JUDY AND MARY
WARP TOUR
2001 2/13  at広島グリーンアリーナ


〜PEACE Strings Version〜
1 Rainbow Devils Land
2 Brand New Wave Upper Ground
〜MC〜
3 LOLLIPOP
4 ひとつだけ
5 DAYDREAM
6 そばかす
7 小さな頃から
8 風に吹かれて
9 RADIO
〜MC〜
10 あたしをみつけて
11 PEACE
12 ラッキープール
13 KYOTO
14 カメレオンルミィ
15 ミュージック ファイター
16 LOVER SOUL
〜MC〜
17 くじら12号
18 ラブリーベイベー
19 LOLITA A-GO-GO
20 motto
〜SE:WARP
(ENCORE)
〜MC〜
1 自転車
〜アンコール〜
2 Over Drive

My Seat:アリーナ10列1番


  ジュディマリ、ラストツアー・広島!正直、前回の”POP LIFE TOUR”が個人的にはあまり良くなかったかな…って思ってたので、今回のツアーが決まった時はどうしようかと思っていたのだが、解散である。これは見に行かねば!そしてとれた席はなんと10列目!一番左端ではあったけど(笑)。開演前、見えるセットは前回同様、なんとなくシンプルな感じ。

  いよいよ開演。暗転したステージの上に、何やらぞろぞろと…クマ?(笑)暗いステージの上で、いろいろとセッティングされていく。そしてSEは「PEACE」のストリングスバージョンに変わり、ステージ中央にスポットライトが!なんと4匹のピンクのクマ(ポスぺのモモちゃんのような…)が四重奏をしている!4匹というところから、もしかして中身は4人?という期待が高まる。しばらく曲は続いてたんだけど、やがてステージの上手側にTAKUYAが登場!やっぱ中身は違ったのね(笑)。ギターを爆音で鳴らし、それと同時に「Rainbow Devils Land」のイントロが始まる。ステージから去っていくクマ達。もうすぐ歌の部分なのに…と思っていたら、下手側の花道にいきなりYUKIが登場して歌い始めた!もう真正面っす!いきなりこれはうれしかった(笑)。ラストアルバム『WARP』の1曲目でもあるこの曲。にも関わらず、打ち込みをメインにした、実験的な曲だったりする。途中、ステージに恩ちゃんと公太さんが登場。この打ち込みサウンドの間奏で、突然バンドサウンドが炸裂する。しかも全く違和感なく溶けこむところに、アレンジャー・TAKUYAのセンスを感じさせる。ギター弾きまくりのTAKUYA。やっぱかっちょええわ…。そしてこの曲が終わり、4人とも定位置につく。TAKUYAの広島行くぞ!!というシャウトから2曲目の「Brand New Wave Upper Ground」へ。よくよく見ると、セットのいろんなところにピンクのクマのぬいぐるみがいる…。

  2曲盛り上がったところで、YUKIのMC。「こんばんわ、JUDY AND MARYです!2001年WARP TOUR!広島!最後まで一緒に楽しんでってください!」という短めのMCから、続いては「LOLLIPOP」「ひとつだけ」と『WARP』収録曲が続く。「ひとつだけ」はアルバムでは一番最後だったので、ここで登場するのはなんとなく意外だった。まぁ曲調から考えたら、Liveではこの位置なんだけど(笑)。そして次の曲、イントロ聴いた瞬間に、もう泣きそうだった。名曲「DAYDREAM」。もう聴けないかなと思ってたから、ほんまうれしかった。続いては「そばかす」。イントロはオリジナルのSEから入った(今までのLiveでは、リフをテンポ落として弾くアレンジで始まってたから)。
  そして、TAKUYAが軽くギターを鳴らす…まさかと思っていたが、やはりこれまた名曲「小さな頃から」だ。もうこの曲ではYUKIの歌よりも、TAKUYAのギターに耳がいってた。この曲のフルコピーに挑戦してるんで(笑)。まだまだMCに入らず曲は続く。続いては、かなり久しぶりの「風に吹かれて」。最近聴いてなかったので、曲名がなかなか出てこなかったのだが(苦笑)、改めて、すごくいい曲やなぁと思った。そして「RADIO」!場内がひとつになった感じがする、これも名曲!なんだか、『WARP』の曲を中心にしつつも、過去のベストセレクションって感じがすごくする。

