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  湘南モノレール

 

モノレールは都市部で建設されることが多いですが、この湘南モノレールは比較的郊外のイメージの強い地区に建設されています。湘南モノレールの建設の経緯をお話すると、モノレールの開業する前は、この地区にはバスしか公共交通機関がなく、それにかわる輸送機間が必要とされていました。そこで、検討の末、京浜急行有料道路(現在は鎌倉市が買収して市道になっています)の上にサフェージュ式モノレールを建設することになり、昭和45(1970)年大船〜西鎌倉間が開業、翌年に湘南江の島まで開業しました。湘南江の島駅は江ノ電江の島駅とは道路一つ隔てた所にあります。全線単線で、運転間隔7分30秒、起伏が多い地形のところに建設されたため勾配が多く、トンネルも2ケ所にあります。中間駅は全て無人駅ですが、切符の自動券売機が設置されていて切符を買ってから乗車します。切符は各駅で車掌が回収しています。そのためワンマン運転は行っていません。



大船を発車する550型起点の大船駅を発車する湘南モノレールの主力車両、550型です。JRからの乗り換えは少し歩かされますが、屋根の下を歩くことができるので雨にぬれることはありません。駅は単線の線路の両側にホームがあり、乗車と降車を区別しています。

列車はすべて3両編成です。途中駅での列車交換(行き違い)設備の関係で編成をこれ以上長くすることはできません。



400型
400型

千葉都市モノレールのモデルカーを兼ねて昭和55(1980)年に登場した車両で初めは2両編成でした。
のちに中間車が製造されましたが出力の関係で中間車は小型の車両となっています。1本のみの存在で
車体が小さいことからラッシュ時には使用されず、日中のみ運用されています。



550型
550型

昭和63(1988)年から製造された車両で、当初は500型と名乗っていました。
乗降扉横の座席を跳ね上げ式に改造した時に550型に型式変更されました。現在の湘南モノレールの主力車両です。
400型と異なり、当初から3両編成で登場しています。この型式の増備によって、
開業時から使用されていた300型が廃車されています。

 

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