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「Strike Back of PSYCO -後編-」 輝風 龍矢  (MAIL)

The last song

第10章:Strike Back of PSYCO -後編-

「‥‥‥また、この夢」
 今にも飲み込まれてしまいそうな程に、禅鎧の目の前には漆黒の闇が広がっていた。ジョートショップで目覚めるまでに見ていた夢と全く同じだった。だが、それと大きく違ったところは、現在自分が置かれている状況を判断できたことだ。
 これは『夢』であると‥‥‥。
 初めてこの夢に遭遇したときのように、ただただがむしゃらに走り続けたりはしない。『自分は死んだ』などという、錯覚に陥ったりもしていない。いつもの冷静な『朝倉禅鎧』がそこにはあった。
 禅鎧は淡々とした表情で辺りを見回す。無論、そこにあるのは『闇』だけなのだが、禅鎧にはある確信があった。もしもこれがあの時に見た夢と同じであるならば『あれ』が何処かにあるはずだ。
 禅鎧は闇の中を歩き始めた。何処に跳ね返って聞こえてくるのか、禅鎧の心地よい足音が漆黒の闇の中に響き渡っている。時折立ち止まっては、方向転換をしてまた歩き始める。禅鎧はその行く当てもない行動を繰り返していく。
 十回目の方向転換後。禅鎧は無意識にその足を止めた。それもそのはず。禅鎧の細い瞳に移る景色が少しも変わらないのだ。ジョートショップで目覚めるまでに自分が存在していた夢の空間では、多少ながらも何らかの光が見えていたものの、現在自分が存在している空間にはそんな光1つ見当たらない。
「違う夢‥‥‥か?」
 そんな事をぽつりと呟く禅鎧。再び歩き始めるが、それでも光1つ見えない、景色は一行に変わらないといった状況が続いた。まるで、足下に自分と全く逆の方向に動くキャタピラーか何かが仕掛けられているかのようだ。
 だんだんと禅鎧の身体が火照ってくる頃‥‥‥。
 キラ‥‥‥!
「‥‥‥‥!!」
 禅鎧の目の前で何かが光った。だが、もしかしたら目の錯覚なのかもしれない。禅鎧は立ち止まってその方向を凝視する。
 キラリ‥‥‥!
 また光った。いや、正にそこに何かがあるかのように輝き続けている。
間違いない。そう確信した禅鎧は走り始めた。だんだんとその光が近づいてくる。手応えがある。
禅鎧はそのスピードを速めた。
「‥‥‥‥あった」
 そこには、確かに前回に見た夢と同じように、真っ黒い扉があった。光の正体は、その扉に付いてある取っ手だった。触れてみると、金属的なものではなく、むしろ温かな感触があった。
 禅鎧はその扉を開けようと試みる。また謎の光に飲み込まれてしまうのではないかという不安もあったが、禅鎧には何かしら確信があった。今度は飲み込まれずに済む。思い切って禅鎧は扉を手前に引く。
 スゥゥゥゥゥゥ‥‥‥。
 ドアは軋しんだ音1つさせる事なく開くことが出来た。そして次の瞬間‥‥‥。
 パァァァァ!!