  ようやくMCへ。「みんな、熱くなってきてる?」イエー!(笑)そして、前日から広島入りしてたという話を。「広島弁も教えてもらったんだ。みんな楽しんでっていきんさーーーい!おお!(笑)「よかった通じて(笑)。」で、『WARP』の売れ行きを確かめに、広島のヴァージンメガストアと、HMVに行ったという話を。もう広島市民大絶叫(笑)。俺は広島市民ではないから、多少俯瞰した立場で見れるけど(笑)。他にも、広島のいろんなとこ行って、広島を満喫したそうな。そして、ピチピチのレザーパンツをはいている恩ちゃんへ話を振る(笑)。ほんまにきつきつなパンツらしい。見た目確かにきつそう…。「でも、よくわかんないのは、なぜかスーツの公太さんだよね(笑)」「おめかししてみました(笑)。」「あれだね、1人だけミッシェル・ガン・エレファントだよ(笑)。」「目立っていいんじゃないかと思って(笑)。」「でもやっぱ『WARP』作るのに一番がんばったのはTAKUYAだよね。」で、上手側、いつの間にかキーボードが設置されていて、そこにTAKUYAが登場!「アルバムできてすぐ倒れたもんね。」「入院しました。」そして、公太さんが作った曲という前フリで、「あたしをみつけて」を。TAKUYAはキーボード。ギター以外の楽器を弾く彼を初めて見たんだけど、うまいんだよね〜。まぁレコーディングでも弾いてるから、ヘタだとまずいんだけど(笑)。この曲では、ピンクのクマ達が再びステージ上に登場。YUKIと一緒に踊る。
  TAKUYAがキーボードということで、予想はしていたが、やはり次の曲は「PEACE」。ラストシングルにもなったこの曲。ほぼ全編ピアノ伴奏のみという、今までにないスタイルなんだけど、ありがちなバラードじゃなくて、ひねくれたピアノフレーズ(笑)に、あったかいメロディーって感じで、いかにもジュディマリ(てゆーかTAKUYA)らしい。続いて「ラッキープール」。なんとなくこの流れも予想できた。次に何を持ってくるのかと思っていたら…なんと「KYOTO」だ!またまた過去の名曲が登場。この曲もけっこうギター聴いてた気がする。間奏やエンディングのソロは、ほんま泣けます。
  そして曲が終わると、YUKIがフェイク風にシャウトを始める。そして「…『カメレオンルミィ』…」と曲に突入。これもまた、ひねくれた曲で、最初はポップな曲かと思わせておいて、いきなり激しいパンク調に変わるという、いかにもTAKUYAらしい(笑)曲。アルバム聴いてて、Liveじゃ絶対、俺頭振るんだろうなぁ…(笑)と思っていたのだが、ほんとにやった(爆)。しかし、この曲、歌詞もめちゃくちゃなのだが(笑)、ほんとにジュディマリというバンドは、なんでもありだよなぁ…って思う。「DAYDREAM」は、その歌詞の世界観が大好きなんだけど、「カメレオンルミィ」を聴くと同じバンドの歌詞とはとても思えない(爆)。でも全然OKなのがすごいんだよな。そしてこれまた歌詞が強烈に感覚的な「ミュージック ファイター」へ。”動物的スーパーグルーヴ”などの歌詞が、フラッシュバックするように後方上部のモニターに映し出される。そして「LOVER SOUL」。よくよく考えたら、ジュディマリってバラード系の曲はかなり少ないんだけど、そのどれもが名曲と呼べるいい出来なんだよね。ほとんど全部聴けた…。

