旅の写真館 春の九州編

 

この九州旅行は大学の卒業式の翌日に出発して、 4月の、今は辞めた会社の入社式の前日まで行って来たものです。 今回も飛行機は使わず、行きは新幹線の『のぞみ』利用、 帰りは寝台特急『さくら』で帰って来ました。実はこの旅行で新幹線『のぞみ』に、 初めて乗りました。というか、新神戸から先を乗ったのも初めてでしたね。 夜行列車は『さくら』の他、『ムーンライトにちりん』を使っています。

今回は、天候にはあまり恵まれませんでした。 晴れたのは、2日目の宮崎、日南海岸に行った日と、4日目の熊本、最終日、 長崎観光をした日でした。別府なんか大雨で出歩くのもつらかったですね。

2日目の日南海岸の観光はJR南宮崎からすぐのところにある バスターミナル「宮交シティー」からでている宮崎交通の定期観光バスを使って みました。観光地を個人で巡る時には、定期観光バスは案外お勧めです (ちなみに稚内でも宗谷バスの定期観光バスを使いました)。 南国らしい、雲一つない快晴でまぶしいくらいでしたね。つい1ヶ月前には、 極寒の北海道、サロマ湖にいて、その記憶も鮮明だったので余計 そう感じたように思います。

しかし、そのあと、鹿児島にいくと、雨が降っていました。 鹿児島の2つ手前の駅、龍ヶ水はまだ集中豪雨の災害(山崩れで何人もの方が生き埋めとなって亡くなられた)のあとも生々しく、 私が通った日はたいした雨ではなかったのですが、ちょっと恐かったですね。

翌日もあいにくの天気で、桜島も噴煙をあげていました。 鹿児島からは昔の鹿児島本線だった肥薩線経由で熊本へ行ったのですが、 雄大な車窓風景が展開するはずの矢岳越えはあいにくの天気で車窓から見えるはずの「霧島連峰はどこ?」 てな状況でした。しかし、実は矢岳を越えた直後、吉松付近で大きな地震が発生して、 もう少しでその被害を被るところだったらしいのです。 しかし私の被害は幸いにも鹿児島本線の遅れだけですみました。

その翌日は阿蘇山を越えて一気に九州を横断して、 神話の里、高千穂へ。実はこの阿蘇山越えが今回のスケジュールを作る上で 中心となりました。というのは、南阿蘇鉄道の高森駅から高千穂へ行くバスは 1日たった5本しかなく、これを逃すと高千穂に行くことが出来ません。 阿蘇山火口へ行くバスは途中渋滞で遅れましたが、幸いスケジュールに 影響はでませんでした。高千穂行きのバスにも予定どおり乗ることができました。 日南海岸でお世話になった宮交のバスでした。山奥の集落にひとつひとつ寄って いくような感じでした。

高千穂観光をして、高千穂鉄道で延岡に出て、別府に行って、 地獄巡りでもしようかと思ったのですが、先にも触れたとおり、すごい雨で、 観光は諦めて、まっすぐ長崎へ向かいました。長崎では稲佐山の夜景を楽しみにしていて、このために三脚も持参していたのですが、「天気が悪いからおそらくガスが出て登っても夜景は見えないよ」と宿の人に言われました。 しかし、どうしても諦められなくて、登ったところ、運良くガスが消えて 、写真に撮ることが出来ました。

翌日は良い天気で、路面電車の1日乗車券を手に長崎観光。 夕方の『さくら』で帰京しました。寝台では岐阜の大学に下宿する為に乗ったという 母娘と三島に行くという人と同じ区画になり、話が盛り上がって売店でビールと おつまみを買って来て一緒に飲んでました。 B寝台に乗っているとこういうことがあるから面白いですね。寝台車は個室もいいけれども開放B寝台も面白いですよ〜。

 

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