和文通話表とフォネティック・コード

〜確実な通話のために〜


 少々タイトルが大げさかもしれませんが(^_^;)、みなさんは電話など特に携帯などで通話中、電波状態が悪かったり雑踏の騒音で、良く聞こえなかったり似ているアルファベットを、聞き間違えたりしたことはありませんか?。
 近年の比較的新しいコーデックを装備した、携帯電話でも摩擦音(サ行等)がうまくきれいに聞こえない等、デジタル時代ならではの問題も発生します。
 そんな時に役にたつのが、和文通話とフォネティック・コードです。和文通話表については、日本独自のものですがフォネティック・コードに関しては、民間・軍事、無線・有線を問わず世界共通で使用されています。
 おそらく、映画好きの方なら暗号などを読み上げるシーンで、フォネティック(Phonetic:表音)・コードをお聞きになっていると思います。
 前置きが長くなりましたが、和文通話表及びフォネティック・コードを用いることにより、情報伝達時の誤りが低減し、確実な意志の疎通を可能とします。


フォネティック・コード(標準)
A ALFA(アルファ) J JULIETT(ジュリエット) S SIERRA(シエラ)
B BRAVO(ブラボー) K KILO(キロ) T TANGO(タンゴ)
C CHARLIE(チャーリー) L LIMA(リマ) U UNIFORM(ユニフォーム)
D DELTA(デルタ) M MIKE(マイク) V VICTOR(ビクター)
E ECHO(エコー) N NOVEMBER(ノベンバー) W WHISKEY(ウイスキー)
F FOXTROT(フォクストロット) O OSCAR(オスカー) X X-RAY(エックスレイ)
G GOLF(ゴルフ) P PAPA(パパ) Y YANKEE(ヤンキー)
H HOTEL(ホテル) Q QUEBEC(ケベック) Z ZULU(ズール)
I INDIA(インディア) R ROMEO(ロメオ)


和文通話表
朝日のあ 鶴亀のつ もみじのも
いろはのい 手紙のて 大和のや
上野のう 東京のと 弓矢のゆ
英語のえ 名古屋のな 吉野のよ
大阪のお 日本のに ラジオのら
為替のか 沼津のぬ リンゴのり
切手のき ネズミのね るすいのる
クラブのく 野原のの レンゲのれ
景色のけ ハガキのは ローマのろ
子供のこ 飛行機のひ わらびのわ
桜のさ 富士山のふ 尾張のを
新聞のし 平和のへ おしまいのん
スズメのす 保険のほ 濁点
世界のせ マッチのま 半濁点
そろばんのそ 三笠のみ
タバコのた 無線のむ
ちどりのち 明治のめ

 数字の運用法

 このほか、数字に関しても通話表があるのですが、そこまでしなくても最低限、一番間違えやすい”7“は、「なな」、”4“は、「よん」と必ず発音するクセを付けるだけで、十分ですができれば、”1“も「ひと」と発音する方が、好ましいでしょう。


 おわりに

 最後に簡単な例を示します。下記のように、製品の型番などを伝えるときは・・・

  本文:PC-9821使用

  「パパ・チャーリー、きゅう、はち、に、いち、新聞のし、吉野のよ、上野のう」。という感じで通話します。実際にはここまでしなくても、文節の冒頭一文字だけを和文通話で送るだけでも、聞き間違いが少なくなります。

 普段、和文通話よりもフォネティック・コードの方が、役にたつかもしれません。アルファベットでは”B“と”D“や、”T“と”E“など非常に間違えやすいものがあります。これらに、フォネティック・コードを使うだけで、何度も言い直すということもなくなります。

 ただし、通話する相手にも周知されていないと、意味が通じない場合があるので(^_^;)周知徹底してから、ご使用ください。



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