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「Miscast of Ghost Sweeper」 REIM  (MAIL)

 「こんなトコっ、もうイヤァァァァっ!!!」と悲鳴をあげるあたし…。
 「っるせェっ!! 喚くヒマがあったら、さっさと退治しろっ!!」怒鳴り返すティルトさん。
 刀で『ゆ…』の付くもの達を一生懸命斬っているけど…斬れるワケないよ…何度やったって…。
 「おいっ!! 早くなんとかしろっ!!」これはアルさん。
 ティルトさん同様に槍を振るっているけど、あとは…以下同文…。
 「第一、自警団の隊長とあろうお人が幽霊を恐がってどうなさるんですのっ!!」ってローレラインさんが言うけどね…。
 そんなコト言ったって、恐いもんは恐いのっ!!
 「みぃぃずぅぅほぉ〜っ!! あんたの来月のお小遣い10割カットだかんねっ!!!」
 …何で…こうゆう状況になったかと言うと…。

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 「え? 街外れの屋敷の………ゆーれい退治ぃぃぃっ!!?」と第二部隊の詰所にやって来たティルトさんのお話を聞いた瞬間、
 こう悲鳴をあげるあたし…。
 「ああ」とだけ答えるティルトさん。
 「何であたしのところにぃっ!? これってジョートショップのお仕事でしょっ!!?」
 「…ジョートショップから回って来たんだ…」…何故か…怒りを噛み殺した声…。
 「だったら第三部隊で受ければいいじゃないのっ!!。あたしのトコは事務と情報収集担当よっ、分かってるんでしょっ!?」
 「……誰のせいだと思ってんだ……?」と肩を震わすティルトさん…って、どしたの??
 「おい、ホントのコトを言ってやれよ」ずっと黙ってたアルさんがこう言って来る…。
 「…ああ、そーだな…今、ジョートショップで仕事を受けられない状態なんだ…」へ? 何故?
 「おめぇの妹のせいでな」「うちの瑞穂が何かしたって言うのっ!?」とアルさんにくってかかる。
 「十分過ぎるほどしてますっ!!」あれ? 何でシーラさんがここにいるの? アルさんの後ろにいたから気付かなかったけど。
 「ジョートショップでな、瑞穂がアリサさんにピザの作り方を教えてもらっていたんだが…」とアルさん…。
 ……ものすごぉく…イヤな予感……。
 「それでは…焼き上がったあと、味見をしたそーなんだが…」とティルトさんがアルさんに代わって続ける…。
 「…で、ど、どーなったの…?」……このあと、すんっごく聞きたくないんだけどぉ……。
 「フィムくんが倒れてしまったんですっ!!」瑞穂ぉ〜、よりにもよって、なんてコトぉ〜。
 続けてアルさんが、
 「次いでに言うと…ピートもリサもぶっ倒れたそーだ」…ま、まあ、瑞穂の料理センスって…ローラちゃんと一緒だから…。
 「ま、まあ、不幸な事故ってコトで……やっぱダメぇ…?」「……美穂さん…」ああ、シーラさんの目が恐いよぉ〜。
 「てなワケだ。分かったか、美穂?」そりゃね、ティルトさん、よぉく分かったけどさぁ…でもね…ソレだけは…ちょっと…。
 「でもでも、やっぱり第三部隊のお仕事なんだしぃ…」「…まだ言うか…やむえん。カリン、やれ」へ? なに?
   っづごっ!
 …な、なんでぇ…?。

