〜アンテナ百選・NO.01-05〜



  No.01 某航空自A隊通信所の巨大・ログペリオディック・アンテナ

 これはかなり昔?、某通信所で撮影したかなり巨大な、ログペリです。いうまでもなく、短波用のものです。

 真下からの撮影ですが、焦点距離35mm の画角でこれだけいっぱいになることから、写真好きの方なら大きさが解っていただけるのではないでしょうか?(^_^;)。


 それでも解りづらいという(普通はそうでしょ〜)方のために、右の写真をご用意しました。ご覧下さい、写真の左側に建ち並ぶ民家とこのアンテナは、ほぼ同距離にあります。

 これがいかに巨大なものか、実感していただけたでしょうか??。そしてこのアンテナ、ぐるぐるとまわっちゃいます。

  No.02 愛知県刈谷市米軍対潜(潜水艦)通信所跡

 またまた、バカでかいアンテナですみません(^_^;)。これは既に数年前に取り壊されてしまっていますが、一つの塔の高さが AM ラジオの送信所アンテナ並(100〜200m?)みという、非常に壮大なものです。

 さらに、塔と塔の間にはワイヤーエレメントが縦横に張られています。このタワー、車や列車で移動しながら見ていると、かなり遠ざかるまで延々とその姿が見えます。

 対潜通信には大電力の超長波を用いるため、このように巨大なアンテナが必要となるのですが、歴史的にもこの通信所にはいろいろなことがありました。

 タワー自体は田園風景の中にあるので、余計に異様な印象を受けます。

※撮影は、'94 年 ころ。


  NO.03 長野県飯田線沿線・ちょこっと変な八木(地線付八木アンテナ)

 これは数年前に長野県南部を走る、JR 飯田線に乗っているときに見つけた、防災無線個別受信用の八木アンテナです(60MHz帯)。
 一見タダの3素子八木ですが、放射エレメント下部が二股になっているので、思わずシャッターを押してしまいました(^_^;)。

 放射器だけを見るとまるで、アローラインみたいなエレメントになっています。これを見つけたのはかなり奥深い、山間部でした。

 なお、このほかにもバリエーションがあり、放射器下部エレメントが斜めではなく、縦に二本平行に伸びているものもあります。

 情報によるとこのアンテナは、「地線付き八木アンテナ」というらしく、ご覧のように放射器にマストがかかる場合に、その影響を低減するのに有効ではないか、ということです。

 確かに、もろに放射器にマストがかかりますね(^_^;)。




  NO.04 またまた今度は MCA 基地局の八木

 これは業務用無線である、800MHz 帯・アナログ MCA の基地局アンテナです。かなり小さなプラスチックの箱状で、目立たずにひっそり?と建っていることが多いものです(^_^;)。

 エレメント自体は全てレドームで覆われていますので、外見からでは構造が解りづらいのですが、八木アンテナがプリント基板上に形成されています。

 MCA 自体は、通話の際に必ず制御基地局を介してやりとりをするため、ユーザー側の基地局アンテナには、指向性アンテナが用いられることが多くなっています。

 ただし、まれにズボラ?な基地局では室内設置の、車載用アンテナで運用している、などという例もあるのであなどれません(^_^;)。これでは体にも悪いですし、場合によっては無線機にも良くありませんね〜。


  NO.005 航空自A隊・多重無線用パラボラ

 今度は航空自衛隊の多重無線用、パラボラアンテナです。これは移動無線通信隊所属のもので、下の写真のように畳んで車両に搭載することができるようになっています。
 形式的にはディッシュ(反射鏡)の焦点に、一次放射器がくるポピュラーな構成となっおり、そばではそこへ伸びる導波管をよく見ることができます。

 ディッシュ径は、人の背丈の倍ほどありますので、間近で見ると結構大きく感じます。それでも、電波天文台や衛星の追跡所などのものを見てしまうと、その桁違いスケール感に圧倒されますが(^_^;)。