「ぐっ…またか!?」
 またも青白い光が扉の向こうから飛び出てきた。禅鎧は何とか抵抗を試みようと、両腕を手前にかざして目を細める。だが、その光は5秒足らずでその効力を失ってしまった。光が完全に消滅した後、禅鎧の目に飛び込んできたものは…。
「‥‥‥? 劇場?」
 そう、そこはまさしく『劇場』だった。一般の人間たちがよく利用するような、豪華でもなく貧相でもない造りの劇場だ。禅鎧の目の前には、所狭しと赤いイスが横一列に綺麗な直線を描いて並べられてあった。そして、何処かしら近代的だった。更に前方に見える壇上には、白いスクリーンが取り付けられてあった。観客は禅鎧以外、誰一人として見当たらない。
「ここは、一体‥‥‥?」
 とりあえず禅鎧は、何処かのイスに座ろうと前の方に進む事にする。イスは3列ごとに大きく区切られていて、前に行くたびに低くなっている。禅鎧はちょうど真ん中辺りの席に座った。
 フッ…。
禅鎧が席に付くや否や、劇場内の明かりが消えて真っ暗になる。
 チリチリチリ‥‥‥。
 独特の音を館内に響かせながら、目の前のスクリーンに何かが映し出されようとしていた。映し出されたのは、木造の建物だった。屋根はトタンでも丸太でもなく『瓦』で作られてあった。
「これは‥‥‥」
 禅鎧は強烈な既視感に襲われていた。巨大スクリーンに映し出されたそれに、禅鎧は見覚えがあるような素振りを見せる。だが、幾ら脳内を掻き回しても記憶を取り出すことが出来ない。仕方なく、禅鎧はその映像に集中することにする。
 映像が変わって、その建物の入口が映し出された。かなり歴史のある建物ということは分かるのだが、その壁には汚れや傷などは1つも見当たらない。
「‥‥‥‥これは!!?」
 禅鎧は我が目を疑った。よく見ると玄関のドアの脇に、かなり黒く変色した看板が取り付けられてあった。汚れていて何が書かれているのか分からなかったが、中から門下生と思われる鋭い掛け声が聞こえてくるので、何処かの道場なのだろう。
「これは、どこかで‥‥‥」
 禅鎧の頭の中で何らかの葛藤が起こっていた。何かが脳の中に浸透しようとしているのだが、それとはまた別の何かがそれを遮っていて、うまく伝わらせることが出来ない。そんな状態が、謎の映像が始まって以来続いていた。
 また画面が切り替わり、今度はその建物の内部が映し出された。中では何らかの試合が行われているらしく、十数人の門下生たちが中央に立っている2人を囲むように坐っていた。
「‥‥‥‥‥!!」
 やがて、禅鎧はその中心に立っている人物を目にした。禅鎧と同じロイヤルブルーの髪の毛と瞳をした、同い年ぐらいの青年だった。もう1人の黒髪の門下生と睨み合っている。前者の方は何処かしら余裕が見られたが、後者はもう集中することに精一杯な様子だった。お互い、武器は持っていない。
「始め!!」
 やや中年の審判員が掛け声を挙げる。だが、両者とも動こうとはしない。いや、どちらかといえば黒髪の青年の方から迷いが見受けられる。青髪の青年のスキを見付けることが出来ない…むしろ無いと言ってもいいだろう。
「‥‥‥‥‥‥‥」
 青髪の青年が口をパクパク動かしている。何かを喋っているのだろうが、禅鎧にはなぜか聞こえなかった。
「‥‥‥‥!!」
 黒髪の青年がイニシアティブを取った。だが、すっかり冷静さを失っていてただ突進しているだけのようにも見える。青髪の青年に向かって次々と攻撃を繰り出すが、表情1つ変えることなくそれを楽にかわしている。
 次の瞬間、黒髪の青年は相手の姿を完全に目の中に捉える事に成功した。連続攻撃をする事で、隙を作り上げることに成功したのだろう。青髪の青年の懐へ素早く飛び込もうと試みる。それでも彼はかわそうとはしない。
 彼は勝利を確信した。いける‥‥‥!!
