阪神電気鉄道

http://www.hanshin.co.jp/

営業キロ
45.1 km

軌 間
1435 mm

架線電圧
1500 V

創業年
1899(明治32)年

大阪と神戸を結ぶ大手私鉄で、梅田〜元町の本線と、尼崎〜西九条の西大阪線、武庫川〜武庫川団地前の武庫川線の3路線からなる私鉄です。大手私鉄としては路線長は短いですが、創業時から列車本数は多く「待たずに乗れる阪神電車」という企業イメージをつくっていました。現在でも過密ダイヤを組むために優等列車用と普通列車用では完全に車両をわけ、急行用は最高速度重視の性能に、普通用はは加速度4.5km/h/s、減速度5.0km/h/s という日本一の加減速性能としています。後者は飛行機に例えて、「ジェットカー」と呼ばれます。車体の塗色も異なっていて、その色から優等列車用は「赤胴車」普通用は「青胴車」とよばれます。また、車両の冷房化は大手私鉄中最も早い時期に100%を達成しました。

 阪神大震災では関西の鉄道会社で最も大きい被害を受け、特に高架上にあった石屋川車庫が大きな被害を受けました。そのため、多くの車両を廃車する事態となってしまいましたが、現在では震災前の車両数に戻っています。

  9300系

 

急行用赤胴車の新形式として登場し、直通特急で入ってくる山陽車とサービスレベルを合わせるため6両編成中中間の4両にセミクロスシートを装備しています(先頭車はラッシュ対応を考慮してロングシート)。

 

  9000系

 

阪神大震災による廃車をできるだけ早く補充するために、車両メーカーで標準の製造ラインとなっていたステンレス製の車体を採用したVVVFインバーター制御の急行用車両です。システムは普通用の5500系に準じています。

 

  8000系

 

阪神8000系

1984(昭和59)年に登場した急行用電車で回磁チョッパ制御を採用しています。最初の編成は従来車と同様の車体で登場しましたが、第2編成から写真のスタイルに変わっています。9000系とともに、山陽直通特急にも使用されています。

 

  2000系

 

阪神2000系

在来の赤胴車のスタイルは大体こんな感じの顔です。写真の2000系は日本初の電機子チョッパ制御を採用した7001系をベースに更新した型式です。

 

  5500系

 

阪神5500系

VVVFインバーター制御を採用した新しいジェットカーで、車体色も青胴車のイメージを残しつつ一新されています。

 

  5001系

 

阪神5001系

初期のジェットカーの代替えとして製造された車両で、従来のジェットカーは大体こんな顔です。阪神の両開き扉は、他社と比べて広い1400mmが標準となっています。

 



春日野道駅 春日野道駅
春日野道駅ホーム。この駅は地下化の際に廃止となる予定だったのですが、近くの川崎製鉄などから
廃止に反対の声が多かったことから急遽駅をつくることとなり普通の箱型トンネルにホームをつくったことから
ホーム幅が3mほどしかありません。上りと下りの電車が同時に来ると恐いこと恐いこと(右写真)。
駅の場所は国道2号線の真下のため拡張工事が難しかったのですが、神戸市の再開発事業『HAT神戸・脇の浜』に
近いことからいよいよ駅改良工事が行われることとなり、こんな光景もいずれ見られなくなります。



Index