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 本日 11/2 日、曇り空の中寝不足の目をこすりながら、コムジャパン・開催初日の会場に向けて出発しました。 今回も、TWR 経由です(^_^;。



  やはり大きかった・ドコモ

 今回は、適当に見て回りドコモは後回し、の予定だったのですが・・・。な、なんとすごくきれいなテレビ局の、レポータのお姉さんがっ!!。しかも、ショートが似合う子じゃないですか。

 私は、最初にドコモの方と間違えて、話しかけてしまいました(^_^;)。そうしたら恥ずかしそうに、「あ、いえ私違うんです・・・」なんて、言われてしまいました。

美しかったです

 それでも、一番印象に残ったのはやっぱり、ドコモ(^_^;。W-CDMA は光っていますね。テレビ局(テレ東)も上記の通り、かわいいレポーターを出して、積極的に取材していました。やはり、ビジュアルホンには注目が集まっているようで、レポーターも熱心に操作しています。

 10 フレーム/秒とはいえ、かなりいいモーションは健在で、素晴らしい動きをしていました。今回、音声端末で通話をすることが出来たのですが、残念なことに暫定コーデ ックである、ITU-T G.729 しか実装されておらず、残念でなりませんでした。

 右の写真は、ビジュアルホンの実機ですが、今回は二台対でおいてあり、エンコード・デコードによる遅延など、いろいろ試すことができました。レポーターの子も、手を振ったりして遊んでいます(^_^)。

 ビジュアルホンは、W-CDMA で想定されるアプリの、ほんの一例にすぎませんがそのインパクトは大です。なにしろ、過去に成功したテレビ電話というのは、民生用ではありません(^_^;)。

 実際に、サービス・インの際に投入される端末は、おそらく赤外線なり Bluetooth なりでつながる、音声ハンドセット・ビジュアルモニタ/カメラのセパレート形式となるでしょう。

 音声ハンドセットは、単体でも音声/データ端末として使え、さらにビジュアルホンユニット(ポケットテレビに、カメラが付いた感じ)、を側に置きモードを切り替えるだけで、テレビ電話になるというものが想定されます。

 実際、NEC で試作されたビジュアルホンはこの形態であり、端末の実際的な姿の一例を表していると言えるでしょう。もちろん、データカードとして使える専用の端末も、同時に出てくるものと思われます。

 また、音声端末で実際の W-CDMA に採用される、音声コーデックについては、ドコモ R&D レポートにご期待ください。ばっちり、音声を頭の中に記録してきます。

 写真は、松下ブースのものですがドコモブースでは、既述の通り暫定コーデックながら、実機を手にとって通話をすることができました。
 本体は、一日中稼働状態のためか、多少熱くなっていましたが今回も、マルチパスシュミレータを通しての、実験だそうです。

 またとりあえず、月末の横須賀 YRP 内にある、ドコモ R&D 見学に先立って、係の方にご挨拶をしておきました(^_^;。


W-CDMA 基地局設備(松下ブース)



  ウワサのカラー i モード端末

 さて、おまちかね?のカラー液晶 i モード端末です。これは、反射型 TFT 液晶を採用したもので、なかなかのインパクトです。

 これで、各種コンテンツもカラーで画像が見られるワケですが、せめて E-MAIL の添付ファイルでも写真くらいは、扱えるようにしてほしいものです。

 それで、自動的に縮小表示するなどして、デジカメの写真を直接受けられたら、結構ウケると思いますが・・・。

 それ以外では、やはり 208 シリーズとならんで、EFR(ハイパートーク)に期待が集まっているようです。日中のビジネス街や、 夜の繁華街ではかなり厳しいでしょうが、まるで聞こえないハーフしか使えないよりは、ずっとマシだと思います。

 そうそう、cdmaOne でひどいエコーがかかる、とのレポートを掲示板でいただきましたが、J-PHONE でひどいのをさきほど、体験しました(^_^;)。よほど、ルーティングが悪いのか、基地局がヘボいのか相手の声のレベルよりも高く、自分の声が 0.2 秒ほど遅れ聞こえ、まるで会話になりませんでした。

 しかも、フルレートとは思えないほど、音質が不鮮明で一部聞き取れず(メリット 3 程度)。よほど、状態が悪かったようです(相手端末が古いのも原因かも)。

 また、話が前後しますが 208 シリーズなどの、今回の新機種は、3 原色 LED を実装し、バックライトを 7 色に光らせることができます。前々から、出ないかな〜と思っていたのですが、やっと実装してくれました。

 それに、3 重和音の着メロは音質もかなりのもの。デモでは、エレクトリカルパレードが流れていましたが、まるでかつての諏訪精工舎製(現 EPSON)、オルゴール専用 IC の感動を彷彿とさせます(^_^;)。エンベローブ制御もついてるんじゃないか、と思うほどの音質です。

