CEATEC JAPAN 2000
レポート その3.3
A・完成版

 まいりました(^_^;)。COM JAPAN は 11 月開催だと思って、のんびり構えていたらいきなり、「エレショーと統合して CEATEC JAPAN になります」、だなんて・・・。しかも、幕張だなんて・・・(デカ過ぎて見づらい)。などと、不平不満をいいつつ、久しぶりの幕張メッセへと向かうのでした。

 ああ、晴海のコミュニケーション TOKYO が、一番よかった(ボカスカ)。




  KDDI

 なんと、KDDI いきなりヒットです。ショートのとても似合う、かわいい子が Feel-H゛のブー スにっ!!!。困ったことに取材を忘れ、端末そっちのけで釘付けになってしまいました(^_^;)。

 とりあえず、ダウンロード済みの音楽を聞かせてもらって説明を聞いてから、一枚撮影させていただきました。いやー、KDDI しょっぱなからいい味出してます(意味不明)。※もっとお話したかった<ボカスカ

 肝心の音質はなかなかでしたよ(^_^)。しかしこのセンスに関しては、合弁後も安泰でしょう(なにが?)。

 しかし今回、クアルコムの説明員がいたのでいろいろと、質問してきましたがなんとなく、すっきりしませんでした。まず、cdmaOne のアンテナピクトの具合についてで、一応電界を見てはいるが、三カ所同時受信なので・・・、というだけで表示と実際に使える場所、使えない場所が違う、という点については不透明なままでした。

 また場所による通話、待ち受け時等、電池持続時間の、大きな差異については、案の定ロケーションの問題ではないか、との回答しか得られずなおも納得がいきません(^_^;)。
 それから、海上などへ出ると途端にダメになる場合は、単純に上りが基地局側でとれないだけ、ということがほとんどだそうです。なるほど、0.2W 以下ではかなり弱いですから、これは納得。

 それはさておき、cdma2000 端末のコンセプトモデルに、なかなかよいデザインがあったので、右に掲載します。本体がスライド式で、開くと大きなカラーディスプレイが出てくる、という感じです。(写真:左が閉時・右が開時)

 あとは端末ブランドが、AU になってしまったのでカタログも統一となり、男の私にはおもしろくないカタログに(^_^;)。以前は、セルラー版の稲森いずみさんとか、織田君とか菅野ちゃんとかいろいろと、楽しみがあったのですが・・・。カタログ好きとしては、さみ しいかぎりです。

 そのほかは、Tu-Ka ブースもいっょになっており、そこはあゆだらけ。大きなスクリーンでも、あまり見ることのできなかった 30 秒版あゆ CM が放映されており、あゆファンにはたまらないブースでした。

 なお、あゆの曲を聴いていても、洗脳されたりすることはないので、安心してください(^_^;)。

  ウワサのソニー端末

 かねてからウワサのソニー製、メモリースティック・ウォークマン内臓端末を、さっそく見てきました。

 なかなかセンスのいいデザインで、色も私の大好きな青(^_^;)。こちらは、撮影するのも大変なくらいの人だかり。

 さすがはソニーであります。注目度は、Feel-H゛と並んでトップクラスのようですね。

 メモリースティックは、閉じたときの外側蝶番部分に、入るようになっていました。個人的に、メモリ製品は ESD(静電気放電)に弱いので、直接接点に触れられない構造が好ましいと思います。

 スマートメディアみたいな、接点むき出しというものは、はっきり言って民生品にはそぐわない規格といえましょう(^_^;)。

 開いた状態と、閉じた状態




  NTT DoCoMo

 NTT と DoCoMo はあいかわらず、ハデなステージでプレゼンをやっています。ただどちらも、とてもおもしろくないのでちょっとだけ見て、あとは説明員とお話していました。

 IMT-2000 は、今回もほとんどコンセプトモデルばかりで、イマイチパッとしません。
 一応動画像が映る、試作品はありましたが二種類だけで、さみしいかぎりです。パナのビジュアル・ホン以外では、初めてではないでしょうか。

 右の写真は、実働しているもののひとつで、二台対で置いてあります。ただ写真中、左側の受話器様のものは、モックでした(^_^;)。

 またパナのコンセプトモデルでは、かなりスマートになったビジュアル・ホンがありました(写真左)。

 実際の商品化は多少遅れそうだ、との弁を得ましたがこのくらいの感じで出てきてくれると、音声端末の魅力は感じなくても、ほしくなってしまうかもしれません(^_^;)。

 大きさは現在の音声端末と比較しても、多少大きめかな?、という程度です。そのほか、各メーカーの(NEC など)コンセプトモデルは、なぜか撮影禁止ばかり。

 なぜこんなに出し惜しみをするのか、良くわかりませんでしたが実際の商品化となにか、絡んでいるのではないでしょうか。その他では、T マークの入った(東芝?)試作端末が、実際の動画像配信のシュミレーションを展示していました。

