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OTOMO KATSUHIRO Illustrations

綺譚


題未定

  • 題未定の会
  • 発行:1978年12月25日
  • 32p
  • A5 版
  • 定価 300円 (価格表記なし)
  • コード:なし

表紙:高野文子

大友克洋の参加無し

Dai Mitei

Kitan Vol.1

綺譚 創刊号

  • 綺譚社
  • 発行:1979年10月10日
  • 64p
  • A5 版
  • 定価 350円
  • コード:なし

表紙:大友克洋


綺譚 第2号

  • 綺譚社
  • 発行:1980年6月6日
  • 80p
  • A5 版
  • 定価 400円
  • コード:なし

表紙:大友克洋
裏表紙:山岸凉子

Kitan Vol.2

Kitan Vol.3

綺譚 第3号

  • 綺譚社
  • 発行:1981年1月20日
  • 80p
  • A5 版
  • 定価 400円
  • コード:なし

表紙:大友克洋
裏表紙:いしいひさいち(へそまがり石井)


綺譚 第4号

  • 綺譚社
  • 発行:1981年8月20日
  • 96p
  • A5 版
  • 定価 400円
  • コード:なし

表紙:大友克洋
裏表紙:安彦良和

Kitan Vol.4

Kitan Vol.3

綺譚 第5号

  • 綺譚社
  • 発行:1983年6月20日
  • 82p
  • A5 版
  • 定価 400円
  • コード:なし

表紙・裏表紙:宮崎駿

大友克洋の参加無し

コメント

大友克洋ファンにとって綺譚社といえば、「Good Weathere」と「Boogie Woogie Waltz」の出版社として記憶されているでしょう。このほかにも、高野文子の「おともだち」などでも知られる綺譚社の社名は、最初に発行した雑誌「綺譚」に由来します。しかし、更に遡るとそのスタート地点は「題未定の会」という集団でした。「同人誌、というか仲間うちでワイワイやれる雑誌を、赤字覚悟でやろうではないか」といって始まった雑誌製作。編集者は秋山協一郎、木村悦子、佐川俊彦、細田均、山本英樹で、企画立案から1年の歳月を経てやっと創刊準備号が発行されたのが1978年12月でした。タイトルは「題未定」。題名が決まらないまま発行期日となり、「題未定」と命名されたようです。ちなみに原稿を寄せている中嶋梓は「一年前に原稿渡したっきりもう何書いたか忘れてしまった」と書いているので、「仲間」のひとりだったに違いありません。
 それから更に1年。長い準備期間を経て遂に発行された創刊号は「綺譚」と名付けられ、それに伴って発行所名も「綺譚社」と決まりました。そしてこの創刊号から、大友克洋が表紙イラストを担当するようになりました。創刊号の表紙イラストは、どこにも再録されたことのないカバの絵(ただしバラエティ '80年1月号(「饅頭こわい」お休みの号)のプレゼント・コーナーに書影あり)。「rokin'on '79/5」の無題イラストでもカバが登場しているので、ほぼ同時期に描かれたものだと思われます。第2号、第3号のイラストは「Good Weathere」や「KABA」に、さらには「マンガ奇想天外 Vol.7」にも収録されたためによく知られていますが、また第4号では他に再録されていないイラストが用いられています。割とフワッとしたタッチの、シギのような小鳥の絵です。
 号を追う毎に執筆陣がどんどん豪華になってゆき、第5号では更に紙質、製本も格段に良くなったのですが、残念ながら「綺譚」はこの第5号で休刊、以降再開されることはありませんでした。またこの第5号の表紙イラストは宮崎駿によるもの。大友克洋は、第4号の予告には名前があったものの、登場は実現しませんでした。

この雑誌は現在入手困難。なかでも「題未定」は極めて入手困難です(大友ファンには不要ですが)。

以下資料

 

綺譚 各号目次

「題未定」

タイトル 作家 頁数
舶来博覧 幻想 三木伸之 1
久世光彦様お慕い申し上げております 中嶋梓 8
山田風太郎忍者人名録+山田風太郎のユーモア 伊藤昭 12
ビーバップ・デラックス 柿沼映子 4
カーター・ブラウン・グラフティク 九里十三 5
パロディなんかこわくない 佐川俊彦 1
編集後記 秋山・中嶋・細田・山本 1

「創刊号」

タイトル 作家 頁数
目次 (カット・高野文子) 1
「エスクァイア」&「ポパイ」—連載雑誌論— 鏡明 2
「小金井良精」「大橋佐平」「星新一」そして日本のSF界 横田順彌 2
矢切止夫日本史考 斯波司 2
比較ゲーム論の周辺から(一) 竹本健治 2
ニコラス・クラヴルウ LEO 6
文学から組織へ 伊藤昭 5
パンタのイメージ 柿沼映子 3
飛犬堂版 "Pantax world" 準拠「よくわかる倫理社会」(対談) 橋本治×パンタ 10
連載時代伝奇小説第一回 魔剣 栗本薫(絵・南妖次郎) 30
編集後記 藤原・秋山・山本 1

