに見回していた。
「……えっと、どうかしたんですか?」
着替えが終わったゆーきは、居間に入ったとたんのそのシリアスな雰囲気に、戸惑いながらも尋ねていた。
…………
「――さて!メロディ?朝御飯作ってくれない?」
「はいで〜す!」
「はっはっは。さすがはまるにゃん校長ですな〜」
「そんな事ないよぉ。シュウゴちゃんもなかなかのもんだったしぃ」
四人はそれぞれ思い思いの行動に移り、居間から出ていく。
そして、ひとり居間に残されたゆーきは、疑問符を頭の上に乗っけながら立ち尽くすのだった。


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