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 …というワケで…冒頭に続くんだけどぉ…。
 「おいっ、美穂っ! この間のユーレイ船を消しちまった呪文、使えないのかっ!!」とアルさん。
 「≪ホーリー・ブレス≫のコト? あたし、それ使えないんだけど?」「役立たずっ!!」うるさいやいっ!!
 「それよりもだっ、幽霊どもに効く呪文ないのかっ!!?」これはティルトさん。
 「あるけどさぁ…」「あるのでしたら早くお使いになってっ!!」とローレラインさん。
 そうは言うけどぉ…この状態で使える呪文と言ったらぁ…やっぱり、コレかな?。
 「一時的に普通の武器を『聖なる武器』にする呪文だけど、いい?」「ないよりマシだっ!!」
 「分かったわ…”神よ、汝のその聖なる力を我が望みし者に分け与えよ、Holy=Weapon!”」とあたしが唱え終わると
 同時にティルトさんの刀とアルさんの槍がうっすらと光り始める…うん、成功ね。
 「ずりゃあっ!!」と槍を横薙ぎに振るうアルさん。
   すぱっ
 という擬音が聞こえたかどうかは別にして、ゆー…が一体、消滅した。
 「ローレラインさんはどうするの? 腕にでもかける?」「…もう一度、当て身を差し上げましょうか…?」目が恐い…。
 「あは…あははは…じょ、ジョーダンよ…」
 丁度、その時に…。
   なでなで
 「っ!!!!?」
 いきなり、すっごく冷たい手でお尻撫でられたぁーっ!!………冷たい………手??
 振り返ると…そこにはぁ………………それを見た瞬間、あたしのどっかが切れた………。
 「い、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!! ”Holy=Thunder!”」
   ドッゴォンっ!!
 …天井を突き破って、落ちて来た雷光が直撃すると同時に…ゆー…と一緒に床が粉砕した…。
 「お、落ち着けぇっ、美穂っ!!」「おやめなさいっ!!」「俺達を殺す気かぁっ!!?」って声が聞こえたような気が……。
   ドッゴォンっ!!(×∞)
 『どわぁぁぁぁぁぁっ!!!』…何の音…なのかな…?
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 それでね…気が付いた時には……ガレキの前に佇んでいたの……その間、何があったのか、全然覚えていなくて…。
 後で聞いたら…あれから、あたし、≪ホーリー・サンダー≫を連発したんだって…それもティルトさんやアルさん、それと
 ローレラインさんに数発直撃させて………あははは……。
 『あははは……じゃなーいっ!!!』ひーんっ!! ごめんなさぁいっ!!

 それから翌日、団長に呼び出されたんだけど……。
 「ほっほっほ、美穂くん、減棒2割2分、2ヶ月ですよ」という有難いお言葉が………ふぇ〜ん…。

     ≪Fin≫


 [あとがき]
  美穂「しくしく…恐かったよぉ〜(泣)」
  瑞穂「美穂姉、泣かないで下さい〜(おろおろ)」
  アルベルト「しかし、まあ…『あとがき』の中とは言え…うろたえる瑞穂も初めて見るよーな気もするが?」
  カリン「それもそうですわね…」
  シェリル「瑞穂ちゃんって、学園では『お姉さん思いの妹』で有名なんですよ」
  ティルト「それなら俺もトリーシャから聞いたコトはあるが…」
  瑞穂「ティルトさんっ! 美穂姉、幽霊の類いがまったく駄目なんですっ! それを無理矢理連れて行くなんてっ!!(怒)」
  アルベルト「……そのセリフ、シーラに聞かせたら…なんて言うコトか…(ぽつり)」
  瑞穂「それとこれとは、お話は別ですっ!!(怒)」
  シェリル「そ、それで、このお話はどういうコンセプトで書いたのですか?(慌)」
  REIM「(やっと出番が…)それはですね…一つは…瑞穂さんが言った事ですよ」
  カリン「広瀬さんの『幽霊が苦手』という事ですの?」
  REIM「ええ、それと最初から最後まで一人称で書いてみること。あと一つは…」
  ティルト「あと一つは?」
  REIM「瑞穂さんの料理の腕前、ですね」
  アルベルト「…犠牲者3人だもんな…」
  REIM「ええ…危うくシーラさんに…病院送りにされるところでした…」
    ひゅんっ! さくっ!
  リサ「…私が病院送りにしてあげようかい…?(ひくひく)」
  ピート「…その前にオレにも一発殴らせろよな…(わなわな)」
  REIM「………(ぴくぴく)」
  カリン「…因果応報ですわね…」

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