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  多磨都市モノレール

 

多磨都市モノレール
桜街道駅に到着する多摩都市モノレールの車両。
後ろの丘の上に見える大きな白い屋根は西武ライオンズの本拠地、西武ドームです。


東京西部の多摩地区には東西に走る鉄道は京王線、中央線、西武線など、多くありますが、この地区を南北に走る鉄道はなく、 この方向への移動は大変不便になっていました。そこで、昭和57(1982)年に総延長93kmにも及ぶモノレールの計画が提案されました。その中でもっとも早急に建設すべき路線として昭和58(1983)年に多摩センター〜上北台間の事業化が決定しました。この路線を運営する会社として第三セクターの多摩都市モノレール株式会社が設立され、第1期区間として立川北〜上北台間が平成10 (1998)年に開業、第二期区間として立川北〜多摩センター間が平成12(2000)年1月10日に開業しました。立川でJRに、玉川上水で西武拝島線に、高幡不動で京王線に、多摩センターで小田急多摩線と京王相模原線に接続しています。玉川上水での乗り換えは比較的便利ですが、他の駅は既設の駅とはつながっておらず、モノレールの駅が独立してあるという形になっているため乗り換えには相当歩くこととなります。これは乗換駅の乗り換え用設備の建設費用が原因者負担となっているため(つまり、あとから開業した多摩モノレールが乗り換え設備を建設しないとならない)で、建設費の節約が原因となっています。玉川上水の場合は西武の駅の改良工事がモノレールの建設と同時に実施されたため一体とする事ができたようです。

多摩都市モノレールでは将来的には上北台〜箱根ヶ崎、多摩センター〜町田、多摩センター〜八王子の建設が計画されています。モノレールの方式としてはレールにまたがる形の跨座式が採用されており、車両は4両連結。各駅にはホームドアが取り付けられており、これに対応 して車両には運転士がボタンを押すと自動的に走り出し次の駅の決まった位置に自動的に止まるATOが採用されています。車庫 は高松駅の近くに設けられています。

 

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