  この曲で終わりか?と思っていたのだが、ここでMC「みんな、まだまだ行ける?今日はJUDY AND MARY過去最高の曲数をやります!」おお〜!確かに今までだと本編平均15曲くらいだったからなぁ。後半戦、まずは「くじら12号」だ!もう一気に盛り上がる!続いて「ラブリーベイベー」と定番曲が続く。そういや、この曲といえばワニギターだけど(笑)、今回は使わなかったなぁ。
  そしてYUKIが叫ぶ!「JUDY AND MARYのLiveはこの曲がなければ終わらなかった!過去形なのね…確かに甲子園以来、3年半ぶり!「LOLITA A-GO-GO」だ!会場全体で「LOLITA A-GO-GO!」とシャウト!ほんまこういう会場が一体になる曲が初期からあった事も素晴らしい。大盛り上がりでこの曲が終わり、「次が最後の曲です!」というYUKIのMCから「motto」だ。たぶん、これがトリになるんじゃないかなという予想はしてた。原点回帰したかのような、ギター、ベース、ドラムの3ピースのロックンロール!TAKUYAのカッティングは複雑になってるけど(笑)。そして、曲が終わりステージから去っていく4人。SEの「WARP」が延々鳴り響く…

  ずっと鳴り響くSEの中、アンコールだかなんだか分からんような状況で、4人が帰ってきた!「まだ行けるよね?」もちろん!「何が聴きたい?」全体的にはどういう声があったかは分からないけど、周りからは「Over Drive!」って声がけっこうしてた。たぶん、全体でみても、この曲聴きたいって人が多かったんじゃないかなぁ。でも、「じゃあ、この曲行きます!『自転車』!」なんでぇ?(笑)まぁ、この曲もすごく久々だったし、盛り上がる曲だからいいんだけど、それじゃ納得せんでしょ。終わり、ステージ前に出てくる4人。どこからともなく、会場全体が「アンコール!」と叫び始める。ほんま心からのアンコールやったと思う。これに心を動かされたのか、何やら4人は相談を始め、再び定位置に戻っていく!「それじゃあ、もう1曲だけ演ります!Come on TAKUYA!このセリフがきたら、もちろん「Over Drive」だ!もう、最高に盛り上がった!TAKUYAなんか隅から隅まで走りまくりながらギター弾いてたし。ソロの部分でこっちの方来たんだけど、音は、多少ラフではあるけどちゃんと弾けてるから、ほんますごいや…。そして、再び前に出てくる4人。客席から声援が飛ぶ中、”しーっ”ってしぐさをする恩ちゃん&公太さん。やがて、場内が静かになり、オフマイクでYUKIが叫ぶ「JUDY AND MARY 2001年 WARP TOUR 広島グリーンアリーナ!来ていただいてありがとうございました!また、今まで応援してくれて、どうもありがとうございました!!」今までも、ラストはYUKIのオフマイクシャウトだったけど、これが聞けるのも、これが最後なんだな…。

  行けて本当に良かった。ラストツアーだからっていう悲壮感などは微塵も感じさせることなく、最高のステージを見せてくれた4人。なんかこのバンドらしいと言えば、このバンドらしんだけどね。選曲もすごく良かった。”POP LIFE TOUR”のレポの最後に書いた聴けなかった曲も、全部やってるし(笑)。広島はツアー序盤だったんだけど、ツアー後半では「LOVER SOUL」が外され、「BIRTHDAY SONG」「The Great Escape」が演奏されてたらしい。この辺も聴きたかったなぁ…ま、わがままな意見だけど(笑)。これだけスッキリとした解散も珍しいと思う。なんかこれ以上続けたら、ダメになりそうって感じがものすごくした。勢いが頂点で解散っていう、ベストな状態だったんじゃないかと思いたい。でも惜しいなぁ…(笑)。俺が初めてLive見に行ったアーティストという事もあり、すごく思い入れあります。まぁ、語り始めると長くなりそうなんで(笑)、ここまでにしておきましょう。とにかく最高やった!! (2001 4/6)