Mr.Children
"Tour 2004 シフクノオト"
2004 8/25  at広島グリーンアリーナ


1 終わりなき旅
2 光の射す方へ
3 PADDLE
4 innocent world
〜MC〜
5 花言葉
6 抱きしめたい
7 口笛
8 Pink〜奇妙な夢
9 血の管
10
11 ニシエヒガシエ
12 Image
〜SE:overture
13 蘇生
14 youthful days
15 くるみ
16 天頂バス
17 HERO
(ENCORE)
〜MC〜
1 Mirror
〜MC〜
2 タガタメ
3 Sign

My Seat:2階Aブロック23列4番


  約7年9ヶ月ぶり(笑)のミスチルのLiveでございます。間も何回か広島には来てるんだけどね…。まぁとにかく超久しぶり(笑)。席は今回、バックスタンド席というのがあり、ステージの横から後ろまでスタンド席が解放されてるという感じ。実際どうだったかというと…ほんまに後ろも全部解放してて。俺の席は、ステージ上手のちょうど真横。真正面にマイクスタンドが縦に3本みたいな(笑)。まぁ一番後ろっちゅーか一番上だったので。そういうわけで、ステージも最初から丸見えなわけですよ。円形のステージに、宙吊りのスクリーンがちょっと角度つけて3枚(上から見ると
/ ̄\な感じ。って、横からだから分からなかったんだけど、実際は正面向きが2枚の4枚だったらしい?)というシンプルなステージ。

  客電が落ち、いよいよ開演。スクリーンにアニメの映像が映し出される。イメージ的に外国の荒野みたいな感じで、バスが停まっている。シルエットの男性(桜井氏?)がそれに近づくと、道端に1枚のチケット。それに書かれている文字は…”シフク”。男はバスに乗り込みバスは走り出す。そしてステージにメンバーが登場。スクリーンにはツアータイトルが。そして静かに始まったオープニングナンバーは…「終わりなき旅」!いきなり意表をつかれましたよ。たぶん『シフクノオト』1曲目の「言わせてみてぇもんだ」だと思ってたんで。メンバーは4人に加え、キーボード2人と、ギター1人のサポートを加えた7人編成。エンディングでギターをかき鳴らす桜井氏見て、いきなりかっちょええ…とか思ってしまい(笑)。エンディングは短めで終わり、続いてイントロのアレンジは4つ打ちキック(Jenは叩いてません)とほとんどシンセのみというものになってはいるけど、すぐに分かった「光の射す方へ」。最初のサビに入るまでこのアレンジで。しかしまぁ最初からこの2曲…これ、『シフクノオト』ツアーだよね?『DISCOVERY』ツアーじゃないよね?って思ってしまうぞ(爆)。3曲目でやっと『シフクノオト』収録曲「PADDLE」。この曲は後半で炸裂する曲になるかなと思ってたけど、早くも登場。桜井氏、最初2曲はギター持ってたけど、ここからハンドマイク。ステージ全体を縦横無尽に駆け巡る!♪It's OK!とかは客席に言わせたりね(笑)。そして、「10年前に出した曲をやります!よかったらみんなも歌ってください!」という桜井氏。Jenが叩いてるリズムから「ラブ コネクション」か?とか思ってたら、いきなり「innocent world」へ!もう最初から桜井氏歌わない歌わない(笑)なんと1コーラス全部客席に歌わせました(爆)。あ、もちろん俺も全力で(笑)。しかしまぁこの名曲もこんな序盤で。

  4曲終わり、ちゃんとしたMC「こんばんは、Mr.Childrenです!えー、いきなりミスチルヒットパレードって感じでお送りしたんですが(笑)、いかがだったでしょうか?ここからは何曲か恋の歌をお送りしようと思うんですけど、果たして、恋って何なのか?寝る前なんかに考えたりするんですね。まずは皮肉屋の僕が『恋なんて存在しないんだよ、結局男と女がやりたいだけじゃん。』と突破口を開きまして(笑)、そこで誠実な僕が『いや、恋は存在する』と否定して、そこで作詞家の僕が『そう、恋とはせつなさの麻薬みたいなものさ』と。略してせつなさ麻薬(笑)。なんだか工藤静香の歌みたいになってしまいましたけど(笑)。」そのネタが分かるの俺から3つ4つ下ぐらいが限界ではないかと思うが…(笑)少なくとも今の10代は絶対知らなさそう(笑)工藤静香様1990年のヒット曲「くちびるから媚薬」(笑)。「せつなさ麻薬、ん?何かに似てるな、せつなさ麻薬、せつなさ麻薬、セツナサマヤク、セツナサマヤク、テクマクマヤコン、テクマクマヤコン…(笑)」まさかと思ったけど、やはり(笑)。で、今回のツアーはほぼ全会場がスタンド全方位解放らしくて「今日が、こういう後ろまで入れてやるのが最後なんですよね。」えーって客席(笑)「あ、もう広島来ないとかそういう意味じゃなくて(笑)、今回のツアーで、後ろまで入れるのが最後なんです。あと、大きいとこでやるんですけど、そこでは後ろには入れないんですよ。」ツアーはあとは横浜国際総合競技場と沖縄を残すのみ。どちらも野外(笑)。

