「でーと・うぉーず〜プロローグ−シーラの日記〜」
REIM
(MAIL)
5月20日 くもり
今日のお仕事は『さくら亭』のお手伝いだけ…そうそう、パティちゃんたら…急いでいたものだから
こけて食器を床に落しそうなってたわね(笑)。
もちもん、お客さん達も笑っていたわ…だって、その時のパティちゃんの顔ったら…(笑)。
フィムくんも『…パティもそんな顔…出来るんだ…』って言ってたし…すぐに殴られたけど…。
パティちゃんって、どうしてフィムくんばかり殴るのかしら?
私、ちょっと怒ってたみたいで『そんな事してると…お嫁に行けないわよ』って言ってやったら…
パティちゃんに頭ぶたれちゃった…(泣)。
お仕事が終わってから、ジョートショップに戻ってから…フィムくんに『演劇のチケットが二枚あるから
明日、一緒に観にいかない?』と誘ってみたの…そうしたら…『じゃあ、演劇を観た後で食事に行こうか』
ですって。
嬉しかったなあ…明日、どんな服で行こうかな…。
それとね、そのあと…フィムと…キスしそうになったの……テディくんが来なかったら…だったけど…。
あと…もう少し…もう少しだったのに…ね…。
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「…もう…テディくんも少し気をきかせてほしかったなぁ…」私はペンを休めるとこう呟いた…少しむくれた
顔をしていると自分でも思う…多分…。
「はあ〜、いつも誰かに邪魔されてる様な気がするなぁ…」今日はテディくんだったし…この前はリサさんと
ピートくん…あ、由羅さんもだったわ…なんでいつもフィムくんとキスしようとする時に現れるのかなぁ…。
「はあ〜」さっきから溜息ばかりね…。
エンフィールドに帰って来てから…フィムくんとお仕事で一緒にいる事は多いけど…私、それだけじゃイヤと
思うのは…わがままかしら…?
このコト、パティちゃんに話したら『贅沢な悩みね』と言って笑ってたけど…。
「…明日もあるし…もう寝ようっと…」日記帳を閉じると私はベットに入った…。
…明日、いい日であるといいなぁ…。