 当初は 64Kbps で、かなりの品質限定ながらも MPEG-4 のおかげで、まずまず見られる動画像になっています。

 反射型液晶なので、かなり暗い画面しか映っていませんが、個人的な意見としてはコントラスト比が非常に低いので、目に悪い印象があります(^_^;)。

 せめて、一昔前の通常型 STN 液晶くらいのコントラストで表示されたら、言うことがないのですが・・・。まだ、ちょっとずつしか改良できないようで、残念です。

 確か TDK のブースに、三原色フィルタを用いた有機 EL フルカラーディスプレイの、展示があったと思います。2 インチのものでは、かなりのコントラストがとれており、もしこれが量産化できれば有望かな、とも感じます。

 気になる、消費電力はバックライトを含めた、反射型 STN とほぼ同一とのことでした。

 その他では、IMT-2000 へ向けての予行演習のような、PHS による音楽配信・映像配信サービスのブースがあり、なかなかの人気のようです。

 既に音楽配信に関しては、実証試験が行われており左の写真は、その端末を説明してくれた子です。実際には、一曲をダウンロードするのにその曲長以上の時間がかかるので、待つのが苦手な江戸っ子向きではない、といえます。

 映像(動画像)配信に関しては、イメージモデルすらなく残念でしたが、ニュースクリップや映画の予告編、etc のかなり豊富なコンテンツが予定されているとのことです。
 もらったパンフによると、まるで IMT-2000 のコンセプトモデルのような端末写真があり(これもイメージとか)、当然テレビ電話機能もありますから、かなり遊べそうです。

 私としては音楽よりもおもしろそうなので、ぜひモニターに参加したいものです(^_^;)。とりあえず、ニュースクリップが見られるだけでも、放送時間に合わせてニュースを見る必要性が低くなるので、助かります。

 10/07 日のように、大地震(鳥取大地震)が発生したなどというときにも、出先で即座に緊急ニュースをチェックできます(^_^)。


  こちらにも注目度トップ?メモリースティック対応端末

 ドコモにも次期 i モードモデルとして期待される、ソニーのメモリースティック・ウォークマン内臓端末。こちらも、さすがに人だかりができています。

 しかし、残念なのは au の端末もこちらも、側面ジョグダイヤルが消えてしまったこと(^_^;)。なんだかんだ言って、優れたユーザーインターフェイスだったのですが・・・。

 こちらも、au の同端末と同じく MG(マジックゲート)対応の音楽用メモリースティックが、入るようになっています。基本デザインは同じのようですが、アンテナ位置がこちらは N502i のように、液晶上部に来るのに対し、au の端末では蝶番の部分にある点が大きな違いでしょうか。




  アンテン

 今年も行ってまいりました。IMT-2000 用(W-CDMA)アンテナでは、45°ずつ偏波面の違う V の字状偏波ダイバーシティ・アンテナを展示していました。
 そのほかはいつもの屋内用のアンテナなのですが、なんとただの板にしか見えないクセ者を発見。すかさず撮影してまいりました(^_^;)。これらはそれぞれ、800/1500/2100 MHz 帯のいずれかか、2/3 バンド対応という感じでした。

 IMT-2000 アンテナもドコモの場合は、普通に水平・垂直両偏波を十字にクロス(クロス八木と同じ偏波モード)させるわけですが、私はこのアンテンの偏波ダイバシティを V 偏波と名付けたいと思います(身勝手な)。

 あと残念なのは、キャリアとの兼ね合いがありどうしても、詳しいカタログはだせない、という点です(構造も含めて)。とりあえず、会社案内にあるいろいろなアンテナ写真で、我慢するか・・・、と自分に言い聞かせた私であります。

 またもし、オムニアンテナの中身がどうしても気になるっ!、という方は当サイト内、アンテナのコーナーへお越し下さい。


アンテンの屋内用携帯基地局アンテナ各種



  IMT-2000 基地局装置

 今回 IMT-2000 の基地局展示は、パナとシーメンスのみで、強いていえば国際電気のブースに、共通増幅器のモジュールが、置いてあったくらいです。(写真は松下通工製の W-CDMA 基地局装置)
 でも、パナ・シーメンスともなかなか小ぶりにおさまっていて、M 社の現用 cdnaOne 基地局装置とは大違いです。(よけいにでかく見える)

 担当者によると、このラックだけで電源部を除く、基地局構成要素が全て搭載されているとのこと。M 社の製品は、2架構成ですから大違いですね(^_^;)。

 昨年展示されたものは、やはり2架の構成でしたから、その小型化に対する努力のほどが伺えます。

 機器構成ですが、写真のものは 2 キャリア対応で、ラックの上から終段の共通増幅器が 6 セクタ分、空冷ファン、TRX、モデム/有線インターフェイス?、という感じです。

 パナの担当者に、M 社のことを話したら笑っていましたよ。それらとは対照的に、みかか並みにつまらなかったのが NEC です。
 実際、導入時には一番多いであろう、IMT-2000 基地局の影すらなく、お堅い会社だなぁという感じです。この分野で後発のパナは、放送分野同様非常に力が入っていました。




  J-PHONE

 J-PHONE では、なんと端末機背面にカメラがある、というシャープの新型端末を発見。11 万画素ながら、遊びには十分な感じです。

 これで、ドコモのキャメッセプチは、いらなくなりますね(^_^;)。もちろんカラーなのですが、にくいのがレンズ横に付いた、シャッターボタン。

 凸面鏡様になっており、自分等を写す場合はこれをファインダー代わりにする、というアイデアが泣かせます。私も写真のお姉さんを、この端末で撮影させていただきました。

 もちろん、この方がお持ちの端末がこのシャープの、J-SH04 です。

 このほかでは、IMT-2000 のかっこいいコンセプトモデルが、ひとつありました。

 折り畳み式ですが、蝶番部分内側にカメラがあるため、テレビ電話モード時に表情が、下目使いにならないという利点があります。

 なお、端末の周りに写っている黒い枠は、これに付属するであろうヘッドホンです(^_^;)。

 残念ながら、J-PHONE には実働する試作モデル展示はなく、コンセプトモデルのみでした。

 スキなアーティストのミュージック・ビデオクリップが、街角で気軽に見られるようになるのは、いつのことでしょうか・・・。




  移動体関連その他

 前々から気になっていた、携帯電話端末用アンテナの詳細な利得や VSWR 特性が、やっとわかりました。カタログをもらってきたのですが、伸長時で 2dBi なので無線家風に言い換えると、-0. 15dB となります。

 さらに、収納時は 0dBi ですから -2.15dB となるので話になりませんね。これじゃ、無線機のおまけに付いてくる、ヘリカルホイップと変わりません(概ね -3dB)。でも普通の端末機の場合、エレメント全体が短縮コイルですから、放射効率は最悪ですが。

 やはり、通話・通信時は伸ばして使うのが正しいです(^_^;)。

 あと今回は個人的に、テレ東(東京 12ch)の塩田アナに会えなかったのが、とても残念です(ボカスカ<昨年の COM JAPAN レポート・トップ参照)。



  くらしステージ

 今回、エレショーの民生部門に相当するのが、このくらしステージになっています。ここは、メイン会場から北にかなり離れた場所で行われており、閉会直前に滑り込みました(^_^;)。


  ソニーの超小型デジカメ

 今回ひときわ目を引いたのがこの、超小型デジカメです。一人前に、メモリースティック・デュオがささるとか。しかも、裏面には超小型の液晶画面まである、という凝りよう。

 大きさは、板ガムのパッケージとあまり変わらないくらいで、困った大きさです。はっきり言って、小さすぎますね〜。しかし、スペックなどを控えるのを忘れたのが、不覚でした。

 気分はもう、スパイ大作戦〜(今風に言うと MI2 ですね)。

  さらにウワサ?の DVR

 先日の報道でご存知の方も多いと思いますが、ソニーからやっと光記録メディアの本命?、DVR という規格が発表されました。

 これはカートリッジ入り、12cm相変化ディスクと記録に 405nm の青紫レーザーを用いる、全く新しいメディアです。ソニーなら混迷する DVD 記録メディア競争に、終止符を打ってくれるものと期待しています。

 現行の MW だとか、DVD-R/RW どれをとっても記録レートが低く、またデコーダーがタコなせいか、STD モードですら劣化が目立つという使い物にならない規格なので、期待は高まるばかり。

 この DVR は、片面で 22.5GB の容量があり NTSC でも、かなり余裕のあるレートで記録できるでしょう。デモでは、HDTV を放映していましたが、画質はまずまずの印象です。

 個人的には、せめて NTSC モードでは完全なフレーム単位での編集精度確保と、劣化の全く目立たない記録レートを使ってほしい、という思いでいっぱいです。

 なぜなら、民生用ではありますが DV デッキを使っているからで、MPEG=DVD みたいな中途半端な画質、という悪いイメージが定着してしまっているからです。

  今年も最後?はサンヨー

 これはもう、閉会後の映像なのですが、なぜか最後はサンヨーブースにきてしまいました(^_^;)。本題に直接関係ない写真で恐縮ですが、ちょうど残りのフィルムが数コマあったので、お姉さんたちが並んでいるところを、撮影してきました。

 ちょっと軽くご挨拶をしたところ、目線をくれましたのでその瞬間を頂きました。

 今回会場が広すぎて、見きれなかったのも心残りのひとつであります。しかし、写真のお姉さま方に見送られて、帰路についたためかそんな思いも、どこかへ行ってしまいました。

サンヨーの皆さんありがとうございましたm(_ _)m




 というわけで予告どおり、当初会場で食事しながら書いた、速報版から更新・追加を繰り返し、完全版・その 3 としてアップいたしました。なんだ、肝心の端末レポートがおろそかで、女の子の写真ばかりじゃん、という突っ込みはだけ勘弁してください(^_^;)。

 これも楽しみの一つですから、よろしくお願いします。