 明らかに、従来のタダ鳴るだけの着メロや、他の和音着メロとは一線を期しています。これは、一聴の価値ありですよ。



  画期的なパケット専用端末

 最近、ポケボをはじめとするメール端末は、かなり多彩になってきましたが、無線端末内蔵のものとなると、ぱっとしたものがありませんでした。
 そんななか、なんとパケット専用の通信端末がでたのです。NEC 製らしいですが、ポケボよりも小さいくらいの筐体に、ディスプレイ左側からなんと、伸縮式のおなじみのアンテナが付いています!。

 通信速度は、9.6Kbps のパケットモードですから、おせじにも速いとは言えません。しかし、無線部分を内蔵したうえにパケットのため、利用料金が非常に安いという点に、大きな意義があると思います。

 機能的には、ブラウザボード相当で moprera による Web 閲覧、汎用 E-MAIL クライアント、Live トークという自己サービス内完結の、チャットなどです。残念なから、10 円メールには対応しません。しかしなによりも、無線部分を内蔵したことで、配線の煩わしさがなくしかも、月額使用料が \0.5K で、課金も \0.35/パケットから使える、というのは非常に画期的です。

 また、着信音をキーボードで作成する機能や、添付ファイルとして相手に送り、その着信音を使って着信させるという機能など、かなり充実しています。ボケポがこれだけはやるなか、この戦略的なランニングコストからして、端末本体の価格次第では、大ブレイクの予感があります。

 なにしろ、使用できるエリアは i モードと全く同一で、超低料金でメールとインターネットができるのですから、至れり尽くせりとはまさにこのことで、お手軽需要にはもってこいです。最後になりましたが、端末の名前は”メッセージ・ウェア エクシーレ“です。

 一言で言えば、対文字電話用・超?高性能迎撃機、とでもいうべきでしょうか?(^_^;)。いくら文字電話の端末が、安く投げ売りされていても、そのサービスエリアや端末自体の汎用性など、どれをとっても比べものになりません。

 まさに、向かうところ敵なし!?。恐るべしドコモです。強大な無線インフラという、バックボーンを武器に移動体通信事業を、躍進し続けるのでしょうか。

 今回のこの端末といい、モバイルカード P-in といい、PHS 事業者で唯一ユーザー微増を実現するなど最近のドコモ、なにかひと味違います(PDC 加入者数が絶好調なのは、言うまでもありませんが)。ユーザーの意見とニーズを、的確に捉えた結果ではないでしょうか?。


※お詫びm(_ _)m 「エクシーレ」を i モード端末と書いてしまいましたが、取材ミスで担当者の言う i モード相当のエリア云々を、聞き違えたようです。今さらながら、お詫びして訂正いたします。



  アンテン(アンテナメーカー)

 今回、アンテンのブースで W-CDMA/N-CDMA のアンテナを、間近で見ることが出来 ました(H/V 偏波)。しかも、形式的にはオムニアンテナの発展系なので、コーリニア型ということ が判明。ただし、内部構造については特許がらみで、解説できないとのことでした。

 写真は、右側が N-CDMA(cdmaOne)のもので、左側が W-CDMA のものです。おおよそ、背の高い大人ほどの高さがあります。直径は、190φくらいでした。

 また、レドームは FRP 製とのことです。アマチュア用のグランドプレーンなどは、グラスファイバーなのですが、PHS 基地局などのコーリニアも、やはり FRP とのことで、さすがは業務用という感じです。

 基本的には、放送用に用いられるアレイ型 H 偏波ダイポールと、コーリニアの組み合 わせと思慮されます。おそらく、その構造および電力合成の部分に、特許がからむもの と思われます。

 どうやら、H/V 偏波絡みのあたりに秘密があるようですね(^_^;。また、アンテナの指向性特性も 、70度(おそらく電力半値角)/90度で全指向性角含むとなっていました。

 だいたい、携帯関係のアンテナメーカーは、4 ないし 5 社ほどあるそうです。さらに、携帯の地下用アンテナもありましたが、ほとんど PHS 用と見分けが付かず、困ってしまいました。

 ちなみに、H/V 偏波ダイバーシティが効果をもたらすのは、都市部など反射波が多い環境下においてです。電波の偏波面というのは、反射時の入射角や反射物の形状により、回転しますのでなにも、垂直偏波を保ったまま伝搬するわけではありません(もちろん、端末機を傾ければ斜め偏波になります(^_^;)。

 こういった場合、クロス八木に近い考え方で、受信時に H/V 両偏波を用いることにより、フェージング耐性が向上するのです。



  モトローラ

 気になったのはデジタル JSMR の発展系である、NEXNET システムです。これは、MCA 業務無線である JSMR を、テレコネクト(無線・有線相互接続)を標準としさらに、従来のように単信ではなく、複信(電話と同じ、同時送受信)で通話できるという画期的な MCA です(移動体電話サービスではなく、あくまで無線機)。

 また、かつてのマリネットホンのように、有線網から NEXNET に電話をかけるときは、まずセンターに電話をしてそれから DTMF で、個別番号を入力するという方式になります。エリア的には、関東一円で従来の MCA とは違い、エリア(基地局)切り替えは自動で可能とのことでした。

 端末機は、スタータックとほぼ同じ筐体で、非常に小型でした。これは、業務用無線機と しては画期的なサイズですが、携帯電話と比較してしまうと、かなり大きく感じます。

 もちろん、ベースは JSMR なので従来通り、1:n/n:n の通話、個別・一斉呼び出しも可能となっています。

 しかし、他に類をみない 16 値 QAM 変調方式(直交振幅変調)なので、フェージング耐性がまともなのかど うか、非常に気になるところです。なにしろ、QAM では位相・振幅両方に情報をのせます。
 ですから、フェージングによって振幅が変化しても、どの程度までその影響を除去できるのかが、とても気になります。



  DDI/IDO

 なぜか、女のコの写真で恐縮ですが、かわいかったので許してください(^_^;)。この子は、DDI のイリジウム・ブースにいた子で、衛星模型の前でポーズをとっていただきましたm(_ _)m。

 肝心の IDO/DDI ブースでは、やはり 64Kbps が話題を呼んでおり、大盛況でした。調査によると、上下対称も考えたらしいですが、やはりバッテリーライフの観点から、今回は見送ったそうです。

 64Kbps パケットコーナーでは、実際に Web サイトをサーフしてその快適さを、実感できるようになっています。64K パケット対応機については、各社のモック?が飾ってありなかなか、興味深いものがあります。

 他の方々も、非常に熱心に見入っていました。

 私は、個人的に上下対称でないと、意味がない使い方しかしないので、残念で仕方がありません(;_;)。それ以外では、個室がいくつか設けられており、その中に入ってじっくりと、cdmaOne の音質を体験できる、というコーナーもありかなり賑わっていました。

 さらに、かなり注目を集めていたモトローラの、cdmaOne 認定機種ですが、やはり右のマイクロ/ピコセルでした。前回のものと比較すると、さらに一回り以上小型化されていることに気づきます。
 また、スペック的には従来のものと、ほぼ同等です。

 これ以外にも、基地局間の光空間伝送装置があったのですが、ストロボが不発だったため、露出不足で掲載不能です(^_^;)。ここでも銀塩の難点を、実感しました。

 装置は、大型の照明装置や他社から出ている、デジタル/画像伝送用の光通信機と、ほぼ同じ形状です。上部に、まるでライフルにでも付けるような、ごついスコープが付いているのが特徴的でした。

 それにしても、民生用の端末機はどうしたのでしょうか?。ユーザーの間では、期待が高まっていますがはたして、そのうち発売されることはあるのでしょうか?。それとも、このような基地局設備などの製造に徹するのでしょうか・・・。

 と思っていたら、どこからかそのうち出るらしい、というウワサが聞こえてきました。これは、ますます楽しみですね(^_^)。


基地局間光伝送装置・やまさん提供です。感謝しますm(_ _)m。



  サンヨー

 次は、PHS 関連では三洋の発展型アダプティブ・アレイアンテナを採用した、DDI-P 向けの基地局が光っていました。

 これは、従来の考え方を拡張し、干渉波を排除するだ けでなく、フェイズドアレイの考え方をも取り入れ、可変指向性(従来は無指向性)とし端末機の方向に、指向性を追従、FER などの品質の向上、干渉のいっそうの低下、また場合によってはセ クター化と同じ効果をも、もたらすことが可能となっています(空間多重化)。

 これは、大変素晴らしいことで、このうよなアダプティブ・アレイの発展は、今後の基地局設備にとって、重要なポイントとなりそうです。またやはり、内部的にはかなり高速な DSP で処理しているとのことでした。

 この基地局は、まだ採用例はないのですがこれから、徐々に導入されていくものと思われます。

 また、H゛のプレゼンではステージに、水着みたいなコスチューム(めちゃサイバー)の子やら、サイドカーやらが出てきて、超ハデハデ。端末機より、コスチュームが気になってしまいました(^_^;。


真ん中の子は目線をくれたので、アップで撮ってあげればよかった(^_^;)。





 以上、会場内にて駆け足で書いた速報版を基に、こつこつ?と書き上げた、完全版レポートでした。また今後、情報が入り次第アップデートします。ご期待ください。なお、今回のレポートは写真が多めのため、アナログ環境などの方にはご迷惑をおかけしますm(_ _)m。

 サイズの大きい写真は、プログレッシブ JPEG を使うなど、それなりに(^_^;)気を遣っていますので、ご了承ください。