碓氷峠のEF63

 

北陸新幹線の長野までの開業で信越本線横川〜軽井沢間が廃止になりました。この区間はJRでは日本最急の勾配、66.7‰という勾配を登るため、ここを通る列車には補助の機関車を連結していました。そのために製造された車両がEF63型です。

EF63型には勾配に挑むために、いくつもの特殊装備が搭載されました。一例として、電磁吸着ブレーキという、電磁石をレールに吸着させてずり落ちを防止する装備があります。また、急勾配に備えて、軸重(車輪一軸あたりの重量)を、18tという、第一級の線路で許される限界一杯の重量にしています。彼等EF63は横軽の廃止と同時にその職場を失ったため全廃されました。横川の「鉄道文化むら」には、EF63型が動態保存されており、体験運転ができます。


横軽廃止直前には、EF63の一部が登場時の塗色となっていました。


EF63と協調運転するために製造された信越本線用の電気機関車、EF62型。
C−Cという珍しい軸配置となっています。

 

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