「いや、違うな‥‥‥」
 2人の戦闘をその空間の外から見ていた禅鎧は、静かな口調でそう呟いた。
 フッ‥‥‥。
 黒髪の青年が渾身の想いで繰り出したパンチは、青髪の青年の顔面を貫いていた。いや、彼の実体はもうそこにはなかったのだ。彼が貫いたのは青髪の青年が創り出したただの残像だった。その戦いを見守っていた他の門下生たちからどよめきが上がった。
 体勢を立て直した黒髪の青年が、恐る恐る後ろを振り向く途中、頬に何かが当たった。それは、瞬く間に彼の背後へと移動していた青髪の青年の拳だった。
 次の瞬間、審判員が「それまで!」と手を挙げた。2人は審判員を挟むように中心に戻り、終了の低頭をする。敗者となった黒髪の青年は、退場してそのまま適当の場所を選び腰を下ろした。青髪の青年は、上座に座っている白髪の老人の方に歩み寄っていった。その老人に低頭すると、その場に座り込んだ。
 年の頃は60〜70ぐらいだろう。髪の毛の8割がたが白髪になっているが、それでもまだ40〜50代に見える。彼だけが型の違う稽古着を着ている。前髪によって見え隠れする額や頬に出来た皺の数が、現在までに経験してきた言いしれぬ苦労の量を表しているようだった。
 と、カメラの視点が変わりその老人のアップになった。
「この老人、どこかで‥‥‥」
 またもや禅鎧は強烈な既視感に見回れた。と、禅鎧は仮想空間の老人と目があった。そして次の瞬間。
 パアアアアア!!
 先程までは何ともなかった映像が、突如白くなったのかと思うと、そこから目映い程の光が飛び出してきたのだ。最初の夢で扉を開いた瞬間に飛び出してきた光と全く同質のものだった。
「くっ‥‥‥またかっ!」
 禅鎧は両手を眼前にかざして、抵抗を試みる。指と指の間から何とか画像の続きを見ようとするが、とても出来そうにない。更に次の瞬間、禅鎧の身体が座席から浮かび上がった。同時に、スクリーンから放たれる光がだんだんと強まっていく。
「くそ‥‥‥これまでか」

「‥‥‥‥‥‥!!」
 禅鎧は目を覚ました。ゆっくりと身体を起こす。さっきまで見ていた夢がまだ記憶に残っている。中でも気になったのが、2人の人物。青髪の青年とその道場の師範と思われる老人。まだ目覚めたばかりだからなのかもしれないが、その事がなかなか頭から離れない。それを振り払うように頭を左右に激しく振る。
 徐々に意識が現実空間へと戻ってきて、現在の自分の状況が甦ってくる。先日『フェニックス美術館』で盗みを行った疑いを持たされた為に、自警団事務所の地下拘置室に幽閉されているのだ。
 コツコツコツ‥‥‥。
 と、禅鎧の耳に心地よい足音がフェード・インしてくる。徐々に自分の入っている拘置室に近づいてくる。漆黒の髪の毛を大きく逆立てた団員‥‥‥アルベルトが、自分の拘置室の前で立ち止まった。
 ガチャガチャッ、ガコン!!
 懐から鍵を取り出して、拘置室の扉の施錠を解除する。重々しい音を響かせながら扉が開き、禅鎧の元へと近づいてくる。
「さあ、出ろ」
「‥‥‥死刑の時間か?」
 吐き捨てるような口調で禅鎧に外へ出るよう促すアルベルト。禅鎧は、少々皮肉じみた言葉を投げかける。
「フン‥‥‥。残念だが、そうもいかなくなったんだ。とにかく、ここから出ろ。歩きながら説明してやる」
 内心怪訝に想いながらも、禅鎧はアルベルトと共に拘置室を後にした。
「どういう事だ?」
「単刀直入に言うぞ。お前の為に、保釈金を払ってくれた親切な方が現れてな。そういう訳で、お前は釈放されたんだ」
「なっ‥‥‥‥!!!」
 禅鎧はその驚きの表情を隠せなかった。自分の為にそこまでしてくれる人間がいた事についてもなのだが、何よりも保釈金といえばかなりの金額だ。禅鎧は、エンフィールドを訪れるまでの旅の途中、同じ音楽をやっていた者が盗作したという罪で捕まっていた事を思い出した。彼は天文学的な金額を納める事で何とか釈放された。一応、禅鎧はアルベルトに金額を聞いてみることにする。
「‥‥‥幾らだ?」
「100000ゴールドだ!」
「!!!!」
 失礼な話、禅鎧にはジョートショップにそれ程の財産があるとは思えなかった。となると、考えられることは借金をしたということ。