「第2号」

タイトル 作家 頁数
目次 (カット・高野文子) 1
力道山の思い出などあれこれ…… 横田順彌 2
「太夫才蔵伝」をめぐって—矢切止夫日本史考II 斯波司 2
そろそろ、クレイグ・ライス 伊藤昭 2
比較ゲーム論の周辺から(二) 竹本健治 2
マガジン・ライター マイケル・オドナヒュー—連載雑誌論 鏡明 3
無題(マンガ) 白山宣之 5
特集:都筑道夫 都筑道夫インタビュー 聞き手:鏡明、え・高信太郎 12
広告:漫金超(1/2頁)、椎名誠「わしらは怪しい探検隊」(1/2頁) -- 1
特集:都筑道夫 顔の長い文学史 橋本治 3
特集:都筑道夫 「サタディ・ナイト・ムービー」を読み終えて 瀬戸川猛資 3
特集:都筑道夫 スタインベックはいかに改装されたか 宮脇孝雄 3
特集:都筑道夫 「三重露出」ノート または誰が沢之内より子を殺したか 中野康太郎 4
特集:都筑道夫 あるSF(元)少年のルーツ 伊藤典夫 2
ムーンライダース・ライブ・イン・ロフト 柿沼映子 2
パタリロが好き 福本直美 2
連載時代伝奇小説第二回 魔剣 栗本薫(絵・南妖次郎) 30
編集後記(カット・さべあのま) 佐川・藤原・細田・小林・荒井・高見沢・秋山 1

「第3号」(発行所が「綺譚社」から「株式会社綺譚社」へ)

タイトル 作家 頁数
目次 (カット・高野文子) 1
吉永小百合とともに 井崎脩五郎 2
比較ゲーム論の周辺から(三) 竹本健治 3
マイケル・オドナヒューを語る 鏡明 3
文学から組織へ 伊藤昭 4+1/3
自叙伝(一) 関三喜夫(画・南伸坊) 10
PRISM ON MY MIND 柿沼映子 1+2/3
P・D・Q・バッハ考 鈴木勝雄 1+2/3
伊藤典夫インタビュー 浜松。彼方には東京、ロス、ニューヨーク。そのまた彼方に宇宙が広がっていた! 聞き手:鏡明、画・高信太郎 13
中年男に憧れて 宮脇孝雄 1
グリコのおまけ ささやななえ・佐川俊彦(イラストも夫婦で) 4
Hotel 橋本治(絵・高野文子) 2
連載時代伝奇小説第三回 魔剣 栗本薫(絵・南妖次郎) 30
お知らせ(バックナンバー、予告、取り扱い書店) -- 1
広告:漫金超 No.2(1/2頁)、大友克洋「GOOD WEATHER」(1/2頁) -- 1
編集後記 石川・木村・藤原・黒沢・小林・荒井・高見沢・細田・佐川・秋山・山本 1

「第4号」

タイトル 作家 頁数
目次 (カット・高野文子) 1
包茎牧場の決闘 梶尾真治(絵・新田たつお) 30
橋本治(絵・山岸凉子) 16
次号予告 -- 1
比較ゲーム論の周辺から(別) 竹本健治 4
宮本和夫ショート・ショート集(日の出、かとりせんこうはなび、秋、眼、手を冷やす) 宮本和夫(絵・高野文子) 14
広告(魔剣・栗本薫、桃太郎の黄金・八重野充弘) -- 1
魔剣 第四回 栗本薫(絵・南妖次郎) 28+1/2
編集後記 山本 1/2

「第5号」

タイトル 作家 頁数
タイトル - 1
目次 (カット・高野文子) 2
見開き2ページ特集 本文イラスト・久住昌之 --
吉永小百合がエラい 井崎脩五郎(イラスト・江口寿史) 2
関三喜夫先生自叙伝 第二回 関三喜夫 2
名前ハ人生デアル 中嶋梓 2
タイトルのつけ方 栗本薫 2
いつでもどこでもすぐ折れる 楽な千羽鶴製作法 新井素子 2
新井素子官能写真集 吾妻ひでお(絵と文) 2
こわごわ、ピンク男優論 萩尾なおみ 2
フェバリッツ物語 あがた森魚 2
天はヒトの上にニンゲンをつくらず ひさうちみちお 2
「黒塚」について 村松友視 2
実方と行成と 宮本和夫 2
「若さま侍捕物手帳」研究 牧村光夫 2
岩田家の原稿取り しいねかず 2
ある実験 朝倉久志 2
映画における小道具としての銃の発達 小峯隆生 2
暴力団の経済学 斯波司 2
森園クンのこと 柿沼映子 2
スキなモノベストテン 麻柴明貴 2
スキなモノベストテン 岡田英明 2
スキなモノベストテン 鏡明 2
ジョークロアの祖 アナサコア・K・オーソについて 植松黎 3
お知らせ -- 1
広告(おともだち・高野文子、プロレスの鬼・泉昌之) -- 1
広告(綺譚) -- 1
流水桃花抄 橋本治(絵・高野文子) 2
美女 山尾悠子 2
雪国(マンガ) いしかわじゅん 2
行き國(マンガ) さべあのま 2
雪国(マンガ) 高野文子 2
雪国(マンガ) 竹宮恵子 2
中田ダイマルの幸福な死そのほか 藤原月彦 2
我が立大野球部のこと 戸川安宣 2
伊藤典夫インタビュー インタビューア・鏡明 2
格闘技について 高千穂遙 2
大作曲家のスキャンダル的考察 鈴木勝雄 2
どーかひとつ、歌謡曲ベストなんとか ともかく、俺は歌謡曲のケツなど追い回したくない騒ぎたくない ラッシャー木村負けるな ジャイアント馬場さんを国会議員に! 橋本真人 2
ピンポン野球の打撃について 川上宗薫 2
新潟三区資本主義人民共和国 関川夏央 2
比較ゲーム論の周辺から(番外) 竹本健治 2
編集後記 秋山 1
 

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