  こういったMCから、恋の歌コーナーへ。まずは『シフクノオト』から「花言葉」。いい曲です。そして次の曲!イントロ流れた瞬間うわー!って叫んでしまった(笑)。「抱きしめたい」!この超名曲がこんなとこで登場!てゆーかまさか聴けるとは思ってなかったし。間奏のサックスソロをキーボードの人が吹いて、これもほんまええなぁと。ここで半泣き。この曲が終わり、桜井氏アコギを持つ。弾き語りで歌い出したのは「口笛」!最初、タイトル思い出せず(苦笑)。俺歌えるんだよなぁ…シングル曲だよなぁ…あ、「口笛」みたいな(笑)。1コーラス終わってからか、最初のサビからか忘れたけど、そこからバンドも加わり。で、この曲でさらに泣いてたりなんかして。
  3曲恋の歌が続いたとこで、「Pink〜奇妙な夢」。一気にダークな世界へ。個人的にはけっこう聴きたかった曲。そして、『シフクノオト』での曲順通りに「血の管」へ。アルバム中のダークサイドを担ってるこの2曲。この曲の暗く寂しい雰囲気もかなり好き。最後、ピアノソロが流れる中、スクリーンに心臓の輪郭のCGが映し出され、鼓動を刻む。そして、その鼓動のリズムに合わせて「掌」のイントロが!めっちゃかっこええ繋ぎ方でした。さらに圧巻だったのがこの曲の後半。♪ひとつにならなくていいよ…のとこから、もうCDの歌詞とは全く違う歌詞になり。キーボードの人が、正確な歌詞のコーラスを入れる中、さらにメッセージ性の高い歌詞(覚えてないけど)を叩きつける桜井氏!アドリブじゃなくて、決め打ちでやってるんだろうけど、これで最後まで押し切ったのがさらにすごいとこで。最後のサビなしよ(笑)。まぁこの部分もサビではあるけども。で、この曲が終わり、ステージは暗転。「ニシエヒガシエ」のイントロが流れ出す。イントロ長めで、途中ブレイクも挟み、めっちゃかっちょええアレンジ…。ステージ上には、いつの間にかソファーとテレビが(この準備のためイントロ長めなんでしょうけど)。ソファーに座った桜井氏、テレビを見つめながら歌う。スクリーン(テレビ画面にも)には、外国のニュース映像(?)、そして、テレビ見つめながら無表情で歌う桜井氏(ちゃんとカメラマンが撮ってます)。テレビにかぶりつき状態になり、歌い続ける桜井氏のいっちゃってる感!これもまたミスチルの一部分だったりするわけで。むしろこういう部分が大好きな私(笑)。1コーラス終わり、立ち上がる桜井氏。ここからまた盛り上がる!そして、この曲でも!大サビがCDとは違う歌詞で。スクリーンにも”ニシエヒガシエ”などの文字が映し出されたり。下手側の花道で歌う(というか、叫ぶっていう方が正しいかも)桜井氏。そして最後、スクリーンずっと見てたわけじゃないから他にどんな文字が出てたか分からないけど、終わる直前にニュースキャスター(大統領?)にフラッシュバックするように”もう一度言う”と出て、曲が終わった瞬間に”close your eyes”と。そしてステージは再び暗転。暗いまま始まった次の曲は「Image」。ほんま、スクリーンの文字だけ残して、桜井氏にスポットすら当たってないのよ。ステージ周囲の薄青い照明だけはついてたけど。まさにイメージで聴いてくれって感じかな。まぁサビからはスポットついたけどね。この曲もほんまええ曲。しかしまぁ「ニシエヒガシエ」「Image」って、ますます『DISCOVERY』ツアーかと思ってしまう(爆)。