 禅鎧は自分の胸が張り裂けそうな思いだった。自覚がないとはいえ、自分のしでかした事で全く無関係の人に迷惑をかけてしまったのだ。何度目になるのだろうか、自分の無力さを責め続けた。
 そんな事を話している間に、自警団事務所の出入口まで歩いてきてしまっていた。
「ほらよ、お前の荷物だ。事件が片づけば、こんな物は必要ないからな。それと‥‥‥」
 ‥‥‥と突然! アルベルトが禅鎧の胸ぐらを掴んできた。
「いいか貴様! その人の想いを絶対に踏みにじるような事はするんじゃねぇぞ! その時は、このアルベルト・コーレインが、貴様に引導を渡してやる!!」
 アルベルトはその表情に行き所のない怒りを浮かべながら、ドスの利いた口調で禅鎧に強く言い放った。禅鎧の胸ぐらを放すなり、アルベルトは禅鎧を残して自警団事務所の中へと消えていった。とそこへ、入口を見張っていた中年の団員が近づいてきた。
「前科者のお前にこのような事を告げるのはどうかと思うが‥‥‥。さっきのアルベルトの行為、許してやってくれ。あいつは、その人の事となると見境が無くなってしまう人間なんだ」
「‥‥‥そうか。いや、別に気にしてはいない。むしろ、『報い』なのかもしれない」
 禅鎧は静かにかぶりを振る。その団員はそのまま自分の持ち場に戻った。1つ大きく深呼吸をすると、自警団事務所を後にしようとした時。
「禅鎧く〜〜ん(さ〜〜ん)!!」
 1人+1匹の自分を呼ぶ声が聞こえてきた。それはアリサとテディだった。心配になって、自警団事務所まで迎えに来てくれたのだ。
「アリサさん‥‥‥」
「禅鎧クン、無事で良かったわ」
 テディが半泣きになりながら、禅鎧の胸ぐらに飛び込んでくる。禅鎧は優しく頭を撫でてやる。
「ご心配をおかけしました」
 禅鎧はテディを抱いたまま、アリサに向かって頭を下げた。アリサは優しく包み込むような笑顔のまま、かぶりを横に振った。そこで禅鎧は、ハッとして今一番頭に引っかかっている事を聞いてみることにした。
「アリサさん‥‥‥、保釈金を払ってくれた人っていうのは、誰なんですか?」
 アリサが現在ここに来ているということは、自分が本日付けで釈放される事を知っていたという事だ。すなわち、誰が保釈金を払ったのかを知っているということだ。
「ああ‥‥‥。それは、私が払ったのよ」
「‥‥‥‥‥ええっ!?」
 アリサが言うには、禅鎧が連行されていった日‥‥‥昨日の夜、ある人がジョートショップを訪れてきた。その人は、禅鎧の事を聞いて保釈金を支払ってはどうかという提案を出した。だが、そんなに払う程のお金が無い。すると、その人はジョートショップの土地を担保にしてお金‥‥‥100000ゴールドを貸してくれるというのだ。アリサはその提案を迷うことなく飲むことにし、それを自警団に納めたのだという。
「‥‥‥‥‥‥‥」
 禅鎧は言葉を失った。よりによって、自分の犯した過ちでアリサさんにそんな多額の借金をさせてしまう羽目になってしまうなんて‥‥‥。禅鎧はそれと同時に、地面に両手をつくようにその場にへたり込んでしまった。その拍子に、テディが「ひゃあ…!」と転がり落ちる。
「返済の期限は‥‥‥?」
「1年後ッス。後、リカルドさんが言っていたッスけど、その1年以内にエンフィールドの住民から大多数の支持を集めれば、裁判への再審議を請求する事が出来るらしいッス」
 ぶつけた背中の辺りを撫でながら、テディが説明した。禅鎧は細い瞳をさらに細めつつ、立ち上がった。
 1年以内にそんな多額の金額を集められる確率は0に等しい。自分の肩に掛けてあるショルダーキーボードを見て、これでお金を稼げないかとも考えたが、自分の音楽があまり浸透していない街で披露しても成功するか分からない。となるとやはり、考えられるのは再審議のみ。
 幸いにもジョートショップは何でも屋。その仕事をこなすことで住民からの信頼を取り戻し、それなりの支持を得られ、尚且つ再審議が成功すれば無実が認められ、保釈金も戻るだろう。
 しかし、今の禅鎧に勝算はない。ジョートショップの店員に前科者がいるという理由で、余程心の広い人間でない限りは仕事の依頼をしてこないだろう。だが、だからと言って何もしないというのはしゃくに障る。もしも支持を得られなかったら、アリサさんはジョートショップを手放さなければならない。もうこれ以上、他人に迷惑をかけるわけにはいかない!!
