DTMF について
〜有線電話と遠隔制御の基礎?〜
当 HP には 随所に、DTMF という言葉が登場します(^_^;)。平たく言えば、プッシュホンの「ピポパッ」、という音が DTMF です(DTMF:Dual Tone Multi Frequency)。わざわざ、記事にするほどでもないのですが、注釈として説明するには字数が増えすぎるので、あえて記事にいたしました。
そして、これは PB とも表記されプッシュボタン電話機での、ダイヤル操作はもとより、有線電話での留守電、TA の制御や従来からある、テレホンバンキングや伝言ダイヤル等の操作には、必須であります。
DTMF では、高群と低群という二つのグループの信号の組み合わせを使って、数字などを伝送します。その組み合わせは、下記の通りです。
低群\高群 | 1209 | 1336 | 1477 | 1633 |
697 | 1 | 2 | 3 | A |
770 | 4 | 5 | 6 | B |
852 | 7 | 8 | 9 | C |
941 | * | 0 | # | D |
また、通常電話では A〜D のボタンは存在しません。有線電話交換機などは、DTMF 信号をみて何番のボタンを押したのか、判断しています。ちなみに、ダイヤル回線(DP)では、アウトパルス式といい例えば、”0“をダイヤルした際には、回線にかかる電圧を 1 秒に 10 回断続させます(10pps の場合)。
”1“なら、1 回という具合です。なれれば、177 等の単純な番号でしたら、電話機のフックをたたくことにより、手動でダイヤル?する事も出来ます。ただし、番号と番号の間にはスペースといって、一息入れるのがこつです(^_^;)。こうすることで、アウトパルス式ダイヤルの原理が、実感できると思います。
DTMF は非常に便利ですが、セキュリティは皆無なのでアナログ・コードレスホンなどで、暗証を打ち込むようなマネは絶対にしない方が、身のためです。