  ここでそろそろMCかと思ってたのに、まだ続きます。流れてきたのは「overture」。続くのはもちろん、「蘇生」です(「overture」ってこの曲の壮大なイントロだもんなぁ/笑)まさかこの曲も聴けるとは思っていなかった。桜井氏の病気のため中止になった『It's a wonderful world』ツアーのリベンジなんでしょうかね?サビはまた客席合唱(笑)。しかしまぁ考えてみたら、かなり筋の通った流れなんですよね。「掌」「ニシエヒガシエ」ではメッセージを叩きつけ(特に「ニシエヒガシエ」は映像からも反戦の意思が見え隠れしてましたし)、「Image」で想像の世界へ誘い、そして「蘇生」♪何度でも何度でも僕(君)は生まれ変わっていける♪意識変革を説く…というのは考えすぎかな?(笑)まぁ、確実になんか残るものはありましたよ。続いては、Jenが叩いてるリズムからは何来るか想像できなかったんだけど、なんと「youthful days」。ここは『It's a wonderful world』ツアーか(笑)まぁとにかく盛り上がります。桜井氏も前から花道から後ろまで動きまくりで(笑)。そしてJenがドンドドンってリズムを叩く。客席全体の手拍子もパンパパンに(笑)。ここで桜井氏が歌いだした曲が「くるみ」。イントロのアレンジがかなり違うものになったって事ですな。これもほんまええ曲です。そして「天頂バス」。映像よく見てなかったんだけど、オープニングのアニメのバスが空に向かって飛んでたような(笑)。この曲が終わり、「HERO」のイントロのピアノのフレーズが流れ出す。予想はしてたけど、やはり本編ラストはこの曲でした。名曲ですわ。最後「どうもありがとう!」とステージから去っていく桜井氏でございました。しかしまぁ、ちゃんとしたMC1回だけで、そのまま最後まで突っ切ってしまいました。いつも、セットリストはMC区切りで覚えるようにしてるんだけど、それでも、今回のこの流れはすんなり記憶できました。それだけインパクトある流れだったってことかな。

  アンコール。帰ってきたメンバーですが…なんか全員前に出てくる。なんか楽器がいろいろ用意されてたりなんかして。で、桜井氏のMC「えー、少しでも皆さんに近いところで演奏したいと思います。皆さんの最寄の駅の商店街にミスチルが来たと思っていただいて(笑)。」で、始まった曲は「Mirror」!名盤『深海』からの1曲。すごくアコースティックな編成でして、田原さんなんか、鉄琴です(笑)。それにしても、まさかこんな選曲でくるとは。地味な名曲ですからね〜。それで、間奏でなぜか鉄琴ソロに突入(爆)頑張って叩く田原さん。なぜかJenがリズムに合わせて拳上げだし、そのまま会場全体拳突き上げ大会(爆)。まさかミスチルのLiveで拳上げる事になるとは。もちろん俺はノリノリです(笑)。
  そして桜井氏MC、メンバー紹介です。まずはサポートの3人から。そして田原さん「さっきは素晴らしい鉄琴を(笑)聴かせてくれました。ギター、田原健一!」中川さんの時、翌日が誕生日だそうで、おめでとーって声が客席からたくさん。で、何か一言と振る桜井氏。中川さん「誕生日明日なんですけど」身も蓋もない…(笑)。ちゃんとありがとうとは言ってましたけどね。「ドラムス、鈴木英哉!」また拳を上げ始めるJen(爆)。しばらく続くし(笑)。「これ始めるのはいいけど、止めるのが難しいですね(笑)。そして、ボーカル桜井和寿でした!」で、「タガタメ」へ。この曲もまた、戦争に対するメッセージソングですね。でもCDよりもかなり優しい印象を受けました。そしてスクリーンには再びオープニングのアニメが。違うのはチケットを拾うのが、少年のシルエットになってるという点。少年を乗せたバスは走り出す。そして流れてくる「Sign」のイントロ。ラストは最新シングルであるこの曲。ほんま最後まで名曲揃いで。最後にもう1度メンバー紹介して、ステージ全体動き回り、手を振って去っていくメンバー。そしてJenは去り際にまた拳上げ(爆)。

  久しぶりのミスチルでしたが、ほんま楽しかったです。セットリストも良かった。予想だにしてなかった曲が聴けたし。思ったんですけど、オープニングエンディングのアニメから考えると、1曲目が「終わりなき旅」だったのは必然だったんでしょうな。”シフク”という目的地に向かう終わりなき旅。そんな風に考えたんですけど、実際のとこどういう意図だったんだろうなぁ…。今後も行けるようなら行きたいなと切に思ったりしてます。 (2004 9/17)