 禅鎧は意を決した。
「アリサさん‥‥‥。ジョートショップの仕事、僕に手伝わせて頂けませんか? いえ、手伝わせて下さい。それをこなして住民の支持を得られ、なおかつ再審議にて無実が認められれば100000ゴールドは戻ってくる訳でしょう? そうすれば、アリサさんはジョートショップを手放さなくて済みます。そうなるという確信はありませんが、出来る限りの事はしたいんです。お願いします‥‥‥!!」
 禅鎧は深く深く頭を下げた。アリサはただ優しい笑顔を向けているだけだった。そして、「無理はしないでね」と声を掛けてくれた。禅鎧の瞳から、一滴の雫がこぼれ落ちた。
「‥‥‥すみません」

 そんな3人の姿を、小高い丘の上に面している鬱蒼とした森の木陰から見つめる人陰が2つ。片方の男は高い木の枝の上にバランスよく突っ立っていた。とても普通の人間がするような服装ではない。よほどのならず者か、精神的な病魔に冒されている者のみだろう。漆黒のジャケットは胸元が大きく見開かれ、鍛え抜かれた肉体が見え隠れしている。首にもまた黒いベルトが巻かれてある。そして何よりも一番特徴的なのは、両目を不気味な紋様が刻まれた眼帯をしている所だ。
「クックック‥‥‥‥。まずは、作戦成功といったところか」
「ち、ちょっとちょっと‥‥‥」
 その男を、足下の方から呼びかける男が1人。こちらは、前者の男とは対照的な服装でかなりアンバランス且つ、こんな森の中では動きにくそうなタキシードを着ている。そして、ソイルカラーの髪の毛は前髪だけ逆立てられており、奇妙な仮面を付けている。
「そんな所立っていたら落ちてしまいますよ」
「ハハハ! 心配するな。俺は、そんじょそこらの人間とは違うんだからな」
 仮面の男の言葉を軽く笑い飛ばすと、木の枝から器用に飛び降りてきた。
「後は、1年待つだけだぜ。そうすれば、後はあんたの思惑通りに進むぜ、ハメット」
「フッ…フフフフ。私、今から笑いが止まらないでありますよ!」
 ハメットが天にも昇るような感情を抑えているのが、身体の震えではっきりと分かる。
「で、それまでは何をしていれば宜しいのでございますか?」
「そうだな…。適当にあいつらの行動でも邪魔しておけばいいさ」
「わ、分かりました! それじゃ、私は重大な仕事が残っておりますのでこれで。後で私の家にでも来て下さい。一杯御馳走致しますよ」
 そう告げるなり、ハメットは周りの木々や茂みに身体を捕らわれつつも、その場を後にした。
「‥‥‥俺は酒が飲めないんだがな。いや、飲まなくてもいいと言うべきか‥‥‥。ハハハハハハハ!!!!」

To be countinued...

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