BSデジタルフェア・レポート



 例年、5 月下旬に行われる NHK 技研公開ですが、今年は技研が立て替え中ということと、BS デジタル放送が始まる年でもあるせいか、「BS デジタルフェア」と題し、大々的なイベント?として開催されていました。

 開催場所も、渋谷の NHK 放送センター内で、玄関を入ったフロアはもとよりスタジオまで使用し、様々な展示が行われていました。ただ残念なのは技術公開が比較的少ないことと、技研公開と違い「講演・研究発表予稿集」などが、入手できないことです(^_^;)。

 しかし、講演などに関しては 7 月頃に技研で行われるらしいので、都合の付く方は行ってみるとおもしろいと思います。


  まずは腹ごしらえ

 また今回は初めて、NHK 放送センター内の食堂に足を踏み入れることが出来ました(^_^)。日テレ内の食堂や喫茶店には行ったことがあるのですが、天下の NHK ということでちょっぴり感激でした(わけわか)。

 右の写真は、その食堂内で食べた「どーもくんランチ」です(^_^;)。


※どーもくん:NHK の キャラで、四角くて茶色いやつ。しかも、歯がギザギザ。


  BS デジタル放送

 右は各局のブースの模様ですが、中でも BS フジだけはパンフがもうなくなっていました(残念)。そして、気になる BS デジタルチューナーは、家電各社より 6 月以降に順次発売されるとのことです。

 12/1 の本放送開始に先かげて、NHK では 7 月の沖縄サミットや、9 月のシドニーオリンピックなどが、試験放送として流される予定です。

 そして、テレビ、データ放送の他にも BS デジタルラジオが、23 ch も始まるので思ったよりも盛りだくさんの内容になりそうです。また、ユーザー識別や有料放送の管理のために、デジタル BS チューナーには IC カードが添付されています。

 また家電各社の、デジタルチューナー試作機も展示されていました。

←その IC カード

  大々的にハイビジョンニュース

 今年は正面玄関を入ってすぐのところに、かなり大きなハイビジョンニュースのためのスタジオと、編集機材が揃えられておりそのときの、最新ニュースを 15 分毎に実演していました。

 つい先日の、「バスジャック事件」での突入の瞬間などを、ノイズもなく鮮明に捉えた映像などが流れました。連日の報道で見慣れたはずのシーンも、圧倒的な臨場感と鮮明さで、ハイビジョンのメリットを十二分にアピールしている印象を受けました。

 またこのスタジオと編集室はガラス張りで、しかも会場から一段高く設置されているため、特設?ステージのような感じです。


  また大きくなったプラズマディスプレイ

 年々少しずつ大きく、画質も良くなっていくプラズマディスプレイですが、今年はとうとう 60 インチのものが出品されていました。

 今まで各社から発売されていた 42 インチクラスと比較すると、一回り以上非常に大きく感じます。画素数は、1366×768 でハイビジョンを堪能するには、多少物足りないもののまずまずの画質でした。

 60 インチというと、従来ではリアプロジェクションの領域でしたから、大きさや重量等の面でも、PDP のメリットがより生かせるのではないかという印象です。また出品されていたものは、松下製でした。

 さらに放送センター前の広場?では、家電各社のテントが建ち並び BS デジタルチューナーや、対応アンテナを派手にデモっていました。ただ、こちらの方のお客さんは、なぜか少なかったような気がします(^_^;)。


 ということで、あまり目新しいものがなくパッとしないのが、心残りですが私の目に止まったのはこのくらいでした。また来年以降、技研公開という形で